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200字連載  作者: 黒森 冬炎


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晴れた朝に(小説)

206字

 朝、目が覚めたら快晴だった。快晴といっても、普通は多少の雲があるものだ。しかし、今朝は本当に雲ひとつない。もの珍しさに、早朝の街へと出る。

 しばらく行けば、雲が見つかるかと思い、空ばかり見上げる。車も人もまばらな朝を、ぶらぶら歩く。


 開けたばかりの朝に、空は、まだ未明の紫を残している。空気が澄んで、身が引き締まるようだ。

 不思議なことに、風が出ているのに、雲は一向に流れてこない。

 半ばムキになって、私は街を歩き回る。

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