48/105
庭(小説)
200字
小さい頃に住んでいた家が、取り壊しになった。たまたま通りかかって、驚いた。
この庭に住んでいた、生き物たちはどうしただろうか。夕陽に染まる切株に目をやる。根本の草は、粗方取り払われてしまった。
子供の頃、初めて草陰に光る黒い目を見たときは、正直恐ろしかった。だが、そのうち彼等のいる生活に慣れてしまった。蝶や鳥を眺めるように、彼等の事も、庭の情景の一部として受け入れていった。
彼等に話しかけたことはない。
200字
小さい頃に住んでいた家が、取り壊しになった。たまたま通りかかって、驚いた。
この庭に住んでいた、生き物たちはどうしただろうか。夕陽に染まる切株に目をやる。根本の草は、粗方取り払われてしまった。
子供の頃、初めて草陰に光る黒い目を見たときは、正直恐ろしかった。だが、そのうち彼等のいる生活に慣れてしまった。蝶や鳥を眺めるように、彼等の事も、庭の情景の一部として受け入れていった。
彼等に話しかけたことはない。