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第ニ十ニ刻 紫電の追憶 ゲイン

雨が降っていた。


「カトレア、すまないが動ける奴と一緒に来てくれないか。」


いつもと違う優しい口調。

隊長はいつも、単身突撃。

振り回されてばかりだけど、私達が危なくなったらすぐに駆け付けてくれた。


「よくやった、もう心配ないぞ。」

隊長の口癖、そんな姿に皆憧れていた。


そんな隊長からの始めてのお願い。

(隊長も…苦しいんだ…)

私は大馬鹿だ、誰よりも仲間を大事にする彼が、仲間に裏切られ、大勢死んで辛くない訳がない…


(今度は私達が助けるんだ!隊長を!)


動ける人間を集め急いで隊長の元へ向かう。


合流した私達は馬を走らせ魔族の拠点を目指していた。


「カトレア。」


「はい!隊長!」


「なんだ…その…さっきは急に怒鳴って悪かった。」

恥ずかしそうに笑う。


「いえ、私も感情的になりました。申し訳ありません。

 ですがデコピンは体罰と言われても仕方ありませんよ。」


素直になれない自分に腹が立つ。


その時だった。

正面から赤黒い炎。


「お前ら、俺の後ろに!」

彼は叫んだ。

同時に背中の剣を構えて振り下ろす。


弾かれた炎は辺りに飛び散り周りの草木が燃え始めた。


「さっすが隊長、これくらいじゃあ傷すらつかないねぇ。」


聞き慣れた声、それでいて一番聞きたくない声。

目は赤く血走り、血管は浮き出ている。


「ゲイン…」


槍を片手に魔族を携える男。

第六武装師団、副隊長ゲイン。


彼がそこにいた。




読んで頂きありがとうございます。

毎日2〜3話投稿出来るように頑張ります!

初投稿なので右も左も分かっておりません。


宜しければ素直な評価お願いします。

ブックマーク等頂ければ次の話を投稿するパワーになります。

是非お待ちしてます!

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