第41章 社長に赴任先の学校を告げるご近所さんになる
引っ越し先が決まり社長に報告すると「引っ越し先社長宅の近所になりました。成城9丁目のマンションです。社長宅は6丁目でしたよね?赴任先は成城学園中学校になりました。」美織は笑顔で社長の顔を見た。「時々飯食いに来いよ。未来も喜ぶから、渚も喜ぶぞ!成城学園中学校か?偏差値高いんだよな!うちの未来も通えたら嬉しいよ。」社長は美織の顔を見て優しく微笑んだ。「美織、学校の先生はどうよ。楽しいか?」社長は美織の顔を見て優しく微笑んだ。「うん。楽しいよ。自分も勉強になってる。憎まれ口を言う生徒もいるけど皆可愛いよ。」美織は社長の顔を見てニカッと笑った。「そうか?良かったな?つまらなかったらどうしようと思っていたんだよ。」社長は美織の顔を見て静かに微笑んだ。
翌日学校へ行くと校長から呼び出された。「梅澤先生。忙しい所申し訳ないのだが吹奏楽部と軽音部の顧問を頼みたいのだが?」と相談された。美織は一つ返事で「やります。」と返事を返した。その時、校長室に生徒が二人入って来た。「梅澤先生。こちらが吹奏楽部部長の小川玲奈さん3年生だ。こちらが軽音部部長の増田奈緒さん3年生だ。宜しくお願いします!」校長が二人を紹介すると「小川玲奈です。梅澤先生宜しくお願いします。」小川が美織の顔を見て優しく微笑んだ。「増田奈緒です。梅澤先生宜しくお願いします。」増田は美織の顔を笑顔で見た。「梅澤美織です。こちらこそ宜しくお願いします。たのしんで行きましょう!どんなジャンルでもリクエストしてね。」美織は二人の目をじっと見つめた。「先生部室に全員揃ってます。吹奏楽部へどうぞ。」小川が美織の顔を見た。美織は小川の後について増田とともに歩いて部室に着いた。部室は音楽室だった。小川の後について部室に入ると約50人の部員が一斉に美織を見た。「本日から吹奏楽部の顧問で梅澤美織先生に来ていただきました。皆さん宜しくお願いします。先生一言どうぞ!」小川が部員を見渡し美織に話しをふった。「皆さん。梅澤美織です。訳あって吹奏楽部の顧問になりました。どうぞ宜しくお願いします。」美織は笑顔で皆の顔を見渡した。「ごめんなさい。これから軽音部に行きますのでこの辺で失礼します。」美織は皆に頭を下げた。増田の後について部室を出て行くと軽音部の部室は隣の第2音楽室だった。部室に入ると10人の生徒がいた。美織はこうして、二つの部活の顧問を押し付けられた。苦悩の日々が続く。まず、まとまらないし、皆、自己主張が激しかった。吹奏楽部のテーマは協調性なのに完全なお飾りだった。演奏会様に曲を決めるのに3日かかった。部長はドボルザークの交響曲第9番【新世界より】第4楽章だと副部長はラヴェルの【ボレロ】だと対立していた。「ねえ、あなた達いつまでやってるの?私に聴かせてくれる?良いほうを選ぶからそれでいいわね。」美織はそう言って指揮台に上がった。美織は指揮者の実習もロシアでしていて免許皆伝者だった。「まずは、新世界よりから演奏して、」美織は全員の顔を見るとタクトを振った。演奏が始まった。美織は全員の動きを観察しながらタクトを振った。演奏が終わると美織は総評を述べた「全体的に間違いなく無難な演奏でこれはこれで良いと思う。ただ、自分の出番でない時の一人一人の顔が気に入らないわね。そこが駄目ね。そこを気をつけなさい。」美織は一人一人の目を見て話した。「次はボレロね。」美織は全員の顔を見てタクトを振った。静かに演奏が始まった。美織は全員の顔を一人一人見た。また、ソロパートの多いこの曲は一人一人の力量を伺った。演奏が終わると総評を述べた。「ソロパートのチカラ不足が否めないわね。全体的に誰とは言わない。本人が一番わかっていると思うから?もっと練習しなさい。それだけ!上手く演奏出来ればボレロの方が良いわね。練習次第だね。期待するわ!以上です。はい!練習!私は軽音部に行くから。」美織は一人一人の顔を見て部屋を出て行った。軽音部に行くとボンジョビの【bed of roses】を弾いていた。ボーカルは部長の小川玲奈がしていた。小川の歌は中々上手く英語の発音が気に入らなかった。演奏はまあまあだった。演奏が終わると美織は拍手を惜しまずした。中々上手く演奏していた。美織は口出しをしたくなかったが気に入らない点を口にした。「ボーカルはもっとネイティブな英語で歌いなさい。もっと英語曲聴きなさい!私がお手本見せてあげるから?」美織は生徒の伴奏に合わせ歌い始めた。すると隣の吹奏楽部の生徒が軽音部の窓を開けて覗き込んで来た。美織の歌声が聴こえたからだ。美織が歌いきると生徒から拍手が沸いた。美織は小川玲奈にむかって「ロックは魂で歌え」と心臓を2回叩いた。小川は美織の目を見て頷いた。
この作品はフィクションです。作品に出てくる学校等は何も関係ありません。ご理解下さい。




