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週間ランキング49位、月間ランキング74位『となりの席の真白さん』  作者: S.S
中学生 いたずらやからかい

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39/1100

第39話:濡れたハンカチ

体育の授業が終わり、蓮は汗を拭うために水道で顔を洗った。

しかし、ポケットを探ってもハンカチが入っていない。家に忘れてきたのだ。

「うわ、最悪。顔がびしょびしょだ……」

「ほら、使いなよ」

となりの水道で手を洗っていた真白さんが、可愛らしいピンク色のハンカチを差し出してきた。

「え、いいのか? 悪いな」

「いいよ。でも、女の子のハンカチ使うの、ちょっとドキドキする?」

「するわけないだろ。ただの布じゃん」

蓮は強がって、顔の水分をゴシゴシと拭き取った。ハンカチからは、真白さんのシャンプーのような、甘いフローラルの香りがふわりと漂ってきた。

「はい、ありがと。助かった」

「どういたしまして。……ねえ、宮本くん。そのハンカチ、私の匂い、した?」

「し、してない! 無臭だったわ!」

蓮が慌ててハンカチを返すと、真白さんはそれを愛おしそうに畳みながら、小さく囁いた。

「嘘つき。顔、すっごく赤くなってるよ」

蓮は自分の頬が、走った後よりも熱くなっているのを自覚せざるを得なかった。


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