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96 生徒会長の部屋で俺は

「こっちだ」


 広大な敷地の中を生徒会長は振り向きもせずに真っ直ぐ進んでいく。

 うっそうと茂る森が俺の心をうっそうさせる。

 確か生徒会長の部屋と言ったよな? この先に秘密の花園でもあるのか?

 生徒会長の部屋で俺はどうなってしまうのか?

 ゴクリ。俺の喉が鳴る。

 だがうっそうと繁る深い緑が俺の桃色の妄想は塗りつぶしていく。


「心配するな。こっちに天道はいない」


 生徒会長が振り返ってそう言った。

 いや、テンドー君のことよりもラッキースケベイベントブレイカーである副会長の存在のほうが大いに気になるんだが?


「ここだ」


 しばらく歩くと立派な門構えの古びた大きな屋敷があった。

 生徒会長の後を続き、門を潜ったその瞬間、目眩に襲われた。

 この感覚はダンジョン? 敷地内にダンジョンだと?

 俺達は生徒会長の部屋に行くんじゃないのか?


「ダンジョン?」

「ああ、ここは戦時中の巫女達の懇願によって作られたダンジョン。まあ防空壕だな。今は研究所になっている」

「研究所?」

「ああ、天道が使用した霊キャスターやレイガンはここで研究しておる」

「へえ」


 俺達は古い日本家屋風のダンジョン内の廊下を何度か曲がり、お寺にあるような橋を渡った。

 そして生徒会長はある部屋の前で止まった。

 スカートを翻し、俺の目を真っ直ぐ見てこう言った。


「ここが私の部屋だ」

「え?」

「ここは今まで家族と千草以外入ったことのない部屋だ」

「え?」


 生徒会長の部屋? ここが? この向こうが?

 日本中の男共よ。嫉妬に爪を噛みしめるがよい。

 俺はついに生徒会長の部屋に入った初めての男になるぞ。

 俺はドキドキしながら生徒会長の部屋に入った。


「えっと?」


 そこは殺風景な部屋だった。

 生活感の欠片もない。トップアイドル以上のルックスを持つ女子高生の部屋とは思えないほど、何も無い殺風景な断捨離部屋だった。

 窓には太い格子状の板。分厚い木の扉には巨大な南京錠がぶら下がっている。

 これは部屋というよりはまるで座敷牢。


「ここは私が幼少時代を過ごした部屋だ。今は住んでおらん」


 俺が困惑していると生徒会長が言った。

 幼少期をここで過ごしただと?

 小さくて可愛い幼女の生徒会長がこんな座敷牢みたいな所で?

 それは虐待だろう。ここは部屋というよりは牢獄。

 俺はミルフィーが捕まっていた暗い牢獄を思い出し、思い出し怒りを覚えた。


「そうだ。ここは見ての通りの座敷牢」

「え?」

「やんちゃだった私は大人の言うことを聞かず、ここに閉じ込められた」

「……」


 幼女の生徒会長をこんな所に閉じ込めやがって許せない。

 可哀想すぎで言葉にならない。

 生徒会長は確か、生まれた時からS級だったはずだ。

 我儘を言うのは子供の仕事だ。普通こんな所に閉じ込めるか?


「トーリ。少し目を閉じよ」

「え?」


 それってまさか?

 密室で二人っきり、目を閉じて何するの?


「はようせい」


 生徒会長の手が震えている。


「くっ」


 俺は細い目を思いっきり閉じた。

 やっちゃってください。

 今日俺は大人の階段を駆け上がります。

 カチャリと腕に何かの嵌まるような感覚があった。

 ん?


「これは私からのプレゼントだ」

「え?」


 俺の左腕には数珠のような腕輪が嵌まっていた。

 プレゼント? いやいやそれにしてはババ臭い。

 目を閉じさせたのはなんで? 思わせぶりな態度は止めてくれよ。

 期待して損したじゃないか。

 それよりなんだよこのバッチイ腕輪は?

 その瞬間、身体から力が抜けて俺は傾いた。

 畳が俺の頬を打った。

 そう倒れた。


「こ、これは?」


 俺は震える声で腕輪を、生徒会長を見上げる。

 短いスカートから伸びる生足をガン見するのを忘れない。


「それは神殺しの腕輪だ」

「え? 神殺し?」


 俺は素っ頓狂な声を上げた。


「そうだ。ヤオロズの加護を封印するアイテムだ」

「ええ?」


 俺はもう一度素っ頓狂な声を上げた。


「トーリの加護を封印した」

「ええええ」


 加護を封印だと? 嘘だろう?

 俺のボットモが封印された?

 加護におんぶに抱っこの俺から加護を取ったら、ただの目つきの悪い嫉妬深いムッツリスケベ性格の悪いキモメンしか残らないじゃないか?

