マニュアル書見付けました ―1
ありがとうございます。「分かち書き」初めて知りました。無知って恥ずかし(^ ^;)
「ー(長音府)」と「―(ダッシュ)」混ざっていましたか?気づきませんでした。
私のPC壊れているのかな「・・・(三点リーダ)」と「・(中天)」編集時点では表記できるのに投稿すると同じになってしまう。
その外にもご指摘のあった漢字などを直したいと思います。m(_ _)m
太い丸太を組み上げた、4本のラインが一点に集まる作り手の技術が必要とされるフォーポイント・サドルノッチのドッシリとした家。
地上から1m位の高床で、正面には大きく張り出したデッキ・テラスが有る。
デザインだろうか? 其れとも雪が多いのか? 屋根は左右に勾配が大きな切り妻屋根、軒はデッキの中ほどまで張り出している。
その大屋根を支えるのはWの形に加工されたフィンクトラス。その貫禄が絶対的な安心感を与えてくれる。
美しい。テンション上がるわぁー
「すてきー、こんな家に住んで見たかったの。良いなぁー、引越予定だった家は普通の一軒家で、なんとも味気ない事と言ったら…
役場に古民家が好きって言ったら、築年数が古いだけのボロ屋を紹介されてキレそうになっちゃた。ブームに乗れないから人が来ないのよ。リフォーム目的じゃないんだから」
舌打ちしたい出来事だったわね。
やっぱり、いいなぁー
こういう家に住みたいなぁー
中見れないかなぁー
大きい窓有るし、覗いちゃおうかなぁー
「あっ! これ犯罪だわ!」
そうだ! 此処の住所を聞こう!
寝て居るかも知れないけど、起きているかも。その為にも先ず確認。
起きてて、目が合ったら挨拶して。そうだそうしよう。
寝ている事も考えて、そぉーっと・・・ ほぉー、この手摺や柱、この壁も、どう手入れしたらこんなにピッカピカに成るのかしら。
私は、そぉーっと窓に寄って中を覗いてみる。薄暗いけどカーテンが無いから何とか様子がわかる。
「あれっ? 空家なの?」
中には、造り付けの棚とテーブル以外の家具がないよ。生活感がまるで無い。
扉に手を掛けて押してみる。
開いた! 開いちゃったよ!
意を決して中に入ってみました。出来れば中に居たい。外寒いのよ。
「お早うございまーす。どなたか居ませんか?」
結構広いな。奥行きも有るし天井も高くて、入ってすぐの部屋は吹き抜けで奥はロフトに成っているのね。見た感じ二間かな。ロフト部分から手すりが壁伝いに有るけど通れるのかしら。
下は半地下ぽいな。床の窪みから扉が見える。
外の微かな葉音が聴こえそうなほど、中は物音一つしない。静かで、人の気配がまるで感じない。
怪しい・・・
「匂いが無い・・・ 住まなく為って長いのか。でも空気が淀んで無い」
誰かが管理しているのなら、どこかしらに気配が有っても良いはずだ。
「如何しようかな、他の家を当たって見ようかしら。其れとも、暫くは森の中で様子を見た方が良いかな?」
誰も居無い家なんて慣れたものなのに、何か不安を感じる…
それ以前に、移動の仕方から、ここは異世界かもしれない。なら、
「・・・・・・言葉通じる?? ラノベで良くあるよね、言葉が通じなくって苦労する設定」
まして、ここが人間の国なのかもわからない。
頭の中に、「魔族」・「獣人族」・「首輪を着けた人間」
「見つかった途端に攻撃されたりして。最悪の場合、食われちゃったりする?」
不味いかな・・・ 取り敢えず荷物を隠そう。
ここ空家だよね。でも家の中は不味いか。逃げる時は身一つだし。後で取りに来るとして、荷物は森に、後服もズボンに着替えよう。リュックにテントやサバイバル用品詰め込んで。
あああ・・・ 頭がグルグル廻る・・・ やることがいっぱい。でも、
「善は急げ。すぐ行動せよ! ラジャー!」
クルリと廻れ右で、外に突進しようとしたら、扉の内側に、何かが吊るしてあった。
「?? えっ! 大学ノート? やだ、ちょっと古めの、糸止めの中綴じノートだ。昭和の匂いがする― って、私は平成生まれだけど。もしかしてタイム・スリップ? それもありかも。やだぁー、なぁーンだ、ここは異世界じゃ無かったのね! 何々、題名『この異世界についての説明』・・・」
床殴っても良いよね! 泣いても良いよね!! やっぱり異世界ですか…
題名の下に、まだ何か書いてある。
注意書き
この、ノートを読む君へ
この家の扉を開ける事が出来た君は、この世界の者では無い。
この世界の者は、この家の扉を開ける事は出来ない。
このノートを読む事が出来る者は、私と同じ日本人で有るだろう。
この家の中に居れば安心だから、落ち着いてノートを読んでほしい。
ありがとぉ❤