戦闘、そして……
初の戦闘です
戦闘描写が難しいです。(リヴィアのセリフも入れるかどうか迷いました)
それでは、どうぞ
Side:藍
さて、この体で戦闘は初めてだ。
目の前には十人はいる暗殺者
一部、個性的な格好をしているが……
(ノワール。ラヴィニスって女と同じ血液はどいつだ)
«後ろにいるローブを纏った男に、仮面をかぶった女の二人だ»
(たったの二人か……)
失敗は許されないってことか。
大技で殲滅するわけにもいかない
«それに気を付けた方がいいぞ。魔法使いが四人はいるようだ。ローブの男や仮面の女もその内に入る»
(魔法使い……)
精霊の力(だっけ?)を使い、不可思議な現象を起こすもの。
ならば、こいつを使うか。
と、オレはあるものを取り出す。
«おや、確かそれは……»
それは、楽器の調律などに使う音叉という道具だ。
ただし、普通の音叉とは違い、柄の部分に刃渡り20㎝くらいの刃がついている。
オレの能力に合わせ、自作で作った。その名も、
(音叉刀だ)
大技が使えない以上、一人ずつ各個撃破。そのあと、あのローブの男と仮面の女を傷つけず確保。
殲滅より難しいが……
(やるしかない!時間がないんだ!)
「おい! 何ぶつぶつ言ってんだよ!」
「もうその女は手遅れなんだよ! おとなしくやられな!」
「……なあ、あんたら…」
オレは暗殺者に向かってこう言う。
「言っておくが。ある程度は裁量はあるが暗殺者みたいなのにはオレは容赦はしないほうなので……」
「あぁ?何を言って……」
オレは暗殺者の一人が言い終わる前に『音速移動』で近づき、音叉刀でその男の首を刎ねる!
「なに……!?」
「ジョージ!!」
オレは、呆気にとられている二人にも素早く同じことをする。
「ぎゃ……!?」
「なんだと……!」
「このガキ……!」
左右から攻撃が来るので、急いでバック転で距離をとる。
その時、後ろから物音が。
「!!」
反射的に横へ跳ぶ。すると先ほどオレのいたところに矢が飛んでいた。
「くっ…………!」
伏兵か……!
数は……一人か。なら
「危ねえじゃねえか、『よっ!』」
オレは伏兵に向かって【音声砲】を放つ
能力により声は衝撃波となり伏兵へ向かっていく
「ぐあ……!」
伏兵は吹き飛んだようだ。
【広範囲音源感知】を使えれば伏兵がいるかは丸わかりなんだが、
連続して使うと耳が壊れてしまう。多用は出来ない。
「この……! 【アースザッパー】!」
「【ソイルランス】!」
「うお! この……!」
突然オレの足元から土の槍と刃がオレを襲う。
ぎりぎり頬を掠めたが何とか回避した。
しかし…
「ふっ……!」
暗殺者の一人がオレの回避の着地地点にめがけてナイフを投擲する。
「食らうか、『よっ!』」
【音声砲】でナイフを弾き……
「はぁ!」
【音速移動】で接近し、魔法を撃ってきた二人のうち片方へ向かって行く!
「【ストーンシールド】!」
「無駄だ」
教えておくがオレの音叉刀は特殊な刀である。
オレの声から発する特殊な周波数により共振作用で振るわせることで……
「ァァァァァァアアアアアアアアアアアアアア!!」
キィィィィィイイイイイイイイインンンンン!!
切れ味は格段に上がる!
「ぐあぁ!!」
もっとも、声を発している間なので肺活量が小さい分十数秒しか持たないが。
魔法使いを石の盾ごと切った後すぐさま距離をとる。
これであと六人。思ったほどきついなこの体。
「この子、強い…………!」
後ろでリヴィアがそう言ってくる
もっとも、この体じゃいろいろ制限されているが
「このガキ、速えぇ!」
「囲め! 囲んで打ち取るんだ!」
と、暗殺者がオレを囲みだす。
さて、どうするか
「食らいやがれ!」
と、周りの暗殺者たちが投擲やら魔法やら飛び道具やらで一斉放射しようとてくる。
……ならば!
「『動くな』!!」
「!」
暗殺者たちはオレからの突発的な大声により硬直している。
今だ!
「うおりゃぁ!」
「がっ……!」
「ぎぃ!」
「ごっ……!」
一気に三人まとめて斬る!
これであと三人!(ローブ男、仮面女含む)
「こいつ……! 【ファイアーボム】!」
直線的に向かってくる拳ほどの火の玉
オレはすぐさま避けようとするが……
「…………!!」
後ろにラヴィニスがいることに気づいてしまい
「……しまった!」
火の玉をまともに受けてしまった。
「ぐああああぁぁぁぁぁぁ!!」
幸い爆発のようなもので、衣服は燃えなかったが、
「はあ……はあ……」
すぐさま相手から距離を取ろうとするが
「っ………!」
今のダメージにより動きが鈍ってしまう。
その時。
「おらぁ!」
どんっ!
「ぐあっ!」
敵に思いっきり腹を蹴られ、蹴り飛ばされる。
地面にのたうつオレ。
「くそ…………!」
すぐに起き上がろうとするが……
ごっ!
「あがっ!」
暗殺者の男に背中を踏みつけられ、抑えられてしまう。
「あぁ……!」
口元を抑え、絶望的になるリヴィア。
「まったくこのガキは、まさかこれほどまでに強かったとはなぁ。いったいどんな魔法を使ったのやら。だが、そこの女をかばって不覚を取るとは。ははは、もう助からないんだから、見捨てればいいのに。」
「うる……さい……!」
「あぁ?」
ドゴ!
「がああああああ!」
もう一度俺の背中を強く踏んづける。
「ったく。手間取らせやがって。ガキ一人殺すのに八人も犠牲になるとは、情けなくて涙が出るぜ」
うるせぇ。オレは22歳だ。
しかしこの態勢じゃあうまく技は使えず……
「待ってください。その子は……!」
「殺してやるよ。八人もやっちまったんだからさぁ。もう泣いて謝っても許してやらんぞ」
そう言って男は大ぶりのサーベルの切っ先をオレの頭に向け…
「安心しろよ。さみしくないようにそこの女も、そこの小娘もすぐに殺してやるよ!」
「ちっ……!」
「いやあああああぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
振り下ろそうとした。
……その時!
「【熱視線】」
突然の声、それから……
「ぎいあああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
「なっ……!?」
「おい! リーダー! おい!!」
そう、なにがあったかと言うと、リーダーと呼ばれた男は、
……突然燃やされていた。
「熱い! 熱いぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!」
「そりゃあそうだ。俺の【熱視線】は俺の視界に映る者の中で対象のみを焼き尽くす技だ。たとえ対象が他人に触れていようが、燃え移ることはない。」
その声やその技は……まさか!
「ったく。急に走りやがって。追いつくのも大変だってのに。」
「しかも、追いついたら追いついたで、なんであんたが殺されようとしてんのよ」
おまえら……
「「しっかりし(ろ)(なさい)。シアン」」
「…………ああ、すまない。マゼンタ。イエロー」
そこには……
長距離を走ったようで疲れてはいるものの、
まったく堂々とした姿勢を崩さない二人がいた。
ようやく追いついたマゼンタとイエロー
なにやら美味しいところをとられてしまった(笑)




