第37章 美織、第4弾シングル発売する。
8月10日.美織の第4弾シングル【the smell of autumn】の発売日は渋谷のCDショップ前は100名を超える行列が朝から出来ていた。美織と筒井マネージャーは赤のジャージ姿で店舗裏口から店内に入った。特設会場がすでに出来ていた。「美織さん。おはようございます。本日は宜しくお願いします!3000枚用意してあります。」店長が美織にわざわざ挨拶に来た。「美織さん。3弾シングルもまだまだ売れてます。抱き合わせで販売してはいかがですか?こちらに両方用意しておきます。行列が長く鳴り始めたので30分早く開店致します。」店長は美織の顔を見て優しく微笑んだ。「わかりました。勧めて見ます。」美織は店長の顔を笑顔で見て、美空には勝ったと思った。負けるわけがない。と内心思っていた。お客様がどっと流れ込んで来た。お馴染みの顔達だった。売れ行きは上々だった。社長や美空が来た時はすでに300枚を販売していた。「美織、お疲れ様、好調のようだな?今日は3000枚硬いな?頼むぞ!」社長からの激が飛んだ。「分かりました。まだまだ、終わらない事見せてやるわよ!」美織は口を真一文字に結んだ。午前中で1000枚を販売してランチになった。お店側がお弁当を用意してくれた。「頂きます。」美織は合掌し箸を持って食べ始めた。「美織さん。やっぱり実力がありますね。私の時とお客様の数が違うわ?流石だわ?」美空は美織の顔を見て静かに微笑んだ。「美空さんもそのうちこうなりますよ。美空さん、実力ありますから?」美織は美空の目を見て卵焼きを口に入れてニヤリと笑った。美空は年齢は美織の3つ年上の24歳であった。「ご馳走様でした。」美織は合掌し箸を置いた。「午後からも頑張りましょう!」社長が皆の顔を見た。皆、食堂を出て売り場に向かった。すでに50名程並んでいた。美織は一人一人とサインをし握手をしCDを手渡した。午後もお客様は途切れなかった。4時を過ぎると学生が増えた。5時を過ぎるとFBI捜査官の三人も来てくれた。美織はFBI捜査官の飛鳥に愛の様子を聞いた。愛の部屋の大家だから愛の隣の部屋も筑波大生の女性が入居した事を聞いた。今回のサインから宣材写真が変わっていた。ファンミの時の赤のドレスの写真だった。飛鳥はこのサインは最初のやつから事務所に飾ってあると美織に言った。茉央とマークは夫婦なので1枚は飛鳥の家に飾ってあると言った。CDは車で聴いていた。後はストリーミングでスマホかパソコンで聴いていた。飛鳥達が帰ると閉店までにポチポチとお客様が途切れる事はなかった。最終的に3000枚店側が用意した枚数を売り切り閉店になった。「皆さん、お疲れ様でした。目標達成いたしました。有り難う御座いました。」店長は皆に頭を下げた。「お疲れ様でした。」美織も笑顔で皆の顔を見て挨拶した。店を出ると牛かつもと村に寄って食事をしてスペイン坂を徒歩で帰った。美織と美空のCD販売勝負は美織に軍配が上がった。当然の事だと美織は喜ばなかった。美空の検討を逆に称えた。




