第13章3節: スープ、それはラーメンの魂(味噌編)
麺の準備は万端。
次は、ラーメンの魂とも言うべきスープ作りだ。
今回は味噌ラーメン。
主役はもちろん、完成したばかりの自家製味噌もどきだ。
まず、ベースとなる出汁を取る。
鶏ガラ(村で手に入る鳥の骨を丁寧に処理したもの)と、香味野菜(タマネギ風球根、ニンニク風香味根、ショウガに似た刺激のある根茎)、そして乾燥させた森のキノコ数種類を使い、長時間かけてじっくりと旨味を抽出する。アクは徹底的に取り除き、澄んだ、しかし力強い動物系と植物系のダブルスープを目指す。
次に、味噌ダレの調合。完成した味噌もどきを主体に、そこに自作の醤油もどきを少量加え、コクと香りを補強。
さらに、森で採取した数種類のハーブ(山椒に似た痺れる実、唐辛子もどきの乾燥粉末、八角に似た甘い香りのスパイスなど)を細かく刻み、少量のごま油(これもゴマに似た種子から圧搾したもの)で炒めて香りを立たせ、それを味噌ダレに混ぜ込む。隠し味として、少量のすりおろしニンニクと、発酵させた魚醤もどきも加える。これで、複雑で深みのある、スパイシーな味噌ダレが完成する。
そして、この味噌ダレを、先ほどのダブルスープでのばしていく。火加減は魔法で厳密に管理し、味噌の風味が飛ばないよう、沸騰直前の温度を保ちながら、ゆっくりと溶かし込んでいく。味見を繰り返しながら、塩分濃度、旨味のバランス、香りの立ち方を微調整する。
「……ふむ、上出来だ。味噌のコクと香りがしっかりと活きている。スパイスの刺激も程よい」
納得のいくスープが完成した。
あとは、麺を茹で、具材を乗せれば、究極の一杯が完成する。