 いや最近の俺はボッチですら怪しい。

 クラスメイトに囲まれているのだ。

 もう寡黙で嫉妬深いボッチではない。

 即ち俺には何も残らない。

 無だ。虚無だ。虚空だ。俺は生きている必要のない空気排出器。


 いくらプリティ生徒会長でもやっていいことと悪いことがあるぞ。

 これは悪いことだ。


「……なぜ?」


 俺は生徒会長の白い太股を睨みつけた。


「本当だ。もう分かっているだろう?」


 俺の中のボットモの存在が感じられない。

 いつもサムズアップしている陽気なボットモ達の気配がまるで感じられない。

 まさか本当に加護を、ボットモ達を封印したのか?


「トーリよ。私は何と言った?」

「え?」

「人前で加護を使うなと言ったよな?」


 生徒会長の高い声が低く響いた。


「!」


 くっ。そういえばそうだった。すっかり忘れていた。


「加護を持つ者は少ない。それを自慢気に使いおって」

「くっ」

「加護で強くなった気でいたか? だがそれは本当のお前の強さではない。お前自身の成長を阻害する害悪」

「くっ」

「そして努力する者の、精進する者にとっても害悪」

「くっ」


 言い返せない。

 だがしかし、加護は俺の身体の一部だ。

 自分の身体を使って何が悪い?

 自分の腕を使うなというのか?

 じゃあイケメンはイケメンを使わないで生きていけるのか?

 何の特技も無いボッチの俺には加護しかないんだぞ。

 という目で俺は生徒会長のお腹辺りを睨んだ。


「ちなみに昨日の夜はどこに行っておった?」

「!」


 知っている? 昨日の夜のことを知っている?

 俺が暴走ダンジョンで大暴れしたことを知っている? なぜだ?


「売った魔石は幾らになった?」

「くっ」

「換金所には新人戦の後に連れて行こうと楽しみにしておったのだがな」


 生徒会長が寂しそうな顔をした。

 誰だ。天然記念美少女物の表情を曇らせた奴は?

 くっ。俺だ。


「もう私と行く必要はないな」

「!」


 ここで生徒会長と一緒に買い物デートというイベントが消失した。

 くっそおお。愚か者め、目先の金銭に目を奪われて生徒会長とデートを失うなんて俺は大バカ野郎だ。


「言葉で言っても分からんのならば実力行使にでるしかない」

「!」

「トーリよ。加護の行使を禁ずる。装着した私の一存によって加護は制限も解除もされる。そして当分の間、許可するつもりはない」

「なっ」


 なんだと?

 俺はバッチイ腕輪を睨んだ。

 くそっ。こんなバッチイ腕輪外してやる。


「ちなみに神殺しの腕輪は魂にはめられている。腕を斬り落としても決して外れない。私が外さぬ限りな。一生外れないと思え」

「なっ」


 くっそお。こんなバッチイ腕輪を一生はめ続けるのか?

 だったらもっとシルバーなお洒落な中二病満載の腕輪にしてくれよ。

 これ数珠だよね。 こんなババ臭いデザインの腕輪嫌だよう。


「この腕輪はな。私が幼少期からずっと身に付けていたものだ」

「え?」


 いまなんつった?

 衝撃がさらに襲いかかる。

 すいません、すいません。バッチイ腕輪っていってすいません。

 これは幼女が肌身離さず身に付けていた神聖な腕輪です。

 加護を封印された衝撃よりも、幼女時代の生徒会長と間接的接触したという事実が俺の現実逃避に拍車をかける。

 ちょっと待て、するってーとなにかい? 幼少期の可愛い生徒会長は加護を封印されていたってこと?


「ヤンチャで手が付けられなかった私は加護を封印された。今のお前と同じ。加護を使うなと言われても無視して使っておった」

「……」


 幼女の生徒会長我儘プリティ可愛い。


「あの時、加護を封印されなければ今の私は人ではない何か凶悪な自尊心の塊になっていただろう」

「……」

「だから私は心を鬼にしてその腕輪をお前にはめた。ダンジョン部の部長として、クロミズサマの巫女として、トーリにクロミズサマの力を正しく使ってもらう為に」

「……」

「大いなる力は人を飲み込む。魅了され、力の行使の為に生きるようになる。どうやって無敵の力を使おうか? どうやって嫌いな奴を倒そうか? 搾取しようか? 略奪しようか? と、それは人ではない。魔物と同じだ」

