魔法のサンバイザー
どうした?
車の中から男の声がする。男が車から降りてくる。
ヤバイ。ヤバイよー。 僕の心臓は破裂しそうだ。
ガチャ。中から長身のかなりイケメンが降りてきた。
男(なんだ。なんか用か?)
僕は返事が出来ない。 助けてピンク先生!
、、、こんな時にピンク先生が助けてくれる訳ないのに助けを求めてしまう。
美希ちゃんも下を向いている。
男(用があるなら車にのれよ。さみーだろ)
乗れる訳ないじゃないか!
乗ったらどうなる?
早く逃げたい!
って僕は車に近づいて後部座席に乗り込んだ
もはや僕自身制御不能だ
男(ハッハーお前おもしれーな。普通のらねえぞ。 美希も早く乗れよ。いくぞ!)
そうして奇妙なドライブが始まった。
僕はトランス状態である。
男(美希なんか食べるか?腹減ってないか?)
美希(、、、いらない。)
男(じゃあこのままいくぞ。あんまり時間ないんだ)
美希(今日は帰る。疲れたから寝たい)
男(そうか。わかった。家でいいな。)
二人は普通に会話している。僕の存在はここに無いようだ。どちらにしても僕はトランス状態だ。
暫くすると南洋風のオシャレな家の前で車が止まる。
美希ちゃんは何も言わず車から降りて家に入って行った。
男はまた車を走らせた。
どれだけ走ったかはわからないが気が付くと
バイト先で車が止まる。
静かに男が喋り出す。
男(美希はいつもあんな感じだ俺の事が嫌いなんだ。バイト中もあんな感じか?)
僕はトランス状態から少し回復して
いえ。とても明るくて素敵な人です。
と答えると、男は少しニヤリとして
男(さぁー降りてくれ。あんま時間ないんだ)
僕は静かに車を降りた。なんだったんだ。
ただ何もされなかったから良かったけど
男は何も言わず車を発進させようとした時
あ、あのー美希ちゃんの彼氏ですか?
無意識に聞いてしまった。
男は窓を少し開けて。
男(可愛い妹に手だすんじゃねぇぞ。)
と迫力満点の顔で言うと車を走らせて行った
い、妹、、、
ピンク先生これはどうしたらいいんですか。
魔法のサンバイザー効果は発揮されたんですかね、、、




