破れたサンバイザー
絶対失敗だ。あんな事して次にどんな顔して美希ちゃんに会えばいいんだ。
ピンク先生に文句言ってやる。
何が魔法だよ。サンバイザーを壁に叩きつける。
下の方で笑い声が聞こえくる。
階段を降りていくとお腹を抱えて笑う母の姿が見え、玄関先には、、、
ピ、ピンク先生だ!
ピンク先生は僕に気づくと
ピ(恋愛してる!)
僕を指差しする。
と言う訳で無茶苦茶になってしまいました。
ピンク先生はお茶をすすると
ピ(良くやった!大成功だ。人は気持ちが大切だ不器用だが拓海の気持ちは十分伝わったぞ。美希ちゃんは恥ずかしいかったがそれと同じくらい嬉しかったはずだ。
明日、彼女からあやまってくるぞ)
(その時お前もちゃんと謝るんだぞ)
あーーー!
ピンク先生が声を上げる。
クシャクシャになっているサンバイザーを見つけ僕を睨む。
ピ(拓海、サンバイザーにあたっただろ、こんな物!とか言って投げつけただろ!)
うっ。ピンク先生見てたのかな?
は、はぁーすみません。ついカッとなって。
ピンク先生はサンバイザーを拾うと
ピ(もう貸してやらん!)
少しスネた様に言う。
僕は大事な物を無くしてしまう気がして
すみませんもう少し貸して下さいとサンバイザーを引っ張る。
ピ(駄目だ!物を大事に出来ない奴は女の子も大事に出来ん!
これはピンク法に違反する行為だ)
ピンク法? また訳わからない言葉が出てきたぞ。しかしなんだかサンバイザーを返すと僕の恋も上手くいかなくなりそうで引っ張る手を離さない。
グググ、、、
ビリッ
サンバイザーは破れた。
ご、ごめんなさい。ピンク先生!
ピンク先生はゆっくり僕に近づいてきて
ピ(破れたら縫えばいいんだぞ)
サングラスの向こうの瞳は凄く優しさに溢れていた。