「……」

「だが今なら間に合う。新人戦にはお前自身の力で挑め。加護に頼らず自らの剣と拳で勝ち上がれ、そして優勝したら加護の使用を許可してやらんでもない」

「無理だろ」


 俺は唇を噛んだ。


「無理ではない。今年の新人の中で加護を持つ者は勇者ぐらいであろう」

「絶対無理」

「無理ではない。あんな蒼岩の青二才など恐れるに足りぬ。蹴散らせ」


 加護無しでどうやって戦うんだよ。

 勇者は俺と同じスライム種の加護を持っていたぞ。

 物理無効、衝撃無効の加護持ちなんてどうやって倒すんだよ。

 絶望が俺の肩に圧し掛かる。


「トーリよ。お前は勇者を知っておるのだろう?」

「ああ」


 運転免許試験場で俺に襲い掛かってきた勇者君は暴走し、無敵の加護を発揮した。

 ボチマ作戦というふざけた攻撃で返り討ちにしてやったがな。

 フハハハ――はあ。


「プライドを砕かれた蒼岩は死にもの狂いでトーリを狙っているだろう。だが勝て。一度勝っているのだ。次も勝て」


 生徒会長が拳を振った。

 いやいや無理だってば。

 俺が勇者に勝ったことを知っている。

 生徒会長はどこまで知っているんだ?


「……」


 俺は神殺しの腕輪を見つめた。

 加護無しで倒す? 冗談もボッチ休み休みに言えよ。

 本当は隠れているだけだろう? クロミズ?

 黒牛守も冗談がすぎるぞ?

 キンミズサマ? 金色の触手が見えませんが?


「……」


 何度呼び掛けても心の中にはもう誰の気配もない。

 ボットモ達は封印され消えた。


 安心するボッチよ。ボッ君が居るボッチよ。


 ボッチ君がサムズアップした。

 そうだったな。俺にはお前が居るな。


 そうだボッチ。ボッチボッチ叫ぶだけの無能なボッ君がいるボッチよ。

 勝てねえ。無能で文句しか言わないボッチ君では戦力不足。

 終わった。俺のスター状態、チートタイム終了。

 これからは眷族であるミルフィーにおんぶに抱っこで生きていこう。

 はっ。


「ミルフィーは?」

「案ずるな。使い魔には影響はない。魂同士で強く結ばれた眷族を割くことはできない」

「そう」


 俺はほっと胸を撫で下ろした。

 ミルフィーが無事ならば戦力的には問題ないはずだ。

 ミルフィーは俺の下位加護を持っていて俺より強い。


「はっ。ミルフィーは俺の下位加護を持っている。俺の加護がなくなったら?」

「案ずるな。一度分け与えた力は失われない。この腕輪をはめた者にしか影響はない。つまり眷族や使い魔たちには影響はない」

「そう」

「加護を封印された自分のことよりも使い魔のミルフィーのことを案ずるのか? さすが我が弟子だな。では次の場所に行くぞ」


 生徒会長が笑った。


「え? また封印?」

「もう何も奪わないから安心しろ」

「……」


 まあ奪うものなんて残ってないんだけどね。

 ボッチ君なら奪ってもいいかな。


 殺すボッチよ。

 ハハハ。冗談だボッチ君。タハハッハー。

 俺は意気消沈しながら生徒会長の後に続いた。


「あら泉ちゃん。ここだったんだ」


 その時、見知らぬ声がした。綺麗な声だ。

 だがそんな綺麗な声に暗く沈んだ俺の心は深く沈んだままだ。


「おお、咲姉。どうしたのだ?」

「どうしたもこうしたもないでしょ? 泉ちゃん来てるなら言ってよ」

「すぐに出て行くから」

「何言ってんのよここはあなたの家なのよ」

「今は違う」

「また、そんなこと言って、あら、その子がうわさの新入生?」


 生徒会長そっくりの美人が俺を見た。

 大きなクリクリの目で射抜かれた。

 俺はその美貌に激しく動揺した。

 暗く沈んだ俺のボッチ心が揺れ動いた。


「私の後輩のトーリだ」

「どどど、ども」


 俺は噛みまくって頭を下げた。

 綺麗な人だな。生徒会長の身内かな?


「うちの愚弟が迷惑掛けたわね。ゴメンね。あいつ性格がねじ曲がってて」

「おとうと?」

「ああ、ゴメン。私は黒岩咲。天道の姉よ」

「えええ!!!」


 俺は叫んだ。

 この生徒会長にそっくりの美人は敵だ。敵の姉だ。

 どうする? 人質に取ってテンドー君を脅し、俺から奪った加護を奪い返すか?

