第7話 神様
満月の夜、祠の前に二つの影がある。
黒い狐耳を持つナニカが一呼吸置き口を開く様子を空から眺める。
ツネ「開けゴマ!!」
ツネさんが言うとは……ギャグ小説らしくなった、ヨシ
スイン「良くないですよ、神サマ」
スインに声をかけられてしまった。
そうだ、ついでに蛍の所に連れ込もう。
スイン「え、まっ、体消え」
❂
??「こーんちゃ!」
目を開くと、デカイ満月が空に浮かんでいた。
目の前には祠ではなく、蛍が舞う湖が。
そして、ギザ歯を見せながら笑って、黒いパーカーのフードを深く被っている子供が。
スイン「神……サマ?」
急いで口を手で塞ぐ。
声が漏れてしまった、なぜ?
??「あ、スイン!それぼくがやったの!」
子供のように無邪気な声だ。
??「蛍と話したかったんだよね?ツネさん」
ツネ「そうじゃが……それよりも」
「妾は、君と話しがしたい」
ツネ様は、なにか知っておられるのか?
??「ぼくは君たちと話すことは何もないよ」
笑顔のまま答えるな。
ツネ「では聞くが、何故君は妾とスインの前に」
??「だって〜」
「面白そーだもん!」
ゾワッと、鳥肌が立つのを感じる。
蛍「きっしょ」
顔をしかめながら、蛍の神が言ったのが聞こえる。
いつの間に来たんだろう。
黄緑色の髪が風で靡く
蛍「てかさぁ、僕っ子多くね?」
「ギザ歯キャラも多いし」
自分の口を開き、ギザ歯を見せながら言う。
――ギザ歯?
僕っ子?
蛍「まぁいいそれはもう」
良くないと思うが……
蛍「ど〜せ、神サマ(笑)の癖でしょ」
??「あったりぃ」
指さすな
蛍「この世界も、神サマ(笑)が作っている」
「……プラクサ、お前が来たのも」
プラクサ、と呼ばれた黒パーカーの子は、今まで笑顔だったのに
蛍の神が言った言葉を聞いて脳で処理した瞬間
笑顔が消え、フードが風にかられ、目元が見える。
その目が見えた瞬間、時が止まった。
底見えぬ黒い瞳、丸い目が完全に開き、それで蛍の神を見ている。
スイン「ま、まってください!神サマって……」
「貴方では、無いのですか?」
静寂に広がる私の声が響く。
プラクサの顔が笑顔に戻る。
プラ「この世界を管理しているのはぼくだよ」
「神サマ(笑)って言うのはね〜」
私の目の前に来て、下から顔を覗かれてしまった。
プラ「ぼくと……君たちを作ってくれたニンゲン」
スイン「人間……?」
困惑している私を他所に、他の上位神様達は話し始める。
蛍「あ、てかツネさん」
「なんでここに来たん」
ツネ「……なんじゃっけ」
認知症かな……?
プラ「爆発オチにしたろかな」
プラクサさんはなにを言ってるんだろう。
スイン「……帰っていいですか?」
本当に帰りたいが、誰も私の話を聞いてくれない。
胃が痛い……神様になってるから胃は無いけど




