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コンプレックスな反逆者たち  作者: ゾンビ―鈴木
第一章・剣と魔法の世界編
28/114

夜の対話

きりを良くするため今回は短めです

それでは、どうぞ

  Side:藍


「一昨日や一昨々日はすいませんでした。シアンさんの都合があるのにわがままを言ってしまって…」


 のっけから、申し訳なさそうに俺に頭を下げるリヴィア


「いやいいんだ。オレもついカッとなっちまってよ」

「い、いえ! シアンさんは今の姿が嫌なのはわかっていたのに私があんなことを…」

「いや、それは、あの…」


 お互い何も言えずに沈黙

 すると……


「ぷっ、くくくく」

「シアンさん?」

「なんだか不思議だな。少し前まではあんなに大声を上げていたのに」

「あ、そうですね」


 これはイエローのおかげか?


「でもよ」

「?」

「別れたくない気持ちってのはわかるぜ」

「! それは……」

「突然だもんな。混乱するのもわかるぜ」


 そりゃ、数日後にさよならだなんていきなり言われりゃびっくりするもんな

 心の準備も当然できていないってのに


「すまなかったな。もっと早く言うべきだったよ」

「いえ、お兄様の事とかいろいろありましたので、聞いている余裕なんかは……なかったかもしれません」

「それでもだよ。一週間はあったってのに、そこらへん努力しなかったからな」


 ったく、アルバイトしてる暇があったら……、いや、アルバイトも大事か


「あの、シアンさん……」

「ん? なんだ?」

「このままここに留まってしまうと、人の姿じゃなくなってしまうのは本当ですか?」

「!? 誰がそんなことを……!?」

「イエローさんです」


 あいつか……、何で教えたんだよ。

 

「これ言うと恐喝みたいになっちまうから黙ってたんだがよ」

「あのシアンさん、脅迫です。恐喝だとお金取られますので」

「ああ、そうか」

「それでは、本当なんですね」

「…………ああ、本当だ」

「……………」


 今思うと、恐ろしい取引をしたものだ


「もしもオレ達が今の姿に妥協して、神と闘うのを諦めてしまったらどうなるか。そうなるとオレ達は力を無くし、人の姿ですらなくなってしまうんだ」

「そんな………!?」

「別に酷いとは言わない。悪魔との取引の結果でもあるんだ。それは今も続いているんだ」

「私は、そうとは知らずにシアンさんに……」

「いいんだ。知らなかったのなら仕方がない。そもそもオレが教えなかったのだからな」

「そうですか。あの……」

「ん?」

「シアンさんはなぜ神様に挑んだのですか?」

「オレが挑んだ理由?」

「はい。普通、命を懸けるにはそれなりの理由があるのです」


 そうだなあ。理由か……


「なんというか、退屈だったからかな」

「退屈……ですか?」

「そうだ」


 オレは思い出すように語る。


「争いが起きないように監視され、不足がないように補充される。確かにそれはいい。けど、そんなのはまるで食っちゃ寝食っちゃ寝の生活みたいなものだ。つまり、何の緊張感もないのさ」

「何の緊張感もない……」

「そうだ。だってさ、苦労しなくても生きられるんだぜ。そんな生き方じゃあいずれは向上心を無くすし何の充実感もなくなる。そんな生き方は嫌なもんさ」

「……理解はできますが、実感がわかないですね」

「まあな。なってみないとわからんさ」


 そんなの苦労人から見たら「贅沢だ!」って怒られそうだな


「でもよ、そんなんじゃダメなんだ。そんなのは生きているとは言わない。生かされていると言うんだ!」

「シアンさん……」

「それに、弟が自殺したこともある。神様が管理していると言う危機感の無さが、自殺を防げなかったんだ」


 監視の届かないプライベートな所なら自殺は天使には見つからないしな。


「だからオレはそのために神と闘うんだ」

「それが、神様と闘う理由ですか?」

「ああ、オレはな」

「シアンさんは?」

「ほか二人は別の理由なんだがな」


 マゼンタやイエローは違う理由で戦っている

 どちらにせよ目標は同じだ


「シアンさん。」

「ん?」

「別れの言葉はまだ言いません。明日、別れの時に言います」

「お、おう」


 なんだ突然。


「だから、その時はちゃんと聞いてください」

「ちゃんと?」

「はい。約束です」

「ん、わかった。約束だ」


 こうしてオレはリヴィアと仲直りし、語り合い、約束したのだった。

仲直りができました

次回、別れの当日で……!

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