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ルイの魔法陣能力②

 魔法陣を丁度書き終えた所でルイが食事を持って戻ってきた。時間が掛かると思っていたのに食事をすぐに持ってきた事に驚いた。

 ルイはサイドテーブルの上にある魔法陣を書いた紙を手にして代わりに食事を置く。それから部屋の中央にある席に着き、座り目の前のテーブルに魔法陣の書いた紙を並べた。そこから顔だけ動かし私の方を見る。

「侍女のサラとリサに、ルカの不調を伝えていたので食事準備してくれていたんだよ」

サラは私の侍女だがリサはルイの侍女である。彼女にまで迷惑をかけてしまったのかと思うと心が痛い。

「体調不良といったの?」

「朝食に参加できない理由はそれしかないでしょ」

 以前、”体調不良”と言って食事を欠席していたため、実際の体調が悪くいたたまれない気持ちになる。


「きっとウソだと思われている」

「大丈夫だよ」


 根拠が全く分からないルイの笑顔がもどかしい思う。素敵な王子様だと思っていた残念だ。

 サイドテーブルには良い香りのするパンとスープそれに煮た野菜がった。体調が悪くても食べやすい様に配慮されている事からサラ達の気遣いを感じる。

 食事は二人分あった。

「ルイ食べていないだね。もし先食べていたら…」

 さっきの気持ちを引きずってしまいルイを睨んでしまった。すると、ルイはほほを染め高揚した笑顔を見せる。

「ルカが心配だったから食べないよ」

全く心配そうな顔をしていないルイに私は失敗したと思った。


睨まれるもの嬉しいのか。


 頭を振り気持ちを落ち着かせると手を合わせて食事の挨拶をして食べ始める。食べながら食事を持ってきてくれたお礼をルイに言っていないことに気づいた。しかし、ルイの顔を見ると礼をする気分になれず食事に視線をうつした。

 私が食事を始めるとルイは魔法陣の紙を見つめた。

 発動の準備をしているのだろう。


 しばらく食事をしていると魔法陣を発動する時と同じ感覚に襲われ食事の手をとめた。


「できた」


 ルイの声に目を向けるとテーブルの上に置いてある2枚の紙のうち、1枚だけ上にカップがのっていた。私は立ち上がり部屋の棚をあけるとそこのあったカップがなくなっていた。転送魔法陣が成功している。

「僕が力を込めた方だけ成功したよ」

「発動したのはわかったけど発動で体力に消耗がないみたい。ルイは?」

 ルイは魔法陣の紙の2枚の紙を丁寧折り、ポケットにしまいながら答えた。

「石板魔法陣の発動を数回しか行っていないから、定かではないだけど発動の感覚はないかな。体力はどうだろう。あまり変わらないかな」

 発動の感覚が私にあるということは私の発動魔法陣であることは確かなのであるが、お互いに体力消耗がないのは意味が分からない。あの魔法陣は発動の時、どこのエネルギーを使っただろうか。


「今日は私体調不良なんだよね」


 そう言ってから昨日の魔法陣を今の方法での発動を提案すると、ルイは心配そうに眉をひそめた。

「本当に倒れたことは心配してくれたんだ」

「当たり前だよ」

 私の台詞に口調を強くして主張していた。目を大きくして私を見るルイにとても安心した。


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