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ストの影響

市長の偽娘の一人が処分され妹のリナが今処分されることに。

諭されてもどうにもならないだろうさ。まさか命を差せとは言えない。

だから暗殺者たちは逃げ回るしかない。そうしてハンティングが始まる。

己の置かれた状況をきちんと理解した上で逃げている。

もうこれ以上の情けも警告もいらない。


スタート! ハンティングにはうってつけ。

ラクエラは第三の都市とは言え治安部隊は機能せず無法地帯化している。

特に夜は歯止めが聞かずにとんでもない事件が起きること必至。

ラクエラのハンターは奴らからの依頼を受け動いている。


三名が同時に発射。

過激なショーを見ようと町からだけでなく近隣からも夜な夜な押し寄せて来る。

そんな奴らに見守られながら最後の時を迎えようとする元暗殺者のリナ。

もうただの役立たずで不要と烙印を捺されたから獲物としての役割を果たす。


「やめて! もうやめて! 」

そう言いながらラクエラの入り組んだ道を走って行く。

騒げば騒ぐほど目立ってハンターに居所を教えているようなもの。

大人しくして教会にでも隠れれば生き残る確率もあっただろう。

しかしこの状況に隠れるような冷静さは持ち合わせてない。

とは言えハンターはまだ本気じゃない。

これは逃げ切れるか? 上手く行けばその可能性もある。

いつもならば確実に処刑するのだが今回は明らかに逃げてもらおうとしている。

ターゲットが最後の最後で絶望して諦めるまで逃げ回って欲しいのが本音。

楽しむだけ楽しんだ上で発射する最低な奴らの集まり。


はあはあ

はあはあ

もうここまで来れば問題ない。なるべく人の来ない場所に逃げなくてはいけない。

それにはトレインに乗るのが安全。このラクエラの地を離れるにはちょうどいい。

そうやって情報不足では命取りになる。それが分かっている?

きっと何一つ理解してない。


「あの…… トレインはいつ? 」

駅員に聞くがまともな答えが返ってくることはない。

「悪いね。でもトレインは今日はまだ動かないんだ。また明日以降に来てよね」

そう言って離れようとするので掴むもかわされる。

「ふざけないで! そんな余裕ない! まだ走ってる時間でしょう? 」

つい悪態を吐いてしまう。そうなれば駅員も黙ってない。

「動かないんだよ! ストの運転手がそう言う判断したんだ。

だから俺たちにはどうにもならない。文句があるなら上に言ってくれ」

無責任だが正直な男。


「ストの運転手? それは? 」

「だからその男が待遇に不満があってストを起こしたんだ」

ストがストを起こすと言うシャレにならない話。

「嘘でしょう? どうしろと言うの? 」

「お客さん逃げるのかい? でも諦めた方がいい。三日は動かないだろうから」

絶望の瞬間。まさか本気? それはいくらなんでも酷いな。


こうして駅で一人っきりになったところを狙われる。

すぐにハンターに囲まれて万事休す。もう逃げる気力も残ってない。

一発放てばもう動かなくなってしまった。

それでもストレス発散にと打ち尽くす。もし万が一にも復活してもいいように。

非情なハンティングによって自称市長の娘の生き残りが命を落とす。

これが奴らのやり方。もはやただ楽しんでいるだけ。

ハンターは散らばりただ血だらけの骸が残るだけ。


最後の最後まで監視を怠らない。報告して任務完了。

こうして逃亡者は処刑され再びラクエラには日常が戻るのだった。


舞踏会再開!

トルド襲撃と王子の突然の逃走で会場は騒然。

昼にあったビック隊長毒殺事件もあって令嬢たちも気が気でない。

一時中断していた舞踏会が王子の無事が分かりすぐに再開される。


「ビアンカお姉様? 」

「大丈夫。作戦は上手く行ったみたい」

「だったらもうすぐにでも私たちの正体を明かしましょう。

もうこれで信頼を得られたでしょう? 」

隣室がたまたま市長の娘たち。そこで得たトルド暗殺計画を事前に伝えた。

なぜ気づいたのか? 詳細は控えて大事なところだけ伝えた。

その結果が今。もう正体を隠す必要はない。

奴らと戦う覚悟も決めた。堂々と裏切ろうと思う。

ですが肝心のビアンカがはっきりしない。


「ごめんなさい。そのことについてはもう少し慎重に。まだ控えた方がいいかと。

もしどうしてもと言うならハッチ王子のみにお伝えしましょう。他言無用にして」

どうやらまだトルドの爺さんもメグレン様も信用してないらしい。

爺さんは分かるけどなぜメグレン様まで? 酷い! 

ビアンカはどうしたんだろう? 


犠牲者は付きものとは言え護衛責任者で参加者名簿を所持していた者が行方不明。

隊長のビックも毒殺されトルドも暗殺されかけた。

これから推測されるのは暗殺者集団がいてそいつらが王子ではなく周りの者を。

邪魔者を消しに掛かっている。

それは王子暗殺の布石なのかもしれないがそんな面倒な真似せずとも。

まどろっこし作戦が余計に混乱を引き起こしている気がする。

お付きの爺さんが狙われたが次が誰を狙って来るかまったく分からない。

そもそも奴らの狙いが掴めず手を拱いている状況。

占いの通り王子は狙われてるのは間違いない。

しかしやはりまったく分からない状況。

次が誰を狙って来るのか分からなければ対策の取りようがない。


                続く

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