第3話 花より団子
今日は、桜が満開らしいので、社員と共に、花見に来ています。
「あ、リュウ〜スイン〜!」
社長が呼んで…
目の前には、鳩が大量に居た。
一瞬、思考が追いつかなかったが、社長が鳩にまとわりつかれてると、理解できた。
「えっ、なに、え」
隣の、スインも困惑して……
あ、違うこいつ知らん人だ。
スインどこ行った。
「ちょっ、やめっギャァァァァ」
あ、あっちで叫んでる。
どうせ、アイドル時のファンが鳩のように群がってるだけだろう。
放置しよ。
「ちょっ、助けてっ」
❂
「リュウ〜なんでスイン助けんかったん〜?」
社長に聞かれたが、無視して、団子食おう。
「ふぁはひょひふぁんふぉふぁ」
「なんて?」
「ングッ、花より団子かって言った」
「社長…」
社長の方が花より団子な気がするが、
「重箱食っていい?」
「やっぱ、おめぇの方が花より団子じゃねぇか。」
私がそうツッコムと、社長が疑問に思ったのか。
「てか、お花見って…こんなんだっけ」
「ちょっと漫画見るわ」
と言い、何故か持っていた漫画を見始めた。
「漫画は違くね」
その直後
「んにゃーお」
猫の鳴き声が聞こえて来た。
「あ、猫」
……やっぱ、望月って、猫好きだよなぁ
「ふぁっ、ふぇふぉ?」
「口に物入れながら喋んな、汚ぇ」
いや、うん、口に物入れながら喋る人の気持ちがよくわからん。
マジで汚い。
というか、何故社長は鳩に群がられながら飯が食えるのだ?
「…なんでお前は鳩ずっとまとわりついてんの」
リョウ、ナイス。
「いや、私動物に好かれやすいんだよ」
真顔で言いやがった、コイツ
てか、そういうフェロモンが、社長には出てんのか?
「動物園行ったら〇されるよ」
「動物園の子達は見られてることにストレス貯めてるからね」
社長の言う通り、動物園の子達は、みんなストレス溜まりまくってんだろうな、
そういや、フェロモンは脇から出るとか何とか。
豚は顎から出てるってのは覚えてんだけど、どうだっけ。
「なぁなぁ、今回花見回じゃないのか?」
「花どうした」
望月が、今更感満載のツッコミを入れて来た。
「いやぁ…これが日常だから」
いや、本当に、これが日常なんだよな。
「日常…」
「大親友の日常てきな?」
「……足し蟹」
「漢字違くね」
望月が、メタいツッコミを入れてきた……が
「え、ほんとに蟹持ってんだけど」
実際、本当に蟹持ってんだよな、
「なんで」
「ちょーだいそのカニ」
「社長…あなたって人は…」
リョウが、いつもの通り、社長に呆れていた。
あと、この蟹、結構高かったんだけど。
全部社長に食われた。
最悪だな……金請求するか。
❂
いつの間にか、結構時間が経っていたのか、夕日が見えた。
「よぉし、ゴミ集めるぞ〜」
社長が、今回参加した社員全員に言った。
「おお〜」
社員達も、快く返事をしてくれて、掃除が進む。
別の花見に来た客のゴミも、回収していた。
それにしても、今日は酷く疲れた。
花見回にしようと思ってたのに。
全っ然関係のない…てか桜どこに行っちゃったんだろ。
悩みながら、奥へ奥へと進んでいると、急に周りが静かになった。
「…あれ」
「こんな所に祠あったっけ」
そして、目の前には何故か、祠があった。
その祠は、苔が大量にあり、周りにはゴミが散らばっていた。
「ん〜…」
悩んだ私は、掃除道具を取りに行った。
❂
「あれ、リュウどしたん」
望月が私に、問いかけてきた。
「望月…なんかあそこに祠があって」
「ん?…あぁ」
「あぁ…じゃあこれ」
何故か!望月が掃除道具を持っていたので、借りた。
「あ、ありがと」
「…なんかあれば」
「あ、なんでもない」
なんか言いかけていたが、なんだったんだろう。
「そう?」
「まぁいいや、やってくるから」
「遅れるって言っといて」
「おぉ…」
「わかった」
望月が社長に遅れると言ってくれるだろうと信じて、私は祠を掃除しに行った。




