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69 路地裏ダンジョンのダンマス誕生

「ミルフィーダメだ」


 ……と久しぶりに声帯を振るわせるも時すでに遅し。

 爽やかな朝日を背にホストが体操選手のような見事な三回転宙返りで宙を舞う。


「ぎゃああぁああ」


 酒焼けしたような濁声が街頭に響き渡る。

 あのまま地面に激突すれば大怪我ではすまないだろう。

 ヤレヤレだぜ。いや、ボッチの俺が言うセリフではこうだ。

 ボレボレだぜ。

 俺はボットハンドを嫌々伸ばし、香水臭いホストを空中キャッチして地面に乱暴に転がした。


「あれ? 痛くないんだけど」

「お前オリンピック選手だったのか?」

「いや、違うけど、それよりてめえ、なにした」

「やんのかああん?」


 茫然としていたホスト達が我に返り叫んだ。

 周囲の待ちゆく人々が俺達を見て見ぬふりで通り過ぎる。

 朝からトラブルに関わりたくないよね。それは俺も激しく同感だ。

 だが俺は無視するのは好きだが無視されるのは好きではない。

 放っておいて欲しい感情と、構って欲しい感情が同時に存在しているのだ。

 そして今は構って欲しい時だ。つか助けろよ。

 ヒョロガリの弱そうな目つきの悪い男子高校生と美少女が悪いホストに絡まれているんだぞ? 正義マンさん出番ですぞ。さあ正義の押し売り頼んます。

 痴漢の時は集団でボコる正義マンさん出番ですよ。


 だが俺達を助けようとする偽善者は現れない。

 ボレボレだぜ。

 ミルフィー、一旦この場から逃げるぞ。

 俺はミルフィーに命じて逃げ出そうとするが――。


「てめえ。待て」

「逃がさねえよ、女を置いていけ」


 ホスト達が逃げ道をふさいだ。

 こういう技術はどこで身に着けるのだろうか?

 イジメを教える学部でもあるのか?

 俺もイジメ学とか専攻したほうがいいのかな?

 いやいや、俺が専攻するのはイジメられっ子学のほうだろう。

 ええい、くだらないことを考えている場合ではない。

 とにかくここから逃げるぞミルフィー。


「ギョイ」

「待て逃げんな」


 待てと言われて待つ泥棒と痴漢はいない。

 俺は逃げ道をふさごうと立ちふさがるホスト達をボットハンドで押しのけ、酒と香水臭い包囲網を突破した。

 そしてアスリート張りの速度でその場を後にした。


「なっ?」

「はええ?」

「俺、酔っぱらってるのか」

「そうだな人間があんなに早く走れるはずがないしな」

「それよか、おめえさっき空飛んだぞ。マジウケるんですけど」

「マジか? どこも痛くないしな、やっぱ夢か。可愛いメイドに蹴り飛ばされた夢だったが」

「俺も蹴られたい」

「ギャハハハ」

「可愛かったな。今まで見た女の子で一番可愛かった」

「お前いつもそれ言ってねえ?」

「ウケる」


 後ろでホスト達の笑い声がした。

 俺の耳は悪口を聞き逃さない地獄耳、ボッチイヤーなのだ。


「……」


 今回は不幸中の幸いで死傷者は出なかった。

 だが人間の世界を知らないミルフィーは何をしでかすか分かったんのじゃない。

 ここはボッチの俺が手取り、足取りレクチャーせねばなるまい

 俺は走りながらミルフィーを睨んだ。


 ミルフィーいいか? この世界の人間は信じられないほど弱い。

 ちょっと攻撃を加えただけで死んじゃう。

 だから俺が戦ってよしと言うまでは絶対に人間を攻撃するな。


「ギェモ、ミルフィー、ギョーリをギャモル」


 でも俺を守るって? なんて健気で優しくて可愛いのだ。

 ミルフィー心配してくれてありがとう。

 だが俺はこう見えてもクロミズの加護持ちだ。

 あんな奴らが百人襲ってきてもノーダメージだろう。

 だから大丈夫だ。


「ギェモ」


 ミルフィー。ここはダンジョンではない。

 別の世界なんだ。この世界はメンタル霊で出来ている世界ではない。

 ダンジョンとは違うんだ。


「ギェモ」


 俺は無敵のボッチだから、俺の身のことは心配しなくてもいい。


「ギョーリ、ボッチ」


 ミルフィーが俺を指さしてニヤリと笑った。

 なんでボッチの発音だけ訛ってないんだよ。

 とにかくミルフィー、軽率な行動は慎むように。


「ギャイ」


 分かったのか分かっていないのかミルフィーが気持ちの良い返事をした。

 よろしい。

 だからさっさとそんな危ない黒炎断罪斧はしまってくれないかしら?

 ん?


