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第七十刻 武装と魔法 気持ち新たに

「これで…よしっと。」


顔を拭き鏡を見る、あれから髭も髪も整えた。


何故、魔族と戦うのか。

結局その答えは出なかった、それでも…


「同じ方向。見つかるといいな。」


前も後も分からない暗闇に少しだけ光が灯った気がした。


俺は部屋を出て、訓練室へと向かう。

いつもより少し早めの到着、フーロは既に居た。


紅茶を片手に軍報を眺める姿、喋らなければ格好のいいおじさんなのにといつも思う。


「おはようございます、フーロ隊長。」


「あら早いのね、それにさっぱりしてる。」


「はい、ちゃんと整えてきました。」

フーロの言葉に、顎を触りながら答えた。


「そっちもだけど、気持ちよ。キ・モ・チ。」


「お見通しですね。

 はい、何となくですが。」


「気になる子はちゃんと見てるからね、少しの変化も見逃さないわよ。」


頭からつま先まで舐めるような視線、背筋に走る悪寒はきっと危険信号だ。


「あ、ありがとうございます。」


「それとセスちゃんはまだ若い、何となくでもいいからその気持ち忘れないで。

 忘れなければ成果は後からついてくる。」


これは彼の一隊長としての言葉だとすぐに分かった。

経験があってこその重み。


「それじゃ、今日の訓練始めましょうか。

 誰かさんが腑抜けになってて遅れてるから大変よホント。」


これはただの意地悪だ。


「すみません、遅れた分取り返します。」

頬を叩き、気合を入れ直す。


そうして俺の魔術訓練は再開した。

……

………


「身体強化の更に上…ですか?」


フーロとの訓練は俺の雷魔法の強化だ。

今後の戦いではいつか身体強化では苦戦をする時が来る、それを見越しての訓練との事だ。


「魔力を使う魔法は精霊に与える魔力量によって魔力の威力も変わる。

 その量を詠唱で調節することで更に上の魔法を使うの。」


「同じように雷魔法では与える生命力を変えて更に上を使うことも出来るわ。」


「分かりました、では早速…」

ものは試しだ、と早速詠唱を始めようとする俺をフーロは慌てて制止した。


「待ってセスちゃん、魔力と違って私達が使うのは生命力、間違ったら死ぬわよ。」


死、その言葉だけで俺の身体は固まる。

思い出す、ヘルヴァイパーに殺されかけたあの日のことを。


「というのは言い過ぎかもだけど、それくらいの危険はあるって事。

 その危険がある分雷魔法は唯一無二の魔法なのよ。」


「それじゃあどうやって…死ぬかもしれない訓練なんて俺…」


きっと今の俺は目は泳ぎ、声は震えているだろう。

フーロの顔を見ればわかる。


「大丈夫よセスちゃん、私の魔法干渉で感覚を知るだけ。」

子供を諭す親のようにフーロは俺に語りかけた。


「いつも通り身体強化をやって、そこに私が入って量を増やすわ。」


言われたとおりに詠唱を始める、身体から何が吸われる感覚。

同時に五感が研ぎ澄まされていく。


「いいみたいね、じゃあやるわよ。」







読んで頂きありがとうございます。

毎日2〜3話投稿出来るように頑張ります!

初投稿なので右も左も分かっておりません。


宜しければ素直な評価お願いします。

ブックマーク等頂ければ次の話を投稿するパワーになります。

是非お待ちしてます!

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