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200字連載  作者: 黒森 冬炎


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庭(小説)

200字

 小さい頃に住んでいた家が、取り壊しになった。たまたま通りかかって、驚いた。


 この庭に住んでいた、生き物たちはどうしただろうか。夕陽に染まる切株に目をやる。根本の草は、粗方取り払われてしまった。


 子供の頃、初めて草陰に光る黒い目を見たときは、正直恐ろしかった。だが、そのうち彼等のいる生活に慣れてしまった。蝶や鳥を眺めるように、彼等の事も、庭の情景の一部として受け入れていった。


 彼等に話しかけたことはない。



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