第13章4節: チャーシューと具材のハーモニー
味噌ラーメンを彩る具材も、手抜きはしない。
主役級の存在感を放つチャーシューも、もちろん自家製だ。
ボルガンから「狩りの獲物のお裾分けだ」と譲り受けた、謎の動物の大きな塊肉。何の動物かは不明だが、「食べられることだけは保証する」というボルガンの言葉を信じ、調理することにした。見た目は豚バラ肉に似ているが、より赤身が多く、しっかりとした肉質だ。
まずは、この塊肉をタコ糸(植物繊維を撚って自作)で縛り、形を整える。次に、フライパンで表面に焼き色をつけ、肉の旨味を閉じ込める。
そして、醤油もどき、酒(これも試作中の果実酒)、砂糖代わりの樹液、香味野菜(ネギ風、ショウガ風)と共に、大きな土鍋に入れ、落し蓋をして弱火でじっくりと数時間煮込む。途中、アクを取り、煮汁が煮詰まりすぎないように注意する。魔法で温度を一定に保つことで、肉は驚くほど柔らかく、そして味が染み込んでいく。
煮込み終わったチャーシューは、煮汁に漬けたまま一晩置き、味をさらに馴染ませる。翌日、取り出して薄切りにすると、美しい断面が現れた。赤身と脂身のバランスが絶妙で、見るからに美味そうだ。
他の具材としては、茹でたモヤシ(これも豆から発芽させたもの)、刻んだネギ風香味野菜、そして半熟に茹でた鳥の卵(醤油もどきと樹液で味付けしたもの)。彩りとして、森で採れる赤い葉野菜も添えよう。
全ての準備が整った。
いよいよだ。
いよいよ、麺を茹でる時が来たのだ!




