面接 緊張しました
私の中で主人公の性格が固まり始めました。って、遅くない! 不味いよね!
主人公なのに固まって無いって。この後どうなるか・・・
作者は知らん。2018/03/24 未だに分からん。 無責任でごめん (^ ^;)
カラン・カラン
「ひゃ!・・・?」
本当に吃驚すると、人間は飛び上がるものなのね。初めて体験してしまったわ。
玄関横の窓から、そっと外を覗いてみると、長身の金髪男性が門の横に立っていて、その手には大きな鐘を持っていた。
「あれは、呼び鈴替わりかしら? でもって、先輩が言っていた私を保護してくれる騎士なのかな?」
様子を伺っていると
「突然の訪問をお許し頂きたい。私はこの地の統括を任されている、エルネスト・セン・バルデュール。異世界よりお越しの方にご挨拶がしたく参上いたしました」
「うわぁー、しゃべってる!しゃべってるよ! 同じ言葉をしゃべってる! 異世界だって。念を押されたよ。統括官ってことは領主代理かな? どうしよう、綺麗な金髪。キラッキラ光ってるよ!」
扉を少し開けて覗いてみる。
はぅぅぅー 服装が中世だよ。いや、タイツじゃ無いからもっと近代寄りかな、女性はドレスなのかな? 面倒臭そうだな。
取り敢えず挨拶だけはしておこうか。この体制のままなのも見っとも無いし。
扉の外に出て、統括官さまに近すぎず離れすぎずの側まで近づいた。
近づいて解った事は、
ぅおぉぉぉーーー ちょー美形だよ! 日本だったら親衛隊が出来るレベル超えて信者レベルだよ!! 背も高い! 頭一つ分? 其れ以上かな? 180超えてるでしょー、隣に立ったら絶対に見上げる高さだね。鼻筋がスッと通って彫りは深すぎずスッキリしている。私的に暑苦しくない爽やか顔? ナヨッとして無くて、ムキムキでもなく体格も良い感じ、細マッチョ。肩幅広いなぁー
あっ、御供の方がいた。西洋人の年齢は解らないけど、20代後半から30ぐらいかな。ほっそりとしたナイスバディーのおねーさん。美人さんです。羨ましいー 紺色の踝丈のメイド服王道だわー 萌るー
おおっと、オヤジ入ってしまった。嘗めまわして観てはいけないわねぇー、ほほほほ
気を引き締め直して、接客業で身に付けた姿勢で挨拶をする。
手は軽く重ねて腹部に。顎を引いて、姿勢は真っ直ぐ、ゆっくりと45度に倒す。
さぁー 第一ラウンド開始よ。第一印象が肝心なのだから。
「ご丁寧にありがとうございます。私は麻奈・藤倉と申します。何の御縁かは判りかねますが、この世界に参りました異世界の者でございます。不調法者では御座いますが、ご迷惑を掛けない様に致しますので、此処に住まう事をお許し下さいます様お願いします」
家は好きに使って良いって書いて有ったけど、管理者から見たら「人の土地に何曝すんじゃー」的な? 事も有るよね。下手に出ておこう。
値踏みされてる?
あー やっぱりスエットを変に思ってるのかな? あっちじゃ普通だったし、掃除しやすいんだもん。 そんなに目を見開いたら良い男が台無し。でもないな驚いた表情もカッチョイイー
でも、これは面接に等しいよね。不味ったわぁー
必殺! 「日本人の微笑み!」
「あの宜しかったら、お茶でも如何ですか? 粗茶ですが」
引っ越し蕎麦は無いけど、挨拶に来てくれたのに、其のままじゃねぇ。
バルデュール・・・ 言いにくい。バル様で良いや。
バル様は腰に差していた剣を、ベルトごと外し馬の鞍に掛けた。此処の作法なのかしら。私から見て右に有る井戸の傍の木に手綱を掛けると
「馬に水を与えても良いだろうか」
馬の首をたたき、穏やかに聞いてくる。
良い声だな。低く、静かに脳に沁みてくる。ずっと聞いていたら眠くなりそう。
「はい、何か容器を探してきますね」
「失礼、藤倉殿。多分馬小屋に有るのでは無いだろうか」
バル様が馬小屋を指差した。
そりゃそうだ、馬関係は馬小屋だね。
「曲り屋みたい」
中は広かった。2頭分はいけそうだ。道具も揃っている。中から桶と手ごろな台を持って近づく。
井戸から水を汲みいれようとロープをたぐろうとしたらバル様が代わってくれた。うん、男前。台に桶を置き水を入れる。何かの本に低過ぎると肩がこると書いて有った様な・・・ キリンだったっけか?
