第六十六刻 武装と魔法 引っかかり
「セスちゃんは魔法についてどの位理解しているのかしら?」
「俺は……」
俺はフーロに魔力が無い事、ロックスさんとの出会いで基礎元素を学んだ事、自分が使える魔法の事を説明した。
「ふーん…セスちゃん知ってると理解しているは違うわ。」
「すみません、意味がよくわかりません。」
「例えば魔力がないって言ったじゃない、考えた事ある?魔力がある人とない人が何故居るのか?」
「それは…」
俺は言いかけて言葉に詰まった、それはそういうものだから。
そういうもの、その言葉で片付けてそれ以上の思考は停止している。
「知らないわよね、この国ではそういった教育もない。」
「大前提に言うと、まず魔法は元々魔族のものよ。
最初から火を出したり、水を操れた人間なんていないわ」
「では何故、今人間は魔法を…?」
「そうなるわよね、それは今よりずぅと昔に魔族と交わった人間が居たの、それが始まりよ。」
「その人は魔族を愛していた、同じようにその魔族もその人を愛していた。
長い時間を二人は過ごしてついに二人の間に子供が生まれた。」
魔族との子供…魔族は敵、倒すべき対象だと教わってきた。今と昔で何がそんなに違うのか。
「もちろん最初は周りから忌み嫌われた、でも少しずつ
長い時間をかけてその血を絶やさないように努力したの。」
「では魔力がある人は魔族ということですか!?」
「凄く厳密に言えばそうなんだろうけど血の力っていうの?
それは人間のほうが強いから、魔族要素は殆ど残ってないわよ。」
「そうやって残ったのが同じ人でも魔力の有無がある事よ。ここまでは大丈夫かしら?」
フーロはひとしきり話し終え紅茶を啜る。
「魔族は本当に敵なんですか?」
始まりは魔族と人間が愛し合った事が全てだ。
そこから何故魔族は敵だと言われるまでになった?
「それは…分からないわ。ごめんなさい。」
フーロは難しい顔をして答えた。
「あ、いえ変な質問してすみません。」
流れる無言の時間…
先に口を開いたのはフーロだった。
「セスちゃん話の途中で申し訳ないのだけど、このあと会議があるの今日の続きはまた明日でいいかしら?」
こちらの返事を待たずにフーロは書類を纏め部屋を出ていった。
帰り道から自室に戻るまで、ずっと考えていた。
「俺が居るのは対魔師団…魔族に特化した隊。
でもなんで魔族と戦う…」
魔族は何故攻めてくるのか。
何故敵だと決まっているのか。
分からない。
「俺は一体……。」
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初投稿なので右も左も分かっておりません。
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