第八十五刻 マリンズ 代行者
「貴方が先程の大蛇ですか…?」
「我は土神、小僧もう一度問う。友を切れるか?」
聞かずとも分かる、エヴァンの事だ。
「もうアイツが俺の知ってる人間でないのなら切ります。」
「そうか……お前の友はもう違う人間だ。」
土龍はハッキリと言った。
「ゲルム達から聞いておるのだろう、代行者の存在を」
「はい、ゲルム達を知ってるんですか?」
土龍と半魔族は繋がりがある、という事はこの男は敵ではないのかもしれない。
「あやつらは我等の眷族、代行者を滅する者だ。」
「代行者…俺の大事な友達です。教えて下さい貴方の事、代行者の事。」
エヴァンはもうエヴァンじゃないそれが分かっても知っておきたかった。
俺の言葉を聞き土龍はその場に座りゆっくりと話し始めた。
「代行者、それは神が世界の均衡を崩すために創り出した存在。
それは国同士の戦争、増え過ぎた人口、災害様々な要素を持っての事だ。」
「代行者…お前達で言う勇者が現れることで魔物達は動きが活発になり人々を襲う、戦いになった土地では多くの人が死に国の力も弱まる。
その中で国同士の戦争を起こし勢力の秤の傾きも変わる。」
「勇者が魔物を倒した。民衆はそこだけしか見ずにその裏での世界の変化、犠牲は気付かない。」
「均衡が崩れ世界が変わりきった後にまた同じ事が繰り返される。
まるで遊ぶかのように…」
エヴァンか勇者になったことでが世界を変えている。
でもそれは偶然ではなく神が仕組んだ事…
「それじゃ勇者なんて現れない方がよっぽど…」
「だから我等が代行者と戦うのだ、神を相手にしたとしても。」
神と戦う、とてもふざけた話だが土龍の顔は大真面目だ。
「勇者を創った神に勝てるんですか?それに何処に居るのかも分からないのに…」
「勝てるのかではない、勝つしかないのだ。
それに小僧、お前は神に何度も会っているだろう。」
何度も会っている?
俺は記憶を遡り今までのことを必死に思い出す。
俺の記憶に一人だけ居る、不思議な存在。
「彼女ですか…?」
「そうだ。奴が世界の均衡を操る神、サルニア。」
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初投稿なので右も左も分かっておりません。
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