終
バイト中だがなんか美希ちゃんと目が合ってしまう。意識しすぎだが意識せずにはいられない。早く今日の仕事が終わらないかと時間ばかりが気になる。
昨日遅くまでネットで調べたんだ。
パスタ、焼肉、ラーメン、どの店がいいか?
結局マニュアル本にあったパスタ屋さんにしたんだ。コース料理で8000円。少し高いが僕の気持ちだ!きっと美希ちゃんも喜んでくれるはずだ。
バイトが終わって裏口で待っていると
短かめのスカートにブーツ、ライトダウンの
美希ちゃんが出てきた。
美希(お待たせしました。)
凄く可愛い、、、まるで女神のようだ。
ん、なんか顔色が悪いな?
美希ちゃん調子悪いの?顔色が悪いよ。
美希(うーん。少しお腹が痛いだけだから大丈夫です、、、)
僕はそんな彼女の言葉をそれほど気にしなかった。
お店まで少し距離があり20分ぐらい歩く。
歩いていくんだけど僕は美希ちゃんとならどこまででも歩ける。一緒にいられるだけで幸せなんだ。
歩きだしてもしばらく会話が無い。
美希ちゃん緊張してるのかな?
僕も緊張してるから話し掛けれない。
まぁお店に付いてからたくさん話せばいいや
僕は早く店に着きたくて歩速を早める。
店が見えてきた。
あの店だよ!
僕は歩き出して初めて振り返る。
5,6m後ろに辛そうな顔の美希ちゃんがいる。
えっ?僕はその状態が普通でない事に初めて気付いた。
よろける美希、、、
どん!
美希ちゃんがすれ違う人にぶつかった。
男(いってーなー。なんだこの女!)
美希(ご、ごめんなさい。)
いかにも柄の悪そうな二人組だ。
男(おっ。君可愛いねー。ぶっかったんだから少し付き合ってくれよ。俺たち暇でさー
遊びいこうぜ!)
男達は美希ちゃんの腕を掴み歩道に停めてある車に乗せようとしている。
美希(いやっ。離してください。やだ!)
僕は動けなかった。怖くて、怖くて。
美希ちゃんが僕に助けを求めている。
た助けなきゃ、、、でも足がすくんで動けない。
男(こいつ、暴れるな!おい、車に乗せろ)
荒々しく二人の男達は美希ちゃんを車に乗せようとする。
恋はいい。恋は人を育てる、時に強く、時に弱く、恋をすると人生は何十倍も楽しくなる
だからみんな恋をしょうよ。
暗闇から1人の男が現れた。
その男は一瞬で1人を投げ飛ばした。
男(なんだてめー!)
ガラの悪い男が構える。
ピ(人の恋路を邪魔する奴はピンク先生に蹴られて死んでしまえということわざがある)
ピ、ピンク先生!!!
次の瞬間ピンク先生がクルりと体を回転させて男を蹴り倒した。 回し蹴りと言う奴だと思う。
ガラの悪い二人組は車に飛び乗るとものすごいスピードで逃げていった。
ピ(拓海!タクシーよべ!美希ちゃん気絶してるぞ。それに凄い熱だ!)
ピ(あと、俺のビーサン探してくれ!
今の格闘でどっか飛んでいっちまった)
病院の廊下で僕はうなだれている。
横には片足だけビーチサンダルのピンク先生がいる。
音の無い空間がそこにはあり、僕を慰める物は何もなかった。僕の恋は終わった。




