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コンプレックスな反逆者たち  作者: ゾンビ―鈴木
第一章・剣と魔法の世界編
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四輝天使

 人類が戦争をしていた頃


 神は戦争を終わらせようとしましたが一つ問題がありました


 それは世界が広いという事です


 いくら神が絶対的な力を持っていようと


 神の身体は一つしかありません


 ならば、と神は自分の力を分けて、天使を創りました


 その白い衣は力の証であり


 その翼は世界を渡り


 その輪っかは神の命令を受け取る


 そんな天使たちが誕生しました


 創られた天使たちは世界中に散らばりました


 神の命令に忠実であらゆる戦争を止めたのです


 しかし天使には一つ欠点がありました


 天使は神の命令に忠実でした


 逆を言うと命令なしには動きません


 つまり天使は予想外の事態には対処できないという欠点があったのです


 しかし、下手に思考や感情を付けると余計なものも生み出しかねませんでした


 だから神は考えました


 自分の次に天使たちを統率するものがいればどうか


 思考と感情を持つ天使を最小限の人数にすれば、と言う結論に至ったのです


 神は己が身の一部と、己が感情の一部を分けて天使を創ろうとしました


 その結果、途中で問題がありながらも四体の天使を創ることができました


 一つは赤の天使〈朱炎しゅえんのルージュ〉


 一つは青の天使〈蒼海そうかいのブルー〉


 一つは緑の天使〈翠嵐すいらんのヴェール〉


 一つは黄の天使〈樺地かばじのジョヌ〉


 この四人の天使は神の次に天使たちを統率しました


 その結果、さらに天使たちは効率よく動けたのである


 後の人々はこの四人の天使の事を…


 四輝天使しきてんしと呼びました






  Side:藍


 なんてことだ。四輝天使しきてんしだと……!

 ヴェールは不敵に笑っていた


「うふふふふ♪ あの時はよくも小細工であたしたちがいない隙を狙って反逆したな~」


 そう、こいつを含め四輝天使はかなり強い。

 都市の住民のほとんどが逆らわなかったのもこいつらの存在があったからだ

 だからオレ達レジスタンスは前もって仲間たちがあちこち工作し、四輝天使が神から離れたすきを狙って、反逆を起こしたのである。

 しかし……


「どういうことだ。この世界は神が不干渉を決めた世界じゃなかったのか?」

「そうよ。本来は天使たちも立ち入り禁止だし四輝天使あたしたちもだめだけどね♪」

「ならばなぜ!」

「なぜ? うふふふふふふふふふ」


 オレがそう言うとヴェールは笑い出した


「それはね、あなたたちに会いたかったのよ♪」

「オレ達に?」

「そうよ。だって、神様に興味を認められた人間なんて……








  ……すっごく腹立たしいんだもん」








 なに……?


「腹立たしいだと……!?」

「そうよ、人間が神様に興味をもたれるなんて生意気って感じだね♪」

「そ…んな……!!」


 そんな理由でここにきて

 それで人を殺したから王子を殺して……

 お前は…お前ってやつは……!


「お前ってやつはぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ! 【超絶ハウ……!】」

「【無空間】」


 すると突然、


「がっ…………!?」


 い…息が……できなく……!


「うふふ。こんな感情を持つなんてね♪ いけないいけない。〈輪なし(ノ・セルクル)〉であるあたしが感情的になるとはね。でもね、いけないとわかっても腹立たしいと言ったら腹立たしいものなのよ。うふふふふ…………!」


 こいつ……空、気を……


「人間なのに、しかも神様に逆らった大罪人ゴミクズなのに、うふふ、ふふふふふふふふふ♪」


 なに……笑っ……てん、だ


「あたしはね、あなたやあなたを含めた大罪人ゴミクズを殺すためにここに来たのよ♪ だからさ……」


 もう………だめ、だ………意識、が………


「死んで♪」


 もう…………








「お前がな!【熱線ねっせん】!」

「!?」


 その時、入り口から何本もの赤い線がヴェールに向かって襲い掛かってきた

 ヴェールが躱した。その時、


「かはっ!」


 オレは息を吹き返した 


「シアン! 無事か!?」

「マゼンタ……」

「ほら、何二度も死にかけてんのよ!」

「イエロー……」


 二人が来てくれた

 二人は軽く外傷を負っているが無事なようだ


「気をつけろ……そいつは……」

「ええ、わかってるわ。四輝天使でしょ」

「いずれ闘うとは思ってたがこんなに早くとはな」


 するとヴェールが突然、


「うふふふふ♪ 都合がいい。ここに大罪人ゴミクズ共が集まってくれるなんてね♪ うふふ、うふふふふふ、あっはっはっはっはっは!」

「おい大丈夫かこの女?」

「そうね、けどシアン。あれはいったいどういう事よ」


 イエローが指をさしているのは王子の亡骸とそのそばで眠っているリヴィア。


「王子はヴェールに殺された」

「「!?」」

「理由は父親を殺したからだそうだ。折角リヴィアと和解して……やり直そうとしたのに……」

「シアン……」

「だからオレはヴェールを許さない。王子の仇を討つ!」


 だけど、まずは……

  

「イエロー。リヴィアを連れて安全な所へ。マゼンタは一緒に戦ってくれないか」

「わかったわ! あたしが駆けつけてくるまで死ぬんじゃないよ」

「ここで、オレ一人でやらせてくれとか言ったら、ボディブローをしていたところだ」


 おいおい、だから何でボディーブローなんだよ

 まあいい、とオレ達は改めて眼前の敵を見る。


「ヴェール! オレ達はためらいなく人を殺すあんたらを許さない! だから…覚悟しろ!」

「許さない? あはは♪ 人間相手に、私が許しを請うことなどと……思い上がったことを言わないで!」


 オレ達はこの天使を相手に戦いを挑んだのであった。

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