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転生エルフの天才美少女科学者、料理概念ゼロの世界で家庭料理無双始めました ~研究に集中したいだけなのに、飯テロ聖女と勘違いされて困ってます~  作者: 藍埜佑
第2章:解析、時々、サバイバル

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第2章7節:サバイバル技術の応用

 ボルガンが去った後、私は再び分析作業に戻ろうとした。だが、窓の外を見ると、空模様が怪しくなってきている。どうやら雨が降りそうだ。薪が濡れる前に、もう少し集めておく必要があるだろう。


 私は分析を中断し、再び森へ向かった。手早く乾燥した枝を集めていると、不意に地面がぬかるんでいる場所で足を滑らせてしまった。


「おっと……」


 エルフの身軽さで転倒は免れたが、足元が泥で汚れてしまった。その時、泥の中から何かが飛び出してきた。蛇だ! いや、蛇に似ているが、体表が奇妙なまだら模様で、目が三つある。明らかに地球にはいない生物だ。そして、その顎が大きく開かれ、私に向かってくる!


 咄嗟に後方へ跳躍し、回避する。三つ目の蛇は、私がいた場所の地面に毒々しい色の粘液を飛ばした。神経毒か、あるいは溶解性の毒か。いずれにせよ危険だ。


 戦闘は避けたい。私は蛇の注意を引きつけながら、後退しつつ周囲を観察する。何か利用できるものは……あった。硫黄成分を含むと思われる黄色い鉱石が露出している場所がある。近くには、油分を多く含んでいそうな枯れ枝も。


 私は素早く鉱石を削り、枯れ枝に付着させ、火打石(常に携帯している)で火花を飛ばした。即席の松明だ。硫黄を含む煙は、多くの生物にとって忌避効果がある。


 煙を上げる松明を蛇に向けると、三つ目の蛇は一瞬怯んだように動きを止め、やがて嫌がるように後退し、茂みの中へと消えていった。


「ふう、事なきを得たか」


 前世で培ったサバイバル知識と、エルフの身体能力、そして即座の判断。これらが組み合わさった結果だ。この世界で生きていくには、やはり知識と応用力が不可欠らしい。それにしても、あの三つ目の蛇……興味深い生態だ。後でじっくり調べてみたいものだ。もちろん、安全な距離からだが。


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