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世の中はどこまでも現実の味  作者: 鬼
2章 少年期=学園生活
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チームは決定事項の味

 結局一時間目は俺への質問タイムで終わってしまった。だが、授業の半分の時間を使ったにも関わらず、ほとんどの質問には答えられていない。ちなみに、その数少ない答えることの出来た質問の中で特にうまく答えられた質問は、ラッツの質問だ。そのあまりに素晴らしい答えに耐え切れず、今ラッツは教室の床に蹲っている。何故か太ももの辺りを抑えているが、誰かに蹴られでもしたのだろうか。人の太ももを蹴るなんて酷いことをする奴もいたもんだ。


 一時間目が終わり休み時間に入ったが、未だに質問は止んでいなかった。しかし一時間目とは違って、友人との会話のほうに集中する人のほうが多かったので、質問をしてきた人数は少数だ。質問内容も当たり障りないものだったことも幸いして、今度はほとんどの質問に答えることが出来た。その質問をきっかけに知り合えた人もいたので、この時間は有意義だったと言えるものだっただろう。


 そんな感じで休み時間を過ごしていると、また唐突にマグ先生が入ってきた。そして一時間目の始まり方を再現するかのように、チャイムが校舎に響き渡る。



「…テキトーなことやってる割には、時間にキビシー人なのかな?」


「いや、多分この授業も先生がいなくてもいい授業だと思うから、早くに来てやることやってさっさと帰る魂胆だろう」



 こうなることを予測していた人が出てきたからか、一時間目の時よりは席に座っている人が多かった。だがやはり席に座れていない人も多く、この教室は少し騒がしくなっている。そんな教室の雰囲気とは対するように、俺とユリウスはのんびりと会話をしていた。

 席が自由席だったおかげで、俺たち五人の席は近い。窓際の一番後ろ、という最良の席を勝ち取ったのはユリウス。その前の席に俺、さらにその前にダグラス、ユリウスの隣がラッツで俺の隣がミーシャ、とこんな感じだ。


 マグ先生は全員が着席したのを確認してから、すこし早口で話し始めた。



「君たちはこれから授業で依頼を受けてもらうこととなります。その際はチームで行動することになりますので、この授業はそのチーム作りをしてもらいます。人数は三人~六人程度。決まったらチームごとにこの羊皮紙に名前を記入してください。チーム作りが終わったら自由にしてもらって構いません。それでは、私は研究室に戻ります」



 教卓に羊皮紙を置くと、そのまま風のようにどこかへ行ってしまった。少しずつ慣れてきたのか、クラスメイト達は混乱することなくチーム作りを開始している。

 教室内がチームを組もうと慌ただしく動いている中、俺たち五人に動きはない。動きがない、ということは動く必要がない、ということだ。そう、俺が組む奴らは決まっている。



「皆はここにいるメンバーがチームで文句ないね?それじゃーラッツ、紙に名前書いてきてー」


「なんでそこで俺なんだよ!自分で行けや!」


「えーメンドーじゃん。それにボクが一番席遠いし。じゃあここは、一番席が近いダグラスが行くってことで」



 ダグラスはユリウスの言葉にゆっくり頷くと、その巨体からはあまり想像できない機敏な動きで教卓に向かっていく。そして、ダグラスが通るであろうルートから、女子が逃げていく光景を目にして俺は泣いた。


 この四人の能力なんかは全然分からないし、この先うまくいくかも分からない。もしかしたら、クラスで優秀な人と組んだほうがよかったのかもしれない。だが、俺は、こいつらと組んだ。理由はたった一つ。『面白そう』だったからだ。

なんかここら辺が伸びしろ一杯な気が…。それでも頑張っていきます

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