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優しいルイ①

 

 漫画は主人公であるソーワ王国第一王女アイラ視点を本編として各キャラクター視点の番外編がある。漫画の話を思い出してみる事にした。


 ルイは優しい方であった。美しい見た目に優しい性格であり王道王子様のため人気キャラであった。その対象キャラがルカである。目的のためなら手段は選ばない部分がある。でも、それで効率的に物事が進んでいるので私は好きであった。

 私も感情に流されるより合理的な方がいい。


 たしか、ソーワ王国王女で漫画の主人公アイラがルカの婚約者となった時ルイとルカとぶつかるシーンがあった。


 ルイの自室で2人が言い争っているのだ。


「アイラは私の婚約者ですから必要以上に近づかないで頂けますか」

 突然、僕の自室に入って来たルカはかなり強い口調で言う。僕はとりあえずルカに落ち着いて貰うと笑顔で遣るべく優しく接する。


「でも、ルカはアイラを部屋に閉じ込めばかりでは可哀想だよ」


「アイラは婚約者ですが、人質です。それに第二王妃の事件から国王陛下はソーワ王国をよく思っておりません。ルイ第一王子もご存知でしょう。本来は国王はソーワ王国を侵略予定でした。しかし、アイラが私の婚約者になることで侵略はなくなりましたが陛下のお気持ちが変わったわけではありません」


 眉を寄せたルカの口調は更にきつくなる。それでも尚、感情的になるルカが落ち着けるようにと優しく諭すように語りかける。


「でも、部屋に閉じ込めるのは可哀想だよ。閉じ込めたら奴隷と一緒じゃん」

「アイラ殿の安全のためです。そもそも、弟の婚約者に近づくのはよく見られません」


 確かに弟の婚約者に近づく兄は良くない。それはわかる。しかし、我が国に来てから一度も部屋に出さないというのは違う。彼女にも人しての生活を与えるべきある。


「アイラは僕の妹になるだよ。多少の関わるべきだと思うよ。人質という言い方もどうかと思うよ。それじゃ本当に奴隷と同じではないか」


 話のわからないルカにため息がでた。


「そうだ、我が国の奴隷も可哀想だよね。僕が国王になったら真っ先奴隷を解放するんだ」


 イライラしているようであったから、ルカの最も喜ぶであろう言葉を使った。奴隷解放はおばあ様の時よりの願い。ルカ自身も強く願っていた。


 しかし、ルカの顔色は険しさをました。


「待って下さい。奴隷解放は順をおうべきです。革命による奴隷解放ならすぐにでも問題ありませんが、王族によるものは準備が必要です」


 何を言っているのだろうか。


「なんで?解放すれば奴隷は王族に感謝するよ」


 それ以降何も言わずにルカは退出してしまった。僕はルカが退出した扉をじっと見つめていた。幼いころよりルカには避けられている。関わるのは公の場が今のように文句を言いに来る時である。それが本当にさみしく感じる。


 まだ、日の入りにはだいぶ時間があるためアイラに会いにいった。ルカに注意られたが結婚したら妹となる存在である。


  「ルイ第一王子殿下」


  アイラに会いにいけば嬉しそうにしてくれる。



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