第四十九刻 勇者と共に 大男
「皆様お集まり頂きありがとうございます。
本日は先日行われた新人戦優勝の第六対魔師団の皆様
にも来て頂いております。国王の到着まで暫しご歓談下さい。」
新人戦から一週間、俺達は食事会に招待され王城の宴会の間に居る。
集められたのは俺達六対と各隊の隊長、師団長、ジルニ国各大臣と関連貴族達だ。
こんな高貴な場所に来る機会など無い、普段と違う正装と雰囲気に落ち着かずにムズムズする。
「セス君、何回もごめん。変じゃない?」
レインも同じく落ち着かないようだ、何度も衣装について尋ねてくる。
男性は軍の正装、女性はドレスでの参加だ。
レインは赤を基調のドレスに身を包んでいる。
「大丈夫、すごく似合ってるよ。」
その度にこの返しもしていた。
「レイン、魔法師団の隊長達に挨拶に行きましょう。」
エルゼだ、薄緑のドレスだろうか、風魔法を使う彼女には良く似合っている。
レインの手を引いてエルゼは魔法師団が集まる席へ向う。
「レインちゃん本当可愛い、私が側で守らないと。
可愛い、このまま連れて帰りたい。」
エルゼが通り過ぎる時小さく声が聞こえた気がする。
……気のせいか?
俺も周りに挨拶に行くか…
辺りを見渡す、目立つしいい目印を見つけた。
「隊長!綺麗ですね、似合ってますよ。」
カトレアだ、白と紫のドレスに見を包む。
普段の訓練の姿との違いに近づくと少し驚くほどだ。
「お、セス君。丁度君の話をしてたんだ。」
カトレアの隣にはロックスと見上げるほどの大男。
「おぉセス!見てたぞ新人戦、どうだ今からでも武装師団に入らないか!?」
バンバンと背中を叩かれる、なかなか強い。
(この人力加減分かってない…)
「ガイアス!駄目に決まってるでしょ、セス君はうちの大切な新人よ!」
カトレアが俺を叩く手を抑えて釘を差した。
「このオッサンはガイアス、こんな馬鹿そうな見た目
してるけど武装師団の師団長。」
カトレアは呆れたように笑う。
「ガイアス師団長、折角のお誘いですが申し訳ありません。私は六対に席を置いてます、ですので…」
「冗談だ、カトレアが先に目をつけたんだ、横取りはしねぇ。」
「でも鍛えたいときはいつでも来い。それにガイアス
でいいぞ!」
大声で笑うガイアス、なんとも豪快な人だ。
「ありがとうございます、ガイアスさん。
近いうちに是非訓練お願いします。」
武装師団の長からの誘い、受けない手はない。
俺の魔法は身体強化が主だ、上げた能力も振るう武具が貧弱では意味がない。
俺はまだまだ足りないものが多い。
「ガハハ、結構結構!
強くなりたいやつはいつでも歓迎だ!」
また、背中を叩かれる。
ガイアスは空いた手で肉を頬張り、酒で流し込む。
その時だった。
「皆、注目を!国王が到着されました。」
読んで頂きありがとうございます。
毎日2〜3話投稿出来るように頑張ります!
初投稿なので右も左も分かっておりません。
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