「ギャイ」


 ミルフィーが手にしていた黒炎断罪斧が消えた。

 うん。黒牛守の斧はしまって――これで一安心ってあれ?

 そういえば、その黒炎断罪斧どこにしまったの?


「アイテムギョックス」


 ミルフィーが腰に手を当てて笑顔で答えた。

 アイテムボックスだと?

 なんでミルフィーがそんなもんを?

 ミルフィーがどこからともなく黒炎断罪斧を取り出した。


「ギョロウスサマのギョックス」


 そして笑いながら斧を振り回す。

 ああ、危ない、危ないからしまって。

 通行人に当たったら死んじゃうから。


「ギャイ」


 ミルフィーがしょぼんと黒炎断罪斧をしまった。

 落ち込むミルフィーくっそ可愛い。サイカワ。

 今度ダンジョンで思いっきり暴れような?

 俺は心の中でミルフィーに言い聞かせた。


「ギャイ」


 ミルフィーが立ち直ったのか、笑顔で俺を追い抜いて走って行く。

 どこへ向かっているのだろうか?


「ギャッコウ」


 えっと、学校はそっちじゃないよ。


「ギャテテ。ギャチガエタ」


 ミルフィーが頭をポコポコしながら戻って来た。

 ドッジ娘サイカワ。

 つかこんな可愛いミルフィーが学校に行ったら注目の的のモテモテ不可避。

 ――ん? 学校。

 なんでミルフィー何気なく自然な素振りで学校に行こうとしてんだよ。

 ミルフィーは人間じゃない、魔物なんですよ?

 戸籍も生徒手帳もないミルフィーが学校なんかに行けるはずがないでしょ?


「ミルフィー、ギャッコウギク」


 ああ、もう我儘言わない。

 ダメなのものはダメなの。


「ギャダ」


 どうしよう。このまま諦めてミルフィーと一緒に学校へ行くか?

 ダメだ。こんなに可愛い美少女が学校に行ってみろ。

 輪になるぞ。生徒の輪の中心になるぞ。

 それに俺まで注目されちゃうじゃないか?

 俺は人に注目されるのが三番目に嫌いなのだ。

 一番嫌いなのはリア充。二番目はテンドー君。

 その次に他人の視線だ。

 ダメだダメだ。ここはやはり心を鬼にしてミルフィーには黒牛守のダンジョンに引きこもりしていてもらおう。

 俺はクロミズに地獄門を出せと命じた。


「ギャダ」


 ミルフィーが俺の背に隠れる。


「我儘言わない」


 え? 本当に出すの? と俺の中のクロミズがそう言ったような気がした。

 そう、イエスだ。

 ミルフィーは黒牛守のダンジョンに入ってもらう。

 これ以上妙案が浮かばない以上、仕方がないんだクロミズ。

 何もない空間に、しぶしぶ地獄門が出現し、その中から黒い巨大な影が現れた。

 その瞬間、俺の視界は暗闇に包まれた。


「……」


 なあクロガウよ。それがお前の挨拶か?


