表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
21/72

第1章 幕間であります。

 俺は4歳になった。そろそろだと思っていたが、意外と早かった。

 もう、ここに来て4年かー。つっても、家から出たことないけどな。

 そして、この間4歳になったのだ。もう、言い換えれば4年間お家に軟禁状態だ。

 ……いや、それは言いすぎた。飯もちゃんと食えるしな。遊べるしな。両親はとっても優しいし、メイドさんは無表情だけど可愛いし。

 まぁ、そんなことより! 今日! 俺は初めて家から出るのだ!

 そう、外(庭)に!!

 てことでさっきから俺は、年甲斐もなくうきうきしている。

 だって、初めての異世界の外(庭)なんだぜ? そりゃ、ワクワクするに決まってる。

 別にあっちの世界と違けりゃ満足はするんだけどね?

 それとは別にファンタジー感溢れるあの風景。それを俺は望んでいる。欲している。

 さぁ、異世界よ! 我にファンタジー世界の風景とやらを見……


「おい、レント、早く! 庭行くんだろう?」


「あ、はい。お父様。今行きます!」


 おっと、ちょっと邪魔された。もう! 空気読んでよ、カントさん!

 まぁ、いい。

 さぁ、今度こそ異世界の外(庭)の風景が!

 ドアから差し込む眩しい光に目を細める。そして、ドアを抜け、目を開けるとそこには……


「……庭だ……」


「何言ってるんだ、レント? 庭なのは当たり前だろ?」


 いや、そうじゃないんです、パパさん! なんというか、その、庭じゃん。

 どこにでもある、広めの、庭じゃん。

 俺の期待返してよ。さっきから俺が外って言うとこっそり(庭)って補助されてた気がしてたんだけど、こういうことなのか? ねぇ、そうなの?

 ……まぁ、いっか。しょうがない。

 庭だもんな。庭はどこの世界でも庭だ。どこまで行っても庭は庭なのだ。

 さて、庭って何回言ったでしょうか。

 そんなことはさておき、俺は庭から外の世界を見てみる。

 ……おぉ。すげぇ。

 なんか草原と畑が広がって所々にポツンって家がある。そして、奥の方には森がある。

 あれが魔物が出るっていう森か。意外と遠いのな。でも、なんかすごい。ファンタジー感でてる。

 太陽は1個だし、お家は木造だけど、ちゃんとファンタジー世界って分かる。

 ちょっと感動。俺、外(庭)、好き。

 ……感動してるのに(庭)いれんなよ。もう。

 それはそうと、俺は何をしようかな。

 せっかく外に出たからカントと遊ぼうかな、って思ってたんだけど、おもむろに剣振り出したし。どっから取り出したんだよ、それ。

 まぁ、いいや。

 お昼寝しよう。お日様の心地よい光を浴びて、俺は仰向けになる。

……青い空、白い雲。眩い太陽に、空を飛ぶ鳥っぽい動物。

 そして、男のむさくるしい、ふんっ、っていう声……


 ………………………。


 ……眠れん。最後のなんだよ。あ、カントか。あいつか。

 また奴なのか。さっきも俺の邪魔して、またしても、俺の邪魔をするのか。

 ……まぁ、いいか。素振りしようが、何しようが自由だしな。俺がとやかくいう権利はない。

 それに、一応期待してたような風景も見れたし、よしとしようか。

 これからはカントに引っ付いて外(庭)を堪能しよう。

 ……あぁ、わかったよ、庭な、庭。しつこい()め。



※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※









「ふぁぁ……」


 いつものようにカントにくっついて庭に出る。

 今日はカントは素振りをするって言っていたので、お昼寝することにする。

 最近では、むさくるしい声にも慣れてきた。気にならなくなってきている。

 慣れって怖いなーってつくづく思う。

 今日はベスタも一緒に外に出たが、彼女は洗濯物を干す作業に追われている。毎日ご苦労さまだ。

 なので、やはり俺にはお昼寝という選択肢以外残されていなかった。


「んぅ、おやすみなさぁい……」


 そして、俺は安らかに眠りにつこうと……


「ご、ごめんくださーい……」


 ……してその声で少し目が覚めた。

 躊躇うようで、少し遠慮気味の声だ。少なくとも俺はこの声に聞き覚えはない。

 ……も、もしや!!

 俺は飛び起きて、門へ向かって駆け出した!


今度こそ第2章に……!

……多分。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