二日目の終り 2
居間のテーブルに本日の夕飯を広げてます。
メニューは 炊き立てご飯 大根の味噌汁 鳥の香草グリル焼き そして、忘れていた糠漬け・・・ 駄目にしてしまったかと焦った、明日からまた、お世話させて頂きます。
テーブルの中央には、囲炉裏の様な四角い穴がくり抜かれていて、見付けた時には驚きと共に喜び、そして少し残念な気持ちになった。五徳は有るが自在鉤が無いのだ。食後のお茶用に鉄瓶を置いて。これは、ちょっと足の長い火鉢よね。一人焼き肉が出来るから便利で良いけど。
「いただきます! うまうま・・・」
満足です♡ お腹も膨れて心も穏やか。云う事無いなぁ~~
明日は何をしようかしら。春までは植物を弄れないから、家の中の事を終わらせたいわね。優先順位を付けながら決めて行かなきゃ
ペンを指でクルクル回し、ノートを開く。
先ずは、お肉の下準備をして、乾燥させる。今、持っている燻製機は小さいから、ゆくゆくは燻製小屋を作りたいな。
酵母は当分出来ないけど、ドライイーストが有るから其れでパンを焼こう。あっ! 太陽光発電機の蓄電器で捏ねる作業は機械で出来るか・・・ うん、朝一でやろう! 焼くのはストーブだね。
野菜不足はピクルスを作ろう。ニンジン・玉ねぎ・豆。後は南瓜でペーストを作っておけば便利かな。
今年の秋はしっかりと冬の準備をしなくちゃ。やっぱり一人になって良かったわ、今苦労する事は次につながるものね。
今の内に畑の作付け表も作らないと。
大豆は絶対に作ろう。麹菌は有るけど無限じゃないから、お米も作って練習しないと。麹菌の室を作ろうかな。
水田何処に作ろうかな・・・
・・・・・・・・・・何? 頭の中で音がする・・・・・・シンシンシン・・・・・
窓の外には白い物が、ちらちらと見える。
テラスの上にゆっくりと音も無く降り積もっていく雪。
・・・・・雪だ・・・・・・何時の間に・・・・・・・・・・・・フワフワ・・・・・・
静かだな・・・・・・誰の声も、何の音もしない・・・・・・・・何だろう・・ 私、ひとりだ・・・・
「・・・フッ フフフ・・・・ 綺麗だなぁー ・・・・・・・だぁれも居ない・・・一人だ! 私は自由だ!!・・・・ フッハハハ・・・ あぁぁぁー 本当に、誰も居ない。何も聞こえない!」
アハッハハハハハ! 大声でお腹の底から笑ってみた。意識して笑い出したのに、何時の間にか止まらなくなっていた。
一人狂った様に笑う女、自分でも怖いわ! 明日は筋肉痛になっているかも。でも、気持ち良いな。何時ぶりかなぁ、こんなに笑ったの・・・
街灯が無いのに明るいなぁ・・・ 此れが本当の月光なんだ・・・・
寒いはずなのに、何か暖かい・・・・
明日雪だるまを作ろう。それと、雪うさぎ・かまくら・・・
私はストーブ脇の扉から馬小屋に入る。左右の壁にソーラーライトを釣るしているから、中は薄っすらと明るい。母屋との壁から納屋の屋根へとストーブの煙突が突き出ている為、ほんのりと結構暖かい。
「藁、多めに敷いて貰って良かったね。外は雪が降っているんだよ。・・・君の名前決めなきゃね」
二頭の背に毛布を掛けてやりながら考える。
何にしよう。真っ黒だがら<クロ> 昔風だと<アオ> だけどね。
「黒・・・ Nigel・・・ ニゲル・・・ ナイジェル・・・ うん~~~ ニゲル、ニゲルにする! 君は今からニゲルだよ。改めて宜しくね」
初めての生き物、きちんと育てたい。落ち着いたら、鶏を飼って自分で卵を収穫しよう。其れと、水田には合鴨を放したいな。春には養蜂もしたい。何処まで自給自足が出来るかしら。
楽しみだなぁ~
「何だかんだで私、異世界に来て良かったかも。楽しまなくっちゃ! さあ、明日の為に、お風呂に入って寝ますか」
段ボールの中から、湯たんぽを持ってお風呂に入った。当然小さい五右衛門風呂のお湯を移して、ベッドに持っていく為です。




