第5章7節: 主菜降臨:米と肉と魔法の融合
「うわあっ、なにこれ! 美味しい!」
「こんな味、僕、初めて食べたよ!」
前菜に舌鼓を打つ二人を横目に、私は主菜の準備に取り掛かっていた。買ってきた米を使う。これを、異国の香辛料と、森で獲れた鳥肉(リリアが以前持ってきてくれたもの。ジャーキーにして保存していた分を戻した)を使って、炊き込みご飯――ピラフ風に仕上げることにした。
鍋に油と刻んだ香味野菜、そして数種類の香辛料(ターメリック風、カルダモン風、クローブ風)を入れて炒め、香りが出たら米を加えてさらに炒める。米が透き通ってきたら、鳥肉と、採取しておいたキノコ類、そして浄化水と塩、魚醤もどきを加え、蓋をして炊き上げる。火加減は魔法で精密にコントロールし、弱火でじっくりと蒸らす。
炊き上がるまでの間にもう一品。紫色の根菜を使った料理だ。これは、薄切りにして、少量の油でソテーすることにした。味付けはシンプルに塩と、黒胡椒に似た香りの実を砕いたもの。火力を魔法で瞬間的に上げ、表面は香ばしく、中はホクホクとした食感を残すように焼き上げる。
さらに、デザートも用意しよう。買ってきた綿のようなキノコ。これは、軽く蒸して、例のベリージャムと樹液のシロップをかければ、面白い食感のデザートになるのではないか?
ピラフが炊き上がったようだ。蓋を開けると、黄金色に輝く米と、香辛料、鶏肉、キノコの芳醇な香りが立ち昇る。見事な出来栄えだ。
紫根菜のソテーも、香ばしく焼き上がっている。キノコのデザートも準備完了だ。
「できたぞ。主菜と、食後のお楽しみだ」
私は次々と料理をテーブルに並べた。ピラフ、ソテー、そしてデザート。前菜と合わせて、ささやかながらもコース料理の体裁が整った。
リリアとカイは、目を輝かせ、ゴクリと喉を鳴らしている。その反応を見るのは、やはり悪い気はしない。




