二日目の終り 1
今回から
ログハウス ⇒ 小屋
に、固定します。
「ぅああああーーーーっつ!!!」
先程、バル様御一行がお帰りになったので、大きく伸びをして、チョットだけ大声をだして見ました。
ハァァァーー 疲れました。肉体的にも、精神的にも・・・
小屋に帰ってきたら、男性三人と大きな馬車が二台止まってた。荷台には飼い葉や敷き藁、馬具等を運んで来たとの事。
男性達に馬小屋の整頓をしてもらい、世話の仕方や餌のやり方などを教わった。其のうえに買ってきた物も運ぶのを手伝って貰ったのだが、中が片付いてないからと、外階段から台所に運んでもらったのだが、本音は小屋の中を土禁にするから、土足で家に入って欲しくない。又床掃除しなきゃいけないものね。
そうなのです。生活習慣が違うんですよ。靴を脱ぐ習慣が無いから編上げのブーツでバタバタと、スリッパやサンダルが此処には無い。昨日、私はスリッパを出したけど無視されたものね。あの後また掃除したのよ!
この小屋にはちゃんと三和士が有るのに! く~~~う!!
今までと同じ生活環境では無いと改めて感じた。でも此れはまだまだ些細なこと、他にも課題がテンコ盛りです。先ず、私がしなければいけない事を考えてみよう。
① 荷物の整理。
② 文字の読み書き。
③ 調味料の確保。又は、代わりに成る物。
④ この世界に役立つ何か?
⑤ 人との距離。
「こんな感じかな?」
敢てガーデニングを入れないのは、私の中では日常の一部だから。人生の予定に食事だのお風呂だのを入れないのと一緒。
こうして書き出すと、解決策が見えてくる。
先ず①、掃除は好きだけど片付けは苦手なのよね。何でもかんでも箱や引き出しに詰め込んじゃうから、今のまんまで良いよね。必要な時に出して、使ったら棚に仕舞う。何時までも箱に残る物は必要ない物として、其のまま倉庫に仕舞えば良いんだからさ。
ほら、問題解決!
次②、これは急がずに、暇な時の時間潰しにしよう。最初に五十音と合わせて行かなきゃね。
③は、これは難しいよ。お酢・醤油・味噌・ソース・おだし・・・ ワインが有るんだから作れない事は無いけど時間がかかる。ソースはスパイス系が無いし、醤油・味噌は大豆と米を作れは何とか。可能性が有るのは昆布だしだけか・・・
④は、取り敢えずは、料理教室かな? 其れでも調味料で行き詰まりそうだけど・・・ この世界の食事レベルを先ず調べよう。
私の中で一番難しいのが⑤。だから最後にしてみた。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
はぁ~~~~~・・・・・・・・・・・・・・・・
何とか成るかなぁ・・・
あれこれ考えていたら、辺りが薄暗い事に気が付いた。
彼らが帰ってから大分経ったようで、腕につけた時計は四時半を過ぎていた。
「あらあら、気を付けないと目が悪くなっちゃう。この世界には眼鏡屋さん有るのかしら? 医療はどうなっているのかな? 病気や怪我には注意しなくちゃね」
壁に有る滑車を緩めて、天井のシャンデリアを下ろして火を付ける。
「この蝋燭では不満なのよね、臭いが臭くて。、行く行くはアロマキャンドルを作りたいな。夏には虫除けの代わりもしてほしいし。線香ならヨモギ・キク・タブの樹皮にタンジーやラベンダー・シダーウッド・・・」
調味料だけではなく、其の他にも作らなければいけない物が多々ある。シャンプーや洗剤も作らなきゃ。
「その前に、ゴハァーン♡ 何食べようかなぁー お米炊いて、肉焼いて、付け合わせはジャガイモと人参にしよう」
気持ち切り替えて、料理しよう!
「フンフッフ~ン♪ タラララッタ・タァ~~♪」
ただ今、料理中。違った、料理の下拵えの下拵え中です。
居間のストーブから火種をクッキングストーブに移し、薪を組み上げていく。
「アッ! 忘れてた! あれも入れないと!!」
段ボールを漁り、蓋付きの空き缶と瓶を用意すると、港の食堂から貰ってきたカキの殻を缶に詰め、薪と一緒にストーブの中に入れた。
そうです! お土産とはカキの殻なんです! なぜ殻? と、みんなに聞かれましたが、今はまだ秘密です。作れるのは知っているんですが、火力が問題で。
「上手く出来ると良いんだけど」
お米を洗い、お気に入りの南部鉄器のココット鍋に入れる。鳥のモモ肉にお手製のレモン塩を揉み込み暫く置く、その間に野菜をスライスして、スキレット鍋に敷いていく。塩・コショウ・ローズマリーをふり、その中央に肉を置く。
先ずはお米の鍋を中央に乗せる。炊きあがるその間に、林檎と干し葡萄で天然酵母を作る。
「ふふふ、酵母ちゃん無事に生まれてきてね。さて次は、燻製液を作ろう」
燻製には三つの作り方が有るが材料が有るうちに作れるものを作ろう。無くなってから焦れっても後の祭りだしね。出し渋る事はしないよぉ~ん。
今回はピクルス法でやる。分量を量り鍋に入れたころ、お米が良い感じになっていたから、少し隣にずらす。もうこれは慣れなのだよ。サバイバルではこれ出来ないと食事が非常につらい。べちゃべちゃ、がちがち・・・泣けてくる。
オーブンの中にスキレットを入れ、上の天板にピクルス液を乗せる。沸騰してきたら端の弱火部分で丁寧に灰汁をとる。最後に好きなお酒を入れてひと煮立ちしたら完成。
「できたぁー フフフ 明日は具材の用意をしよう。此れは瓶に入れて外に置いて置けば良いわ」
何にしようかな、ベーコンは絶対ね。ソーセージも欲しいな。手軽な物は貝類よね、豊富だし。
「・・・・ 鰹節も作れるかな? おっと、お肉も焼けたかな? きゃー、良い感じ♡ 美味しそう♡」
ご飯です、ご飯。お米も艶々、良い香り♡
居間に行く前に、クッキングストーブの火をお風呂の窯に移します。
火は無駄にしたらいけないんですぅーー
後、謎の缶も確認します。
「やった! 出来てるよ。この量ならこの火力で出来るんだ♡ よし! 二回目はお風呂の釜戸だ!」
何方か教えて下さい。
文中に有る、中世後期あたり? 天井から蝋燭を大量に吊るしている、あれ! 何て云うんでしょう?
誰か御存じでは無いですか? 実際ではアレでも暗いと思いますが、この世界では技術的には限界かなっと思います。




