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第43章 宮園社長逮捕される

宮園社長が11年前にNHKデレクターの殺害に関与した罪でFBI捜査官中西飛鳥と池田茉央に逮捕される。ハニートラップ殺人の元締めトレーシー.ストーンがアメリカのFBIに捕まり、数年か前のNHKデレクター田所伸二55歳を心臓発作に見せかけ殺害したと実行者スーザンスチュアートが宮園拓哉に頼まれ殺したと自供した。FBI捜査官中西飛鳥らの調べでスーザンスチュアートは11年前の10月に日本に入国した事実があった。ホテルの従業員の話で田所伸二は金髪の外国人と一緒だったと証言があった。ホテルの部屋に残された指紋がスーザンスチュアートのものと一致した。そして、宮園拓哉を逮捕したのは中西飛鳥と池田茉央両捜査官だった。宮園は美織のさよならコンサートを見届けたいと弁護士に念願した。裁判を飛鳥らFBI捜査官は遅らせた。飛鳥達は警視庁捜査一課と手を組んだ。まずは、スーザンスチュアートの身柄を警視庁に渡した。宮園の逮捕は美織のさよならコンサート後まで待って貰った。その頃ABCレコードでは奥様の渚さんが社長代行として手腕を奮っていた。社員、タレントに動揺は無かった。その頃宮園本人は弁護士と殺害を以来する経緯を調べ田所が紅白歌合戦を盾に裏で悪事をしていた事を被害にあったタレントに協力してもらい情状酌量を狙って動いていた。殺人教唆罪で死刑または、無期懲役、5そ年以上の禁固刑であり、そんな中美織のさよならコンサートは着々と準備が整いつつあった。会場はいつもお世話になっている渋谷文化村オーチャードホールであった。チケットはすでにソールドアウトだった。2000名のキャパではすでに少なすぎた。日時は9月21日だった。美織のデビュー曲発売日記念だった。美織はこの時までにシングル10枚とアルバム5枚をリリースしていたがミリオンはデビュー曲だけだった。ここで一旦芸能界に見切りをつけようと考えたのだった。曲は売れないし、テレビ出演もまったくなくなり、CMは皆無で美空にその場を奪われつつあったからだ。教師の仕事が楽しくなりつちあったのも大きな要因で宮園が殺人教唆をしたのは自分のせいだと考えるようになったのもあった。美織の心がグラグラと揺り動く時期であったのは事実の事。そんな美織の引き際を宮園がさよならコンサートとして用意した。それを見届けたいと言う気持ちに答えたのがFBI捜査官中西飛鳥達だったのだ。裁判を1日ずらした。コンサート終了後宮園本人は裁判台に立つ運命であった。悪ければ死刑、無期懲役、良ければ5年以上の禁固刑と重い罪を犯した。自分で手を下したものと同じ罪だ。宮園本人はそれを承知で美織を紅白歌合戦に出してあげたかった。そして、9月21日を迎えた。開演は午後1時だった。渋谷文化村オーチャードホールは立見100名を入れて2050名超満員であった。幕が上がる前から凄い熱気で宮園本人はPAルームに座った。その両脇を飛鳥と茉央が固めた。その両サイドには奥様で現ABCレコード社長と営業部の一人娘の未来が座り警視庁捜査一課刑事が目を光らせた。美織のさよならコンサートの幕が上がった。拍手喝采で迎えられた美織にスポットライトがあたって輝いていた。最初の曲はビーラブドラバーボーイで始まると観客は誰一人座らず立って観覧した。こんな調子で大いに盛り上がった。ラストアンコールでは【マイハートウィルゴーオン】で幕を下ろした。この時美織は30歳で19歳の時から掛けて抜けて11年に幕を閉じた。美織に涙が流れ出したのはその時だった。「11年間応援有り難う御座いました。梅澤美織の曲は皆の心の中で生き続けるでしょう。」美織はマイクを舞台の上に置いた。宮園拓哉の顔が一瞬見えた。拍手喝采が鳴りやまなかった。会場が暗転して観客が動き出した。「有り難う御座いました。」宮園拓哉はか細い声で飛鳥と茉央の顔を見て微かに微笑んだ。「渚、未来、後は頼む。」と二人の目をじっと見つめた。「あなた、行ってらっしゃい。」渚が涙ながら拓哉に声をかけた。「パパ、私、社長になるから。」未来は泣きながら拓哉の目をじっと見つめた。そして、宮園拓哉は美織に会うこともなく警察へ連行された。飛鳥と茉央は家族の前で手錠は掛けなかった。

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