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コンプレックスな反逆者たち  作者: ゾンビ―鈴木
第一章・剣と魔法の世界編
21/114

vs ヴェール1

サブタイトルに1つけるの忘れていました

それでは、どうぞ

  Side:黄


 急がなきゃ……!

 あたしはいま、シアンに言われた通り、リヴィアちゃんと、お兄さんの遺体を運んでいた

 本当はリヴィアちゃんだけのつもりだったが、シアンのあの様子から放っておくわけにもいかず、一緒に運んでいるのである。


「早くしないと……」


 そう、早くしないといけない

 あの天使相手だとシアンもマゼンタも本気を出さずにはいられない

 だからこそあたしはリヴィアちゃんだけではなく、城の中にいる者をなるべく多く安全な所へと運ばなくてはならない。

 あたしは、早くあの二人のもとへ駆けつけるため、今自分のやっていることを早く済ませようとしているのだった。






  Side:藍


 今、目の前ではヴェールが不気味に嗤っていた


「あはははは、それにしてもあなたたち、人間なのに特殊な力を持っているのね♪ いったいどういうことかしら♪ あはは、ははははは!」


 ヴェールが笑っている隙にオレは突撃しようとするが、


「待て、シアン」


 マゼンタに止められた


「なんだ」

「落ち着け。あのヴェールって女風使いだろ」

「ああ、そうだが」

「だとしたら気をつけろ。お前の《音》とは相性が悪い」

「それって……」

「あはは、何喋ってるの。そっちが来ないならこっちから♪」


 ヴェールがこちらへ向かってきた


「……! 散るぞ!」

「わかった!」


 オレは右に、マゼンタは左に避難する。

 するとヴェールが、


「あは♪ まずはこっちね♪」


 オレの方へ向かってきた


「そうやられるか! 【音速移動クイックムーブ】!」


 オレは迎え撃つために【音速移動クイックムーブ】でヴェールのもとへ向かったが


「うふ♪ 【疾風迅雷しっぷうじんらい】」

「!?」


 ヴェールが消えた、かと思いきや


 ドン!


「がっ……!」


 いつの間にかオレは腹を思いっきり蹴り飛ばされてしまった

 なんだ、今の速さは……!


「【鎌鼬かまいたち】」


 ヒュン! ヒュン! と風切り音が

 オレは音を頼りに躱したが……


「こっちこっち♪」

「!?」


 いつの間にか先回りされ、


 ドン!


「ぐ……!?」


 ともう一度蹴り飛ばされた


「かはっ!」

「シアン! くっ! 【熱視線ねっしせん】!」


 マゼンタがヴェールを焼こうとした

 躱される! そう思っていたが


「きゃあああああああああああ!!」

「なに!?」


 ヴェールが悲鳴を上げながら全身が焼かれていた

 当たったのか!? マゼンタの【熱視線ねっしせん】を!

 かと思ったが、


「駄目だ! シアン、離れるんだ!」

「あら? もうバレた? ふふふ」


 当然突風が起き、ヴェールに纏わりついていた炎が消えた

 ヴェールは無傷だった。火傷どころか服ですらまったく燃えていない。


「おいおい……」


 マゼンタの【熱視線ねっしせん】が効かないだと……!

 これが四輝天使の実力か……!


「まだまだ、あたしの力はこれからよ♪ 【鳴神なるかみ】!」


 するとヴェールの全身から雷が…


「雷だと……!」

「うふふふふ。そう、電気を使う事もできるのよ♪」


 とはいえまずい。雷がこっちに向かっている。なら、


「【音速移動クイックムーブ】!」


 回避を……!


「無駄よ♪」


 しかし、躱し切れずに当たってしまった。


「ぐああああああああああ!!」

「あはははは。雷はね、音よりも速いんだよ。知ってた?」


 なんてことだ。一撃受けただけでこんな……

 するとマゼンタが、


「【熱線ねっせん】!」

「!!」


 マゼンタの指先から赤い線が十本も

 ヴェールはそれを躱し、そのままマゼンタの方へ……


「【疾風迅雷しっぷうじんらい】!」

「いかん! マゼンタ!」


 ヴェールはそのままマゼンタの方へ向かったが…

 突如、マゼンタが消えた。


「? あら?」


 突然の消失に疑問するヴェール


「【熱幻ねつげん】。今のは熱で作った蜃気楼だ」


 いつの間にかマゼンタはヴェールの後ろに立っていた。


「へぇ、すごいすごい♪」

「【焼籠手やきごて】」


 そのままヴェールへ貫手を繰り出す

 しかし、


「っ!? なに!!」

「当たらな~い。うふふ」


 マゼンタの貫手がヴェールに当たる直前で止まる

 まるで、何かに阻まれているように


「……そうか! 【熱視線ねっしせん】が当たらなかったのも…」

「そうよ。【空気圧くうきあつ】! 圧縮に圧縮をした空気は強力な防壁となり……」

「それを体に纏わりつかせるってことか」

「そうだけど……最後まで言わせてよ~うふふ」


 よくわからんが、見えない鎧を着てるってことか。厄介な……!


「でも。わかったところで対処はなし。わざわざ近づいてくれちゃって…」

「はっ……!?」

「……ありがとうね♪ 【鎌鼬かまいたち】!」


 ビュンビュンと!

 マゼンタの全身が切り刻まれる


「がっ………!」

「まだまだ♪ 【放電ほうでん】!」


 ヴァリヴァリヴァリ!!!


 まばゆい光と激しい音。

 あまりにも強力な電気にマゼンタは……!


「ぐあああああああぁぁぁぁぁぁぁ!!」

「マゼンタァァァァァァァァァァァ!!」

「まず一人♪」


 諸に電気を受けてしまい倒れてしまった。

 こいつは……!


「壊れろ! 【超絶崩壊音声砲ハウリングボイス】!! 『うあああああああああああああ!!!!』」


 オレのとっておきの大技である

音声砲ソニックキャノン】とは違い、持続的に放ち、また威力も違う

 いくら強力な鎧を着てもこれなら……!


「無・駄♪ 【無空間むくうかん】」


 その時


 パァン! と


 オレの【超絶崩壊音声砲ハウリングボイス】が…

 掻き消された……!?


 「なん…だと……!?」


 いったいどういう……!?


「音と言うのは空気の振動。ならばあたしの【無空間むくうかん】で空気をゼロにすればいいだけなのよ♪ うふふふふ♪」


 そんなばかな……

 マゼンタが言ってた相性が悪いとはこういう事か。

 同じ風でも王子とは全然違う。


「さて、次はどうするの♪」

「……………」


 音よりも速く、その上掻き消されてしまう。

 オレ達はこの天使に勝てるのか?

 オレ達はかつてない苦難を迎えていた。

打つ手なしか……!?

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