7話 警護
7話 警護
「では行きましょう総理」
本日の任務はシアトルで行われるパーティに参加する総理大臣の警護だ
テロが相次いでいることから護衛を追加、パーティ会場であるホテルで3泊4日、観光と会談、食事会やパーティなどを行う
なお観光は別のspが対応するのでシアトルの空港からホテルまで警護、昼間の警護、会談とパーティ当日の警護が対象だ
尚、2日目〜3日目は1泊2日で別の場所で観光をするらしいのでその二日間は自由である
「武装こんだけでいいの?」
和水がやはり心配だという感じで耳打ちしてくる…バックアップで護身用だということを忘れていないだろうか…
拳銃一丁p230jである
「予備マグは3つ、長物は隠せないからね」
飛行機は専用機なので万一に備えて装備品一式が入っているカバンも持ってくが基本使わない
「総理乗りました」
spの後ろについて乗車する
「君たち、飛行機の中は安全だろうからゆっくりしてていいよ」
総理大臣が気を利かせるが、社交辞令として受け取る
が、席に着いた瞬間眠気が襲ってくる
「寝る?」
和水が小声で聞いてくる
「寝れない」
昨日遅くまで警護計画書を読んでいたのがまずった
「眠い」
「寝てていいですよ、交代交代で休憩しましょう」
「流石にダメで…」
「おはよう」
「え?寝てた?!」
目を瞑っていた。
和水におはようと言われた
飛行機が離陸している
寝ていたことは明らかだった
「うん、3時間くらい」
「うわぁ…てみんな寝てるじゃん」
「総理が“寝てて構わん9時間のフライトを寝ずに過ごした後に業務ができるのか”って聞かれて休憩できる人数増やしたみたいよ、次私と和水が当番後15分後」
「了解」
その後何事もなく空港にたどり着いた
時刻は16:47、冬というのもあり日がすでに傾いている
「このままホテルに行って会食パーティです」
と言ってもホテル到着予定が17:30、会食が19:00からなので1時間半空きができる
「帰ったら和水はpc用意ね」
「了解」
spは明日の観光の警備について会議があるので関係者以外入れない会食パーティは私含む少人数で警備を行う
車内でパーティの警護体制の打ち合わせを総理本人と行う
「会食パーティで襲撃された場合、階段での脱出となります。また少人数ですので、銃撃戦となった場合すぐには脱出できな場合がございますが、必ず守ります」
「ありがとう、他のspはどこで待機してるのかな?」
「明日の観光の打ち合わせを少し離れた小ホールで行っています。緊急事態はそちらから向かってくるはずです」
「わかった。私の命を守るのもいいが、若い日本の未来を背負う子供が命を落とすくらいなら私が死ぬから、自分の命第一に考えなさい」
昨今の連続テロや情勢不安などで各国が政府に対して不信感を抱きクーデターやデモを起こすことが珍しくない中、日本の現政府だけ支持率が高い理由がわかった
「会食パーティ中は申し訳ありませんが着いて回りますので」
「構わないよ、なんなら食べてもらっても構わないよ」
「日本で炎上しそうなんですけど」
そう言いつつウェイターが運んできた一口チーズを食べる
「炎上してたら私が食って言ったって明言してやるから安心しなさい」
そう言ってがははははと笑うおじいちゃん(現総理大臣)が可愛いなと思いつつ周囲を警戒する
「和水」
sp専用の手の中のマイクのボタンを押して無線を入れる
『ん?』
「異常ナシ」
『了解』
「菜月くんと言ったかね?防衛省の新しい活気的なプロジェクトの」
「総理その話は控えてください」
他のsp、2人に聞かれたらまずい内容である
「わかった」
その時、銃声が響く
「Gun! Lie down!」
銃だ伏せろというお達しが出る
その瞬間sp2人が拳銃を抜く
左手で警棒を抜き一振りで伸ばし右手で拳銃をホルスターから抜く
警棒のストラップを手首に入れてぶら下げつつ拳銃を両手で構える
「P1で複数の銃声」
このパーティにはアメリカの政治家2人とその他有名企業の社長が集まっている。
警護は厳重
となると突破方法は
「自動小銃!」
「hands up」
タンタンタンという音と悲鳴が会場内に響き渡る
「和水ここからだと一番どこが近い?」
おそらく和水のpcには会場のマップとその上に私の現在地が写っているだろう
『そこからだとE5が近い』
脳内に叩き込んだ地図を思い出してそれを現実に当てはめる
避難出口が見えた
「行きましょう、2人とも!」
「わかりました。総理大臣避難させます」
無線に何か喋る
私はspの無線にアクセスできないのでsp2人から聞くしかない
「向かって来てるそうです。」
その瞬間人混みからヌッと黒い鉄の塊が姿を現す
ライフルAK47である
「行って!」
p230jを構えて射撃する
倒れるが後ろにもう1人いた
「ハンズアップ!」
つたない英語で脅す
4発打ったので残り11発だ
射撃しつつ移動する
2発打ったので残り9発
「クソ、和水」
『総理はすでに脱出した。菜月も脱出しな』
「いや、戦う」
銃声の数が減って来てるので残り2、3人だろう。
人混みから1人出てき他ので狙いを定めて引き金を引く
1発、外した
2発目、外した
マイクが邪魔して構えずらい
「クソ」
ここでスライドストップがかかる
弾切れの合図だ
そう、グロックだと思って使っていた拳銃はp230j、8発装填だ
「クソ銃が」
グロックは15発装填、それに対してp230jはたったの8発
警棒で格闘するかと左手で構えた瞬間敵の頭が吹き飛ぶ
「ナイスカバー、センキュー」
AK47が崩れ落ちる
他の警備隊が殺してくれたらしい
「総理を狙ったものではなく、パーティを無差別的に襲撃したテロだったそうです」
「そうかい、明日の観光は中止するかい?」
こうは言っているが行きたいと目が言っていた
「いぇ、安全が確保できたので行けます。ただし少し警備を強化します」
「わかった。助かるよ」
そう言って総理が立ち上がる
「じゃぁ解散」
そう言ってsp達が出ていく
夜間警護の6人を残して私たちも出てこうとしたが
「菜月くんちょっと待ってくれ」
「あっはい」
「後7人は部屋から出ていってくれ」
「わかりました」
そう言って部屋から出ていく
「あのプロジェクトの話が聞きたくてね」
「あ〜……どこまで話していいんだっけな?」
「内閣直属部隊だから全部構わないよ」
「度重なる国内でのテロ対策のために発足された部隊ctru、その部隊の中でも難易度が高い任務や秘匿性の高い任務のために発足したのが0部隊プロジェクトです」
第0部隊、これは秘匿性が高くさまざまなな情報が公開されている第1〜6存在すら公言されていない…なんなら他部隊も7部隊あることしか知らされておらず、部隊名、編成、武装はいっさい隠されてる。
「あと未成年なのでお酒飲めません」
コップをもつ一つ出して酒を注ごうとしたので止める
「そうだったね…それで君はなんで未成年にもかかわらずプロジェクトに参加してるんだい?」
「私は、終焉の会から脱会した親がいます」
元々私の両親はどっぷりカルト宗教にハマっていた…いや両親と言っても父親だけか




