表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

42/50

第42話 広がる信頼

 ……言った! ……俺はついに言ったんだ……ここに来る原因になった事を……。

 しかし、信じて下さいなんて言ったはいいものの、本当に大丈夫だろうか。

 何だか今更不安がじわじわと増してきた。……いやだがもう、大丈夫だと信じるしかない……。


「……ああ、そうか……」


 ギルドは再びざわざわとし始めた。


「まあ……」


 そして、ざわざわが収まって来た後……。


「俺は初めから信じていたぜ?」


「お前、結構疑ってただろ……」


「そうだったんですか……」


 ギルドに、暖かな空気が流れ始めた。

 ……よかった。

 ……ただ、何となくわかる。ここにはまだ、俺に疑惑の眼差しを向けている人もいる。

 当たり前だ。俺も、発言ひとつで信頼してもらえるだなんて思っていない。いやむしろ、こんなに信じてもらえるだなんて思っていなかった。

 エルティアの行動で、ここの町での疑惑が高まったのは事実、だから、言うだけじゃダメだ。……きちんと、行動で示さなくては。


「……えーっと、あの、じゃあ……ゆ、勇者パーティの事とか……聞いても?」


 俺がそう思っていると、ギルドの中の一人が、俺の方へ来てそう聞いた。


 ……まあ、そうなるか。勇者パーティの事……だもんな。

 ……何故か有名な魔法使いが集められていたみたいだから、エルティアはおそらく忙しい。

 ……というか、勇者パーティに暇なんてほぼない。勇者パーティの話を聞けるチャンスなんて滅多にないから、俺から話を聞きたいのだろう。


「うん、構わないが……」


 別に、勇者パーティに居た頃の話をしたくない訳では無い。……むしろ、話す事でスッキリするかもしれない。聞きたがっているのだ、話そう。俺はそう思った。

 ……ただ、今は休憩時間、すぐに武器屋に戻らなくてはならない。出来れば、仕事が終わった夕方に……と言おうとしたのだが……。


「……!」


 俺が一人にそう答えると、勇者パーティについて詳しく聞きたかった他の人達も、俺の周りに集まってきた。


「本当ですか!?」


「気になります!」


「あっ……ああ、今はその……まだ仕事があるからさ、夕方に、また来ます!」


「ああ、そうでしたか……。では、待っていますね!」


「はい!」


 俺はそう言い残し、ギルドから武器屋に戻った。


 ……取り敢えず、上手くいってよかった。

 ……後の問題は……ロコロ、かぁ……。信じてもらえるのだろうか。


「……えっと、ロコロ……さん?」


 武器屋に戻り、レイーナに戻ってきた事を伝え、俺は店の奥にいたロコロに話しかけたのだった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