 いやいやこんな美人と敵対したくない。

 長い物には巻かれろ。美しい者には抱かれろ。

 それに、こんな美しい笑顔に逆らえない。


「ふーん。弟が嫉妬するわけね」


 睫毛をバサバサさせた大きな目で俺をジロジロ見る。

 見ないで。加護を奪われた惨めな俺を見ないで。

 俺は腕輪を背中に隠した。


「だからといってトーリからクロミズサマを奪っていいものではないがな」


 生徒会長が遠い目でそう言った。


「うん。ゴメンね。あいつも必死だから。ってトーリ君には関係ない話だね。だから私に免じて許して。お詫びといっちゃあなんだけど、ダンジョン研究所はトーリ君を全面的にバックアップするからね」


 咲姉様がウィンクした。

 もう、だいすき。たとえ憎きテンドー君の姉だろうが大好き。


「はあ。ダンジョン研究所?」

「そう。私はここの主任なの。あなたを撃ったレイガンも愚弟が身に着けていた霊キャスターもここで生まれたのよ。奥に研究所があるの」

「へえ」


 俺は興味なさそうに答えた。


「そして咲姉はな、クロミズサマの先代巫女だ」

「えええ?」

「ふふふ。クロミズサマと仲良くしてくれてありがとう。これからも仲良くしてね」

「うっ」


 それは生徒会長に言ってくれと、俺は生徒会長の太股を睨んだ。


「あれ? それはもしかして?」

「ああ、トーリは私の言うことを聞かないから加護を神殺しの腕輪で封印したのだ」

「くっ」

「あははは。それはそれはご愁傷さま。新人戦前に戦力大幅ダウンね。んじゃあこれ持ってく?」


 咲姉様が黒光りする物を取り出した。


「レイガン?」

「そう」

「いらん。サキ姉。そんなものに頼ったらトーリの為にならん」

「あら、泉ちゃん。でもトーリ君欲しそうよ」

「くっ」

「ダメだ。そんなものに頼っていたら強くなれん。新人戦が終わったら考えてやる」

「くっ」

「ああそうそう。その新人戦なんだけど天道が出るってさ」

「「はあああああああ」」


 俺と生徒会長が同時に叫んだ。


「なぜじゃ?」

「なんで?」


 俺と生徒会長が同時に咲姉様を睨んだ。


「え? だってあいつも新人だから。一浪した霊トレーサーね。ウケる」


 ウケねえよ。全然ウケねーよ。笑いごとじゃねえぞ。

 怒りに燃えたテンドー君にぶっ殺される未来線しか見えない。


「会長、これ外してくれ」

「ぬぬぬ。ダメじゃ。はめたまま天道に勝て」

「無理」


 俺は首を振った。


「やっぱこれ持ってく?」


 咲姉様がレイガンを回した。


「はい」


 俺は受け取ろうと手を伸ばす。


「ダメだと言っておろうが」


 その手を生徒会長がはたいた。

 衝撃が俺に襲い掛かる。

 美少女の白くて小さな手と接触したのだ。

 衝撃無効の今の俺にとっては大衝撃となって襲い掛かってきた。


「あらそう」


 咲姉様があっさりレイガンを引っ込めた。


「トーリ。次の場所に向かうぞ」

「え?」

「じゃあねトーリ君。またね」

「はあ」


 俺は名残惜しそうに手を振る咲姉様を何度も振り返った。

 俺達は来た道を戻り、待っていた車に乗り込んだ。


「泉お嬢様。もうよろしいので?」

「ああ、商店街に向かってくれ」

「御意」

「商店街?」

「そうだ。トーリの新人戦に着ていく服を見に行くぞ」

「え?」

「その学生服で出るつもりだったのか?」


 生徒会長が可愛い顔で笑った。


「……かわええ」


 俺の口から溢れる思いが漏れ出た。


「今更世辞を言っても外してやらんぞ」


 生徒会長が睨んだ。


「うっ」


 世辞でも愛想でもなくて本当なんです。

 天国の爺ちゃん。今俺は狭い車内で俺は美少女と一緒に席についている。

 ここは天国?

 いや加護を封印された俺にとっては地獄。

 美少女と同じ空気を共有しているという事実が俺に襲い掛かる。

 加護の消えた俺に大ダメージとなって襲い掛かる。

 耐えてくれ俺の心の臓。早く到着してくれ。

 いや、生徒会長と一緒の密室。ずっとこのままでいたい。

 俺はアンビバレントな二律背反の感情に挟まれ悶絶するのだった。




「泉お嬢様。到着しました」


 そうこうしていると目的地に到着したようだ。

 俺のボッチ心臓はかろうじて耐えた。


「ここから先は車は入れませんゆえ」

「ああ、歩いていく。行くぞトーリ」


 車を降りた俺は生徒会長の揺れる髪を見ながら、その後に付き従う。

 可愛い。生徒会長ってこんなに可憐で可愛かったんだ。

 そうだ何をメソメソする必要がある。

 加護を奪われても、生徒会長と一緒に行動しているのだ。

 俺はこの美少女の後輩なのだ。

 絆は失われていない。むしろ絆は深まったはずだ。

 クロミズ、黒牛守、キンミズサマ。俺は自分の足で立つよ。

 歩き始めるよ。このボッチの覇道を突き進むよ。

 だから見守っててくれ。

 そう心に誓っていると生徒会長が足を止めた。


「着いたぞ。ここだ」


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