第23章 オリジナルアルバム発売する
4月20日美織とマネージャーの筒井は渋谷のCDショップにいた。開店前から行列が出来ていた。先着100名様にオリジナルDVDがが貰える券が付いてくる品物だった。まだ、この時、MVは撮影してなかった。来月からスケジュールは入っていた。CD即売会は前回と同様に午前中に1000枚を完売した。ショップ側も前回の教訓で3000枚仕入れていた為売り切れる事は無かった。即売会コーナーは全フロアの社員が総動員で整理しながら対応していた。パニック状態であった。店長みずから先頭に立ってお客様の整理をしていた。美織のオリジナルアルバムと知って前回よりお客様が多かった。閉店時間まで続いた。FBI捜査官の三人も仕事帰りに寄ってくれた。美織はサインする手が止まる事はなかった。今回は写真撮影はパニックを懸念してしてなかった。CDを買ったお客様には握手だけにした。午後9時閉店までに3000枚が売り切れた。大盛況で即売会が終了した。「梅澤美織さん。本日は有り難う御座いました。完売いたしました。」店長が美織と宮園に頭を下げてお礼の言葉を言った。皆ヘトヘトだったが達成感があった。「梅澤さん、宮園さん、筒井さん、お弁当を用意してあります。食べて行ってください。」店長が声をかけてくれ事務所へ案内してくれた。有名なお店のお弁当だった。「いただきます。」三人は合掌し箸をを持って食べ始めた。美織はサインをずっとしていたおかげで右手が強張り箸を上手く持てず苦労しながら食べた。「ご馳走様でした。」社長と筒井が食べ終わった。いつもは早い美織は箸が上手く使えなくて食べるのが遅かった。「ご馳走様でした。」美織は合掌し箸を置いた。皆から遅れる事5分だった。「中村店長ご馳走様でした。本日は場所をお借りしてどうも有り難う御座いました。我々はこれで撤収いたします。またの機会宜しくお願いします。失礼致します。」宮園社長は店長の顔を見て静かに微笑んだ。「お疲れ様で御座いました。またの機会宜しくお願いします。有り難う御座いました。失礼致します。」店長は三人の顔を見て優しく微笑んだ。こうして、美織オリジナルアルバム発売は終わった。
美織は翌日から一週間はMVの撮影が始まった。まずは、事務所の会議室でMV監督とカメラマン、大道具、小道具とスタイリストと宮園社長と美織と筒井でミーティングが開かれた。木、金曜日の2日間はスタジオ撮影で翌週の月、火、水、木と4日間はロケだった。渋谷の街中と鎌倉と高尾山の3カ所で撮影する事になった。金曜日は予備日となっていた。土曜日は徹子の部屋の収録で日曜日はオフだった。撮影は都内のスタジオで行われた。監督が描いた絵コンテを参考に【ムーブド・デザイア】と【ユー・アー・マイ・ディスティニー】と【マイ・ウォン・トゥ・エクスペリエンス・ロマンス】と【マイ・ハート・ブレイク・ラブ】の4曲をシチュエーションや衣装を変えて撮影して、無事初日が終わった。翌日もスタジオ撮影で【ディシーバ】と【スティル・ラビング・ユー】と【イッツ・スメル・アンバーグリス・イン・マン】と【ゲット・アウト・ヒア】の4曲の撮影が終わった。火曜日のロケは鎌倉【サインズ・オブ・オータム】と【ビヨンド・ワンズ】山の小道で撮影と【レインボースカイ】と【サマーウィドウ】は海をバックに撮影した。水曜日と渋谷の街中でロケを敢行した。【ビーラブド・ラバー・ボーイ】と【ビューティフル・ラバー・ガール】のギャラリーの中撮影した。木曜日は高尾山で【ブレイクダウン】【フェイ・デッド・プロミス】【ロスト・ラブ】【アンチヒーロー】【ドリーム・コア】【チェリーブラッサム・シーズン】これにて、MVの撮影は終了した。後の編集は監督と宮園と美織でやった。良い物が出来た。MVは.8000円にて販売する。25日の給料日に確認すると凄い金額が入金されていた。金曜日の予備日はオフになった。疲れたので1日ゴロゴロ過ごした。土曜日は徹子の部屋の収録で黒柳徹子に会った。どうも92歳には見えなかった。日曜日アパートでボーとしていたら愛から電話が来た。「部屋が完成したから見に来て!筑波山でもドライブしない?温泉もあるよ。この間、お母さんと入って来た。眺望が素敵よ、是非来てください。」愛が誘った。美織は「はい。行きましょう!案内して下さい。秋葉原のつくばエクスプレスに乗る前に電話するから駅まで迎えに来て。」と返事した。美織は立川のアパートをアディダスの黒のジャージとドジャースの帽子を被りスニカーとサングラスとバックパックを背負い出かけた。立川駅であずさに乗って新宿へ総武線で秋葉原まで約50分秋葉原から研究学園まで秋葉原からつくばエクスプレスで研究学園まで約55分の行程を移動した。研究学園駅に着くとメールを確認した。愛が改札口に居なかったからだ。「車の中に居るわ目の前の駐車場」美織が無料駐車場を見るとビンクのNボックスが停まっているのが見えた。愛は美織を見ると鍵を開けてくれた。美織はドアを開け「お待ちどうさま。」愛の顔を見てニカッと笑った。「お姉ちゃん。いらっしゃい!