第36章 真夏の戦い
それは、7月に入ってから早速始まった。二人で同じ番組に露出する事が多くなった。美空は美織のバーターであったのは確かな事。歌番組やバラエティ番組、ネット番組など精力的に動き出した。美空は明日7月20日は私の初めてのCDが発売される事を番組で宣伝した。渋谷のCDショップで発売イベントを行う事を大々的に宣伝した。ネットでも盛り上がっていた。番組が終わり楽屋に戻るとスタイリストの長谷川社長とメイクの佐藤社長がいた。「お疲れ様でした。」美空が二人の顔を見て優しく微笑んだ。「お疲れ様でした。美空さん。テレビ映り最高でしたよ。」長谷川が美空の顔を見て静かに微笑んだ。楽屋のドアが開くと「お疲れ様でした。」美織が入って来た。「お疲れ様でした。」全員が挨拶をした。美織と美空は大体同じ楽屋を使用していた。「美織さん。美空さんが終わり次第やりますから座って待っていて下さい。」長谷川が美織の顔を見た。美織は「はい!」と返事して筒井マネージャーから美織のCMのミネラルウォーターを手渡された。蓋はすでに空いていた。一口飲んで鑑の前のお菓子入れからルマンドを1つ取って口にした。「美織さん。お待たせいたしました。着替えしちゃいます。」こちらへ美織は長谷川の前に立った。素早く慣れた手つきで美織の着替えを終えた。美織は相変わらずしまむらのセットアップを着ていた。「美織さん、しまむらのセットアップ好きですね。私もこれと同じ物持ってますが、流石に外出では着ません。家中専用ですよ。アハハハ!」長谷川が美織の顔を見て笑った。「おかしいかな?自分では気に行ってるんだけど?」美織は長谷川の顔を見てニカッと笑った。「美織さんが着てるとそうは見えなくなる所が不思議なんですよ。私が着るとゴミ捨てに行くおばさんにしか見えなくなりますよ。アハハハ!」長谷川は、美織の顔を見て大声で笑った。「私もしまむらのセットアップ好きですよ。アハハハ!安いし可愛いしね。」美織が話に割り込んで笑った。「美空さん、これから社長の前でその話ししないほうがいいですよ。でも、すればブランド物くれるからいいんだけど後ジャージとかはなるべくNGだよ。社長の前で着ない方が得策ですよ。」美織が美空の顔を見てニヤリと笑った。「長谷川さん。乃木坂46のジャージって手に入りませんか?私、欲しいのですが?」美織が長谷川の顔を見てニカッと笑った。「あれね。無理!駄目!もらえない!パクりを作れるけどそれでいいなら作るわよ。ABCレコードジャージね。美織さんと美空さんが着ればいいんだけど社長が許してくれないと思うわよ。私から言ってみるよ。何色にする?」長谷川が美織の顔を見て優しく微笑んだ。「オレンジ色かな?レスキューみたいな?後は緑、深緑ね。」美織が言うと「私は赤、フェラーリの赤。」美空が長谷川の顔を見てニカッと笑った。「赤か?オレンジか?深緑か?私は黒かな?」長谷川も意見を出した。筒井マネージャーは赤、遠藤マネージャーは赤、佐藤社長は白。「それじあ!サンプル作るわね。社長がオッケーならの話だけど?」長谷川は皆の顔を見てニヤニヤしながらミネラルウォーターを一口飲んだ。そして、7月20日美空のシングル発売日が来た。美空をはじめ、社長、遠藤マネージャー、筒井マネージャー、長谷川社長、美織が
揃った。ます、初めに社長から赤のジャージが手渡された。「皆これに着替えて恋人。」社長から言われ全員更衣室を借りて赤のジャージに着替え店頭に立って美空のシングルCDを売った。ジャージは胸にABC recordと刺繍がしてありバックにはなまえと番号が白の刺繍されていた。長谷川社長が作った物であった。本日の行列は美織程ではなかった。100名程で一旦お客様が切れた。午前中に500枚販売してお昼になった。店側でお弁当を手配してくれていた。「頂きます。」美空が合掌を箸を持って食べ始める。美空も「頂きます。」合掌し箸を持って食べ始めた。「午前中で500枚か!ちょっと厳しいかな?」社長は皆の顔を見て言った。「私のファンも居ましたよ。」美織が社長の顔を複雑な表情で見た。「そうか?美織から乗り換え組が早速出たか?それは仕方ない事だ!」社長は美織の目をじっと見つめた。「店長、今回の久保美空の【solitude】は何枚仕入ましたか?1000枚は持って来ていますよ。出だし悪いからそんなに行かないかと?美織の時と同じ2000枚くらいがマックスだと思いますが?なんとか頑張りましょう!」社長は店長の顔を見て苦笑いを浮かべた。「店長、8月10日の美織の第5弾シングルもお願い致します。
【the smell of autumn】です。」社長が店長の顔を見て優しく微笑んだ。「宮園社長、まだ、【landscapepicture】はまだまだ売れてますよ。今回のスパンは速すぎないですか?任せて下さい。どちらとも売りますから?」店長は宮園社長の顔を見て優しく微笑んだ。「ご馳走様でした。」美織が合掌し箸を置いた。「ご馳走様でした。」あちらこちらから聴こえてきた。皆食事が終わった。「午後からもお客様が沢山来るからお互い頑張りましょう?」社長が皆の顔を見て発破をかけた。「はい。」まず、美空が返事をした。「もう、50名程並んでますよ。」美空が売り場を確認して、報告して来た。「ヨッシャ!気合が入るなぁ!行くぞ!」社長が皆に気合をいれた。皆、食堂を出て売り場に向かった。行列が出来ていた。美空はサインをしながら握手をして笑顔を振りまいていた。美織もそれをサポートしていた。行列は途切れなかった。夕方からは学生や仕事帰りの社会人が増えた。列は途切れる事はなかった。休憩をしながら即売会は夜の9時まで続いた。閉店までに20000枚を完売した。美空はすでにヘトヘトだった。社長からオッケーサインが出た。「皆、ご苦労さまでした、」社長が皆の顔を見て優しく微笑んだ。長谷川さんも疲れた顔をしていた。「久保さん、宮園社長、皆さん、ご苦労さまでした、本日は有り難う御座いました。また、8月10日宜しくお願いします!」店長が深々と頭を下げた。全員でセンター街を歩いて牛かつもと村に向かった。食事を終えてスペイン坂を通り事務所へ向かった。




