第六十七刻 武装と魔法 彼女と再び
次の日も、その次の日も俺は上の空だった。
あの日のフーロとの話が頭から離れない。
ついに三日目フーロは、俺に言った。
「セスちゃん、今日は帰りなさい。」
「大丈夫です!やれます!」
俺の言葉にフーロはの顔は険しくなる。
「セスちゃん、最近鏡見た?寝れてないでしょ。
そんな状態じゃ危険よ。」
フーロはポケットから手鏡を取り出し俺に渡す。
髪は乱れ髭は伸びっぱなし、目の下には真っ黒なクマ。
これじゃ、とても軍の人間なんて言えない。
「申し訳…ありません。」
席を立ち部屋を出る、足が重い、視界が歪む。
…
……
………
「あれぇ?また来たの?」
聞いたことのある声。
目が覚める、歪んでいた視界も重かった頭の感覚も無くなっていた。
「貴方はこの前の…」
「君が来たってことは願ってくれたのかな?」
彼女は嬉しそうに笑う。
エヴァンと握手した際に会った女性。
俺はその彼女に膝枕をされて寝ていた。
「…悪い、ちょっと調子が悪くて」
「いいよ、このままで。」
起き上がろうとする身体を優しく止められた。
「それで、何故来たのかな?」
「なんでって…分からない。」
「嘘、魔族の事でしょ?」
確かに考えていた。
フーロとの話の後、他の魔法師団員、六対と色々な人にそれとなく聞いたかが誰も答えをくれなかった。
あの時の彼女なら…そう思った。
「あはは、お見通しか。」
「言ったでしょ?繋がりができたって。」
「なんで魔族と戦うのか分からなくなったんだ。」
「なんでって君達の世界では魔族と人間が仲悪いでしょ?だからじゃないの?」
「それは聞いたよ、でも違うんだろ?」
彼女は知っている、本当の理由を。
少しの沈黙の後彼の女が口を開く。
「……知りたい?」
「頼む。」
「こういうのはルール違反なんだけどなぁ…」
彼女は腕を組み少し考え込む。
「まぁ面白くなりそうだしいいかな。」
「目、瞑ってくれる?」
彼女に従い目を閉じる、感じるのは柔らかい太腿の感覚だけ。
髪の毛が顔に当たる、彼女の顔が近づいているのが分かった。
唇に柔らかい何が当たった。
読んで頂きありがとうございます。
毎日2〜3話投稿出来るように頑張ります!
初投稿なので右も左も分かっておりません。
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