先日は有り難う御座いました。」愛は美織の顔を見て優しく微笑んだ。「どうする?家見て行く?筑波山に行く?」愛が美織の顔を見た。「筑波山さ行くべ!」美織が茨城弁を交え言った。「筑波山さ行くね。山登る?歩きでも良いけどケーブルカーにすっから」愛も茨城弁を交え言った。美織は大爆笑した。「新潟弁もきついけど茨城弁もどくとくだものね。」美織が言った。「お姉ちゃんは、新潟弁なまりあまり出ないね。」愛が言った。「東京へ行くと自然に出なくなるんだよ。私だけかな?」美織はそう言って首を傾げた。愛の車は筑波山口に来た、そこからつづらおりの道を上へ上へと上がると大きな鳥居が見えた。駐車場に車を入れて筑波山神社までの道を歩いた。「江戸屋温泉入ろうね。」愛が美織に言った。賽銭を投げてお参りした。二人はケーブルカーまでの坂上へ上へとキツい階段を上がった。普段あまり運動をしない二人は早速バテていた。丁度ケーブルカーが入って来た、二人は息切らしケーブルカーに飛び乗り座席に座った。つつじが満開で綺麗たった。ケーブルカーの線路沿いにつつじが咲いていた。「この間お母さんと来た時はこんなに咲いてなかったよ。」愛が美織に言った。「見頃じゃ無かったんだね。残念、牡丹園は行ったんでしょう?」満開が愛に尋ねると「綺麗だったよ。」愛が答えた。「お姉ちゃんも行って見る?見頃は今だよ。そう書いてあった気がする。」愛が美織を誘った。「行こうよ。悪いね。ガソリン代払うから高いてしょ今、ガソリン?」美織が愛の横顔を見た。「任せて!ガソリンは高い。だから大学には自転車で行っている。自転車買ったよ。お姉ちゃんのお年玉で!アハハハ!」愛は美織の横顔を見て笑った。「そうか?遠いだろうにご苦労さま。大学はどうよ。心臓外科入れたの?」美織が尋ねると「それは大学を卒業してから研修医の時決めるらしい?だから大学ではすべて医学の基礎を勉強する。」愛は美織の横顔を見て答えた。ケーブルカーが山頂駅に着いた。女体山、男山に登り絶景を楽しんだ。「お腹空かない?ここのレストランでなんか食べない?」美織が愛に言った。「空いたけど温泉にあるからそっちにしない?」愛が言った。「江戸屋の食事美味しかったからお勧めするっぺえ」愛が言った。「わかった。そうスッペえ」美織がマネした。下りのケーブルカーに乗った。相変わらずつつじが綺麗だった。終着駅に着いた。二人は降りて来た道を今度は下り江戸屋まで来た、二人は食事を済ませてから温泉【露天風呂】を1時間楽しんだ。「愛、黒柳徹子に昨日会った。92歳には見えなかった。綺麗だった。5月20日放送だから録画してみてね。愛の話もしてるから!」美織が愛の顔を見て優しく微笑んだ。「悪口言ってなかっぺ!」愛が美織の顔を睨んだ。「いやどーも!言う訳なかっぺよ。自慢の妹だって言ったわよ。今年から筑波大学医学部にはいって医者になりたいって!言ったわよ。」美織は愛の顔を見て優しく微笑んだ。「有り難う。流石お姉ちゃん。尊敬するわ。ソロソロ上がろうか?のぼせたら薔薇園行けなくなっちゃうから。」愛か美織の顔を見て優しく微笑んだ。「わかった。上がろう。」美織は風呂から上がった。愛も上がった。服を着て薄皮饅頭を買って、会計をして車まで歩いた。二人は車に乗り込んで今度はつづらおりの道を下って、茎崎牡丹園に向かって走った。国道408号線を東へ向かった。榎戸交差点を右に曲がり上横場交差点を左に曲がり谷田部牛久線を左に曲がりしばらく走ると牡丹園入口を左へ曲がる。牡丹園到着。園に入ると沢山の牡丹が咲き乱れていた。お客は年齢層が高かった。中には若いカップルもちらほら見えた。二人は1時間くらいできり上げ愛のマンションに向かった。愛の部屋は様変わりしていた。女子の部屋丸出しだった。美織はソファーに座った。愛がコーヒーを淹れてくれた。「このコーヒーカップリサイクルショップで新品を買って来た、掘り出し物だよ、」愛はコーヒーを出しながら言った。「買い物上手くなったか?」美織は愛の顔を見てニヤリと笑った。美織はコーヒーを飲み終え「愛夕飯食べて帰るから何食べたい?」美織が愛に希望を聞いた。「なんでも良いの?高い物でも良い?焼き肉、すぐそこに赤牛って焼き肉屋があるから食べさせて!」愛が合掌し美織の顔を見てニヤニヤした。二人は時間になると焼き肉を食べに行った。赤牛焼き肉コースを2つ頼んだ。自分で食べる分は自分で焼いた。たらふく食べた。「愛、暇が出来たらまた来るから良い観光地探しておいてくれ!お金ない時電話しろよ。振り込むから。遠慮なく。バイトはするな、勉強して良い医者になれ!」美織が愛に言った。二人はきれいに食べ切った。「ご馳走様でした。」合掌し箸を置いてウーロン茶を飲み干した。「愛、駅まで乗せて行ってくれ。」美織が愛の顔を見た。美織が会計し、店を出た。研究学園駅まで送ってくれた。「愛、しっかり勉強しろよ。本当に良い医者になって、お父さんお母さんに恩返ししてな。さようなら。またな!」美織は愛と握手して別れた。愛は改札口まで見送り手をふっていた。美織の目から愛が完全に見えなくなった。




