第12章7節: 発見2:輝く鉱石と薬草候補
カイを連れて、来た道を慎重に戻り始めた矢先のことだった。少し開けた岩場に出た時、岩肌の一部が奇妙な光を放っているのに気づいた。近づいてみると、それは岩盤に埋め込まれた、青白く発光する鉱石だった。
「これは……!?」
私は息を呑んだ。鉱石自体が発光している? 燐光性か、あるいは……マナの影響か? 私は魔法で周囲のマナを探ってみる。やはり、この鉱石の周辺は、他の場所よりもマナ濃度が高いようだ。
「マナ鉱石、とでも呼ぶべきか? 魔法の触媒や、エネルギー源として利用できる可能性があるな」
私は興奮を抑えながら、鉱石のサンプルを少量、慎重に採取した。これは重要な発見かもしれない。魔法研究の大きな進展に繋がる可能性がある。
さらに、そのマナ鉱石のすぐ近くに、見慣れない、しかし特徴的な形状の薬草が生えているのを見つけた。葉は銀色がかった緑色で、触れるとひんやりとしている。これもマナの影響を受けているのだろうか?
私はその薬草も数本採取し、記録した。辺境伯の館で見た薬草図鑑にも載っていなかった種類だ。未知の薬効成分を含んでいるかもしれない。
「ハル姉ちゃん、キラキラしてる石、綺麗だね!」
カイが無邪気に声を上げる。
「ああ、綺麗だが、これはただの石ではないかもしれん。重要な発見だ」
私は興奮を抑えきれずに答えた。迷子のカイを連れ帰るという予定外の事態になったが、結果的に大きな収穫を得られたのかもしれない。これもまた、フィールドワークの醍醐味か。