「馬は怖くないのか」
「恐く無いですよ。むしろ好きですし、乗れる様に成りたいです」
カッコイイ馬だな、黒くて艶々、ガッチリしてて、力が有りそう。
中に入れて良いのか少し迷ったが、お茶でもと言ったのは私だから二人を中に招き入れた。
掃除途中で有る事を詫びて台所から、カップ&ソーサーとティーポット、空の容器を持ってくるとジェットボイルでお湯を沸かし、食器を温め再びお湯を沸かす。
茶葉は普段使いの中から癖の無いものを選んだ。お茶受けはお持たせのパンやチーズでサンドイッチを作ってみた。
バル様は私の行動をじっと見ている。これも面接の内なの? 試験開始か?
「粗茶ですが、どうぞ」
「頂こう。・・・二・三質問しても良いだろうか」
「はい、私も後でして良いですか?」
バル様、何故にサンドイッチをガン見しているの? これ等は貴方達から頂いたバスケットの中身で作ったのですが、変な物は入れてませんよ。
「貴女は何時から、この小屋に居たのですか」
「・・・今朝です。もっとも明けきらない時間だったとは思いますけど」
また、目を見開いて居るよ。そんなに不審かなぁ。来たくて来た訳じゃ無、気が付いたら此処に居たの。
仕方無いから、元居た世界から、今に至るまでの話をして上げました。
だんだんとバル様の眉間に皺が増えていきます。侍女の肩も揺れた様な・・・ うん揺れてるね。
「不自然なのは分かっていますが、私も不思議に思っているので、これ以上の説明は出来無いのですが」
ぐだぐた言うなよ! 少し睨んでやった。不敬罪! 上等だコラぁー
「否、その様には思っていない。唯、この様な場合は、慌てたり、もっと落ち込んで居るものだと思っていたので」
「そうですか、少しは焦りましたよ。でも、落ち込んでいても何も変わらないでしょ。帰れないなら、此処で生きて行く様にするしか無いでしょ。有り難い事にノートが有りましたから、それを基に生活基盤を何とかしようと思った訳で。思考を停止する事は無駄な事だと思っているので」
言い足り無いが喧嘩を売っても仕方ないので、文句を言わない様にサンドウィッチを口にねじ込んだ。
下品だったかしら?
「ノートとは?」
「先人が書き残していった日記です、ご覧に成ります?」
ノートを差し出すと表紙をじっと見ている。
そんなに考え込まなくても・・・・ ここには無いのかしら? あっ、日本語だった! 面倒臭い、笑って誤魔化せ。
「なにか? どうぞ召し上がって下さい。其れともお嫌いな物が有りましたか?」
「いいえ。この様にして食べた事が無いので」
「便利ですよ。手に持って食べられますから、片手は開きますし、何かをやりながらでも食べられます。パンもチーズも野菜も一度に口に入りますし。便利でしょ」
行儀が悪いと言いたいのかしら? 見た目が悪い? 無いなりに頑張って盛り付けたんだけど、貴族の事は分らないもん。
「他には何か? ああ、嫌だ私ったら! 少し待っていて下さい」
段ボール箱からハンドタオルを取り出して台所に急いだ。
「ごめんなさい! 手掴みなのに拭く物も用意して無いなんて、これじゃ食べられませんよね。これで手を拭いて下さい」
うわぁー 私はバカだー 相手は貴族のお偉いさん、何時ものサバイバル仲間と一緒にしたらダメだろぉー
馬で来たのだから気にするよね。育ちが良いんだから・・・
美味しい? 何か確認しながら食べているよ。今度は私がガン見しちゃった。あっ、笑った! 口角が少し上がったよ。OKかな?
「美味しいです。貴方の世界にはこの様な料理が他にも有るのですか?」
よっしゃー 気に入って貰えた様で一安心。でも説明するのが面倒くさいので「いろいろと」だけ答えておいた。
買い物まで行けなかった・・・・
次行けるかな? 一話後かな?
頑張れ、私。