「ガルルル」


 俺はボットハンドでクロガウを引きはがした。

 デカいワンコのように見えるがクロガウは凶悪な魔物だ。


「ん?」


 その後からゴブリン共が現れ、ミルフィーの眉が一瞬上がった。

 クロガウの背後に整列するゴブリン達に攻撃のウェーイ意思はないようだ。

 あるのは怯え切った目。


「ミナギョロシ」


 ミルフィー待て、攻撃するな。あれは敵じゃない。


「……ギャヘ?」

「ワオ」


 クロガウが吠えるとゴブリン共が頭を下げた。

 やはりクロガウが支配下に置いている。

 クロガウはリア充ども、もといゴブリンどもを完全に手懐けているようだ。

 どうやら俺の言いつけ通りに黒牛守のダンジョンを支配下においたらしい。

 流石クロミズの眷族だけはある。褒めて遣わそう。


「ワオオオン」


 クロガウが嬉しそうに吠えた。

 だが誰もその大きな鳴き声とその姿に怯える通行人はいない。

 クロガウの姿もゴブリンも普通の人には見えないからだ。


「ギョーリ」


 ミルフィーが黒炎断罪斧を構えて俺を見る。


「ガル?」


 それを見て喉を鳴らすクロガウ。

 その斧を見てクロガウの雰囲気が豹変した。

 黒炎断罪斧は黒牛守の武器。

 黒牛守のダンジョンにいたクロガウからはそのかつての持ち主である黒牛守のメンタル霊を感じられたはずだ。

 クロガウから殺気が迸り、俺の黒髪のボッチアンテナが立つ。

 ちょっとこれはボバイ。


「ギュルルル」


 ミルフィーも同様に喉を鳴らしクロガウを睨む。

 待て待て、落ち着け二人共、お前らは味方同士だ。

 通勤通学時の道路の真ん中で魔物達が睨み合っている状況は異常。

 とにかく目の前のトラブルをソフトランディングしてウィンウィンにするタスクを実行しろ。


 ミルフィー落ち着け。

 クロガウも落ち着け。


 俺は二人をボッチアイで睨んだ。

 なんで俺が気を使ってんだよ。

 俺はお前らのボッチマスターであるぞ。


「ミルフィー、クロガウ!」


 俺は上から目線で睨みを効かせた。


「……ギュルルル」


 ミルフィーがクロガウの背後のゴブリン共を睨んだ。


「「「ギャワワ」」」


 ゴブリン共がガタガタ震え始めた。

 ゴブリン砦で迫害されていたミルフィーが力を手にした今、報復するのは当然だ。

 だが今は待ってくれ。


「ガ、ガウ」


 クロガウの声にゴブリン達は安心したように下がる。


「お前ら落ち着け!」


「クウゥン」

「ギョーリ」


 ミルフィーが泣きそうな顔で震え出した。

 俺が怒られたからか、ゴブリン達に捕まっていたトラウマが再発したのか?

 大丈夫だミルフィー。クロガウは味方だ。

 あのゴブリン共もミルフィーに危害は加えない。

 加えようとしたら俺が斬る。


「ギョーリ」


 ミルフィーが俺に抱きついた。

 柔らかい女子の身体とのコンタクト。

 だがその衝撃は襲ってこない。

 くっそ衝撃無効の加護がパッシブって問題だろ。

 美少女に抱きつかれた衝撃を味合わせてくれよ。


 こんなに怯えているミルフィーをゴブリン共で溢れるクロガウのダンジョンに放り込めるはずがない。


「ガウ?」


 クロガウが俺に抱きつくミルフィーを見て首を傾げた。

 そうだ紹介がまだだったな。


 こっちがクロガウ。元ケルベロスだ。

 こっちがミルフィー。元ゴブリンだ。

 二人ともクロミズのコア核を食べて眷族になった兄弟だ。

 だから仲良くするように――と俺は心の中でそう説明した。


「クロギャウ?」


 ミルフィーが俺を見た。

 そうだクロガウは味方だ。怪我をして倒れていたのを介抱したんだ。


「ワワン」


 クロガウが俺を見た。

 そうだクロガウ。ミルフィーは仲間だ。

 ミルフィーはゴブリンに捉えられていたからトラウマを抱えている。優しくしてあげなさい。


「クウウウン」

「クゴギャウ」


 クロガウがミルフィーに駆け寄る。

 ミルフィーがクロガウを受け止める。


「クウウン」


 クロガウが嬉しそうに吠えた。

 うむ。そうだ。

 今後は協力してボッチの俺を助けるように。


「ギャイ」

「ワン」


 二匹の魔物が良い返事をした。

 これで二人は仲直り。一件落着。

 ミルフィーとクロガウは昔から知り合いのように抱きついている。

 めでたしめでたし――って問題解決してねえ。

 ミルフィーの今後のこと全く全然、これっぽっちも解決してねえ。

 ああ、どうしよう。ミルフィーをどうするか?

 魔物だぞ。魔物ってどうやって生きていくの?

 クロガウ。今は時間がない。またな。


「ガウ」


 だがクロガウは動こうとはしない。

 遊んで欲しそうに俺を見る。

 残念だけど今はお前と遊んでいる時間はないんだ。

 今度遊んでやるから、ダンジョンに帰れ。


「ガウ」


 クロガウが首を横に振った。

 まさか根に持っているのか?

 黒牛守のダンジョンに放り込んだことを根に持っているのか?


「ガウ」


 クロガウがジト目で俺を見る。


「ギョーリ」


 ミルフィーが遊んであげてという目をした。

 ふん、では仕方がない。

 俺はクロミズに丸くてボールのような石を出してくれと頼んだ。

 すると俺の手に、ズシリと丸い球が現れた。

 この丸い石を投げて、クロガウをまたダンジョンにって――。

 これ石じゃねえ。これダンジョンコアだろう。なんてもん出すんだよ。

 危うく取ってこいって投げちゃうところだったぞ。


「ガウ?」


 クロガウが目を輝かせて俺の手のダンジョンコアを見る。

 マテ待てこれはボールじゃない。

 お前を助けた後で現れた路地裏ダンジョンのダンジョンコアだ。


「ガウ」


 俺の目の前を黒い影が横切った。

 俺の手からダンジョンコアが消え、嬉しそうにしたクロガウが咥えている。

 こらこら、それはボールじゃないの。

 危ないから返しなさい。それを持ってるとダンマスになっちゃうんだから返しなさい。


「ガウ」


 クロガウは首を横に振った。

 ダメ。それはダンジョンコアだ。

 元地獄の番犬ケルベロスでクロミズの眷族であるクロガウがダンマスなんかになってみろ。大変なことになっちゃうだろ。


「ガウ」


 もしかしてお前それが欲しいのか?

