第七十一刻 武装と魔法 新たな力
「なんだよ…これ!」
フーロの干渉と共に起きた変化は絶大だった。
今までの身体強化では自分の半分の速度で周りが流れている、そんな感じだった。
だが今回は違う。
(止まってる…いや、ほんの僅かに動いてる。)
フーロの身体、外を飛ぶ鳥、時計の針。
どれも止まっているかのような速度で動いていた。
驚きは更に続く。
(隊長に空気の流れが出来ている。)
フーロの動き、いやこれから動くであろう場所に向かって線のように空気が流れているのが見えた。
(これは、凄いぞ!)
今までよりも更に速く動けて、相手の動くで先も分かる。自分自身の伸びしろに驚き、興奮した。
しかしそんな時間はいつまでも続くはずがない。
「どうだった?セスちゃん。」
時間の流れが正常に戻る、時間にして約五秒それが今の限界だ。
「隊長!凄いです周りが…」
フーロに先程の事を語ろうとした瞬間、脚の力が抜け俺はその場に片膝をつく。
「す、すみません。急に力が…」
顔をあげられない、汗が頬を伝い地面に落ちる。
(俺の汗か?量が異常だ。)
「落ち着いて、整えてから聞かせて頂戴。」
…
……
………
「へぇ、そんな変化が…」
フーロは俺の話を聞きながら紙に詳細を書き記している。聞いたところ、カトレアへの報告書だそうだ。
「はい、以上が先程の起きた事です。」
「凄い力なのは分かる、でも反動を考えるとまだ難しいわね…」
フーロは顔をしかめる、確かに五秒限定だと考えると余りに危険が多い。
「ですよね。」
「でもあくまで今の話、身体が慣れて使い方を頭と身体の両方で理解すれば変わってくるはずよ。」
慰めるように俺の方を叩く。
「当面の間はこの訓練を反復で行って身体に覚えさせるわ、大丈夫かしら?」
「やります、やらせてください。」
こんな機会次いつ来るか分からない、徹底的に苛めてやる。
…
……
「疲れた…これがこの先も続くのは気合入れないと本格的にまずいぞ。」
ベッドで天井を見上げ考えていた、身体強化の上の力。
その使い方と、今後の付き合い方を。
(今は隊長の力を借りてやってる事を一人でできるのだろうか。)
正直、不安しか無かった。
恐ろしい疲労、一人で使ったとしたら…
「その為の訓練だよな…」
もう動く力もない。
俺はそのまま眠気に任せて眠りに落ちた。
読んで頂きありがとうございます。
毎日2〜3話投稿出来るように頑張ります!
初投稿なので右も左も分かっておりません。
宜しければ素直な評価お願いします。
ブックマーク等頂ければ次の話を投稿するパワーになります。
是非お待ちしてます!




