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第32話:席替えの当日
いよいよ運命の席替えの時間がやってきた。
黒板の前には、先生が用意したクジ引きの箱が置かれている。クラスメイトたちが一喜一憂しながらクジを引いていく。
「宮本くん、何番だった?」
真白さんがクジを持って近づいてきた。蓮は自分のクジを見せる。
「俺は15番。あそこの、窓側の一番後ろの席だ」
「へえ、いい席だね。私はね……これ」
真白さんが見せてきたクジには『16番』と書かれていた。黒板の座席表を見ると、15番のすぐ隣、つまり、またしても蓮の隣の席だった。
「うわ、マジか! また隣かよ!」
「ふふ、言ったでしょ? 運命かもね、宮本くん」
2人は新しい席に荷物を移動させた。窓際の一番後ろ、先生の目が届きにくい最高の席だ。
「宮本くん、約束覚えてる? ジュース、奢ってね」
「はいはい、分かったよ。放課後な」
強がってため息をつく蓮だったが、内心では、また真白さんの隣で学校生活を送れることに、小さく胸を撫で下ろしているのだった。




