表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
転生エルフの天才美少女科学者、料理概念ゼロの世界で家庭料理無双始めました ~研究に集中したいだけなのに、飯テロ聖女と勘違いされて困ってます~  作者: 藍埜佑
第13章:究極の一杯を求めて:味噌ラーメン開発秘話

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

127/260

第13章2節: 麺料理なき世界と新たなる挑戦

「もちろん、味噌ラーメンだ!」


 私はウキウキとした表情で、小屋に併設した(というより、ほぼ占領した)厨房スペースへと向かった。


 味噌ラーメン。


 それは、前世の日本で私がこよなく愛した麺料理の一つ。濃厚な味噌スープと、それに絡む弾力のある麺、そして多彩な具材が織りなす、まさに小宇宙。これを異世界で再現せずして、何のための味噌開発か!


 だが、ここで一つ、大きな問題があった。


 この世界には、私が知る限り「麺料理」という概念が存在しないのだ。アッシュウッド村はもちろん、辺境伯の館でさえ、小麦粉を練って細長く加工し、それを茹でて食べるという発想は皆無だった。


 パンや粥はあるが、麺はない。


 この衝撃の事実に気づいた時、私の料理人としての魂は、逆に燃え上がった。


「ないのなら、作ればいい」。


 そう、私は味噌と同時に、ラーメン用の麺の開発にも着手していたのだ。


 麺作りは、想像以上に困難を極めた。


 まず、原料となる小麦粉。


 この世界の硬麦はグルテン含有量が低く、強いコシを出すのが難しい。私は様々な穀物の粉をブレンドし、最適な配合を探った。


 さらに、コシを出すための「かん水」の代用品。前世では炭酸ナトリウムや炭酸カリウムが主成分だが、この世界でそれらを精製するのは容易ではない。私は木灰の上澄み液(アルカリ性を示す)を少量加えたり、あるいは特定の鉱石(これもアルカリ性を示すもの)の粉末を微量混ぜたりと、丹念な試行錯誤を繰り返した。


 生地を練る工程も重要だ。

 水加減、捏ね時間、そして熟成時間。


 エルフの力である魔法による温度・湿度管理を駆使し、ようやく納得のいく麺生地が完成した。


 それを薄く延ばし、包丁(これも自作の、麺切りに適した形状のものだ)で細く切りそろえる。

 美しい黄色みがかった、手打ちの中太縮れ麺。

 これもまた、私の努力の結晶なのだ。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