 ダンマスになりたいのか?


「ガウ」


 クロガウが首を縦に振った。

 路地裏のダンジョンのダンマスになりたいのか?

 路地裏ダンジョンは魔物もボスもいない、空っぽのダンジョンだった。

 あのダンジョン、クロガウにぴったりじゃね?

 俺にはキリヒメサマに貰ったダンジョンコアがあることだし。

 あれはクロガウに与えたほうが良いのでは?

 俺のボッチブレインがスパークした。

 それにミルフィーがクロガウと仲良くできそうだ。

 このままクロガウをダンマスにしてミルフィーもそこで――。


 クロガウ。お前に路地裏ダンジョンを任せた。

 今日からお前がダンマスだ。好きにするがいい。

 路地裏ダンジョンの場所は俺とお前が出会った場所だ。


「ワオオオン」


 クロガウが嬉しそうに吠え、嬉しそうに走って行った。

 しめしめ。

 さあミルフィー。クロガウと一緒に遊んで来い。


「ギャダ。ミルフィー。ギャッコウギク」


 え? 作戦失敗?

 だから学校はダメだってばよう。


「ミルフィー、ギャッコウギク」


 ミルフィーが走り出した。

 待てミルフィー。

 学校はそっちじゃないぞ。


「ギャテテ、ギャチギャエタ」


 そしてミルフィーは学校の方は走って行く。

 しまった。間違えを指摘した俺のバカボッチン。


「ギャハハハ」

「……」


 速い。クロミズの眷族ってもしかしてボバイんじゃねえの?

 俺はそんなことを考えながら無言でミルフィーの後を追いかけた。




「何あれキモイ」

「もしかして虐待? 誘拐?」


 ボッチイヤーが何かを捉えた。


「あの子可愛いけど隣の奴ぜったい犯罪者だよ」

「ええ。一緒にいるなんて絶対怪しい」

「確かにおかしい。さらったとか?」

「犯罪じゃない? あんなかわいい子を」


 気付くとそこは校門前。

 俺は生徒達の白い眼に晒されていた。

 ミルフィーを追いかけることで景色なんて見てなかった俺のバカボッチン。


「ギョニ?」


 ミルフィーが生徒達を睨む。


「キャー可愛いい」

「誰あれ」

「綺麗な髪」

「赤い目? カラコン?」

「コスプレ?」

「メイドカフェ?」

「くっそサイカワ」

「あの男誰」

「知らない」

「キモい」


 この世は見た目が千パーセント。

 美少女を追いかける俺は明らかに不審者。

 今この瞬間で、考えられる手段は一つだけだ。

 ボッチラナウェイ。逃げるがボチだ。

 俺がその場からコソコソと逃げようとしたその瞬間――。


「あ、加賀坂君」


 誰かが俺の名を呼んだ。


「あの、加賀坂君。おはよう」


 だが俺には名指しで挨拶されるような親しき生徒はいない。

 したがってこれは幻聴だ。

 俺の架空のイマジナリーフレンドが朝の挨拶をしてくれただけだ。


「……」


 だから無視だ。

 架空のイマジナリーフレンドに返事をしたら完全に危ない奴になってしまう。

 頭の中にイマジナリーフレンドがいる時点で俺は既にかなり危ないのだがそれは承知の助だ。


「ギョーリ?」


 ミルフィーが心配そうな顔で俺の袖を引っ張る。

 よせミルフィーあれは幻だ。

 ただのボッチ君と同類のイマジナリーフレンド。

 俺の願望が生み出した架空の存在なのだ。

 これ以上俺を辱めないでくれ。


「加賀坂君?」

「あいつ、挨拶無視してる」

「最低」


 え? 俺のイマジナリーフレンドが皆にも見えるんですかい?

 まさか俺のイマジナリーフレンドも具現化したとか?

 俺のイマジナリーフレンドのボッチ君は俺に似て性格が悪いから挨拶するような柄じゃない。

 じゃあ、別のイマジナリーフレンドか?


「ギョーリ?」

「……」


 分かっている。もう認めよう。

 聞こえているのに聞こえていないように振る舞う俺恰好悪い。

 カッコ悪くてウケル。

 いつもはソロのオンリー戦士である俺は気付かないふりで全てを解決できた。

 だがミルフィーが俺の袖を引っ張っているこの状態では気付かないふりなど不可能。

 ここで無視したら真っ白なミルフィーの心が汚れてしまう。

 俺は断腸の思いで振り返った。


「……?」

「やっぱり加賀坂君だった。おはよう」

「え? 誰」


 俺の口から素っ頓狂な声が漏れた。

お読みいただきありがとうございました。

誤字脱字修正いたしました。

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