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14話 お昼休み

出来てたのに投稿出来ませんでした……。見直しもせずに投稿は流石に失礼かと思って空いた時間に、と思ったら。

月曜?……火曜日じゃないですか

一部微妙な修正

 何時も12時近くに発作が起こるものの、大事になっていないのが幸い。

 しかも何が悲しくて気温30度越えの真夏のピーク時に、徒歩で登校とかふざけてると思う。


 帰れば汗だく、シャワーを浴びて着替えたらと思ったら発作。しかもそれで汗かくし、またシャワーを浴びる。学校の用意をして弁当詰めたら時間が押してるってこともある。しかも徒歩だし、学校に着いたらまた汗だく。不公平だ。

 はぁ……と溜息吐いて、昼休みの内に食べる為に弁当を広げていると。


「憂鬱そうだね」

「何時もの事じゃない?」


「そこ、聞こえてるけど?」


 隣から聞こえてきたのは2人の声。かなめと美河さんがそこに座っていた。かなめの前の席は毎回何処かで食べる羽目になっているだろう。合掌。

 軽く挨拶を交わすと、勢いよく彼女がこっちに顔を寄せて。


「というより!なんで従兄妹が居るって言ってくれなかったの!?」


 早速かー。これは答えないと面倒だし、美河さんも知りたい様子だから答える分にはいいだろうけど。


「途中まで別居だったから……それに、時間的に全く合わないし。喋ったことないよ?」

 目の前に俺が居たらそれはそれで嫌だな。同じ性格が2人いたらなんか爆発しそう、色々。


「そっか、あいのお兄さんは昼間学校で、あいは午後学校だから夜くらいだもんね」


「不思議な関係ね。そういえば体質とか校長先生が言ってたけど、あれ何か聞いてる?というか、同居?」


「……聞いたことないかな、夜といっても私が寝た頃に帰ってくるらしいし」

 嘘は言ってないぞ。断じて、恐らく……。


 等の人……俺は本当は知っているけど、流石に教える訳にはいかないしね。

 2人は考え込む様な仕草をしてるが、かなめはどちらかと言うと。そんな話してたっけ?みたいな雰囲気出してる為、そっとしておこう。

 友達だから、友達だからこそ言いたいけど言ってはいけない。言わなくても気づく訳がない、なら無理して言う必要もない。受け入れてくれるかもしれないが、残念だけど俺にはそんな勇気はない。


 ……何故今、俺は残念だと思ったんだ?知らせなければバレる事はない。この関係も友達も失わないというのに。

 そして……胸が何故締め付けられる様に傷む。歯痒い、なんて言える程小さな物じゃない。


 ふと気がつくと、痛かった。なんて事の無い手の平の痛みだ。恐らく、手に自然に力が入ってしまったのだろう。滲む痛さが残っている。


 慌てて周りを見ると、美河さんが目を離さず真っ直ぐこっちの様子を覗き込んでいた。


「えっと……み、美河さん。どうしたの?」

「美河」

「あ、えっと……美河」


「なんでも無いわ。あなた、かなめの事は信頼してそうだけど私の事は蔑ろにしてない?最近、呼び方もさん付けに戻っちゃってるし」


 うっ……。


「ほ、ほらっクラスも違うし。かなめと一緒に居る時くらいしか会わなかったから……」


「その割には?かなめの事にはすんなり呼べるじゃない。別にいいけど……」


 ううっ……。


「……私も友達、なんだからたまには頼りなさい。しないと」


 真剣な表情から一変し、手をワナワナといやらしく動かす。それを見た俺は何をされるのか想像出来てしまい身体を自分の手で抱くしかなかった。守る様に。

 と思ったら、美河は急に溜息吐いて弁当に口をつけ始めた。


「あなたも、かなめみたいに危なっかしいんだから。1人で抱え込んでないで、私でもいいから相談くらいはしなさい」


 ほんと世話がやけるんだから、と美河はそう言いつつも少し嬉しそうに言った。

 俺も昼休みの時間が無くなってしまうので、お弁当に手を付け始めた。



 思い出すのに飽きたのか、食事を開始したかなめと食事中。


「そういえば、あいのお弁当って親の手作りなの?」

「あ、それは私も気になる」


「うん?私のお弁当?私の手作りだよ?朝作った残り物と冷凍の物を適当に入れてるだけだけど……」


 すると2人は驚いた様にこっちを見る。どうしたの?と思ったが、周りも静かになっていてこちらに視線も感じる。


「あい、料理出来たんだ……」


「前は軽いものなら……今は最近何かとお母さんが教えたがるから、色々作れる様になったんだけどね」

 迷惑じゃないけど、なんか方向が違う気がするんだよな。普通は男も料理覚える様なのか、と思ってたけど朝の時と夜の時じゃ反応が違うんだよな。夜の方が嬉しそうだし。


 変な感傷に浸りつつ、自分で作った唐揚げとか目玉焼きとかを突きながら口に運ぶ。

 食事量も減ったから弁当も小さいし、これでいいのかなと思うところあるけど。

 我ながら上出来、流石に定食屋には負けるけど美味しいので満足。


「あいー、ご飯のおかず交換してもいい?」


「うん?いいけど、どうしたの?」


 ミートボールを貰いつつ、2個目の唐揚げを渡すと。そのままかなめはかぶり付いた。すると笑顔で美味しそうに食べてる様子が見れてこっちも少し嬉しくなった。

 美味しい、とかなめが笑顔になると美河がそれに呆れる様に溜息を吐くが、気になっていたのか私のおかずに手を伸ばしていた。


 素直に感想を述べてくれるのは彼女の美徳だと思う。


「料理、私も覚えた方がいいのかな……」


「かなめはこうすると美味しそうだからって、何でも入れちゃいそうだけど」


「なんか想像出来ちゃうね」


 私が料理出来るのを知ってか、かなめはやり始めようかと考える。しかし、あまりにもその想像が出来なくて美河が容赦なく印象を口にするそれに、思わず吹き出してしまった。

 実際に色々、入れたら美味しいじゃない?という思考で味見もせずに作って困らせる天然さんだと思う。かなめには悪いけど。


 明日から休み2日間。テスト前の最後の休みだ。

 恐らく何も無いだろうし、気楽に過ごして、またこうやって笑い合う事が出来ればいい。

 そこに男としての俺が入り込む余地なんてない。それでいいじゃないか。


 無理にバラす必要も無い。


 ……だけど、男でいる時に比べて何故こんなにも寂しく感じるんだろうか。それだけが、気になってしょうがない。

次は9月13日……の筈なんだけど、先に言っておきます。ごめんなさい。

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