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週間ランキング49位、月間ランキング74位『となりの席の真白さん』  作者: S.S
中学生 いたずらやからかい

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第31話:最後の勝負

席替え前日、今の席での最後の放課後。

クラスメイトたちが次々と帰宅する中、蓮と真白さんは居残りで日直のプリント整理をしていた。

「あーあ、この席とも今日で終わりか。なんだかんだ、ちょっと寂しいね、宮本くん」

「そうだな。真白さんのからかい攻撃がなくなると思うと、清々するよ」

「嘘ばっかり。じゃあさ、この席での『最後の勝負』をしよ?」

真白さんは、プリントをトントンと机に揃えて、蓮に向き合った。

「勝負? 何するんだよ」

「どっちが長く目を見つめ合っていられるか、にらめっこ。変な顔はなしね。先に目をそらした方の負け」

「へえ、にらめっこか。いいよ、乗った! 最後くらい、俺が勝たせてもらう!」

蓮は今までの敗北を覆すべく、真剣な目で真白さんの目をじっと見つめた。

真白さんの綺麗な黒目が、蓮を真っ直ぐに見つめ返す。

5秒、10秒。静かな教室に、2人の視線だけが交差する。

(……綺麗だな)

ふと、そんな雑念が蓮の頭をよぎった。真白さんの長いまつ毛、透き通るような肌。距離が近すぎて、彼女の吐息まで聞こえてきそうだ。

「……っ」

蓮の心臓が急激に自己主張を始める。だめだ、恥ずかしすぎる。

パッと、蓮は耐えかねて右側に目をそらした。

「あはは! 私の勝ち! 宮本くん、やっぱり弱いなぁ」

「くそ……! なんで真白さんはそんなに平気なんだよ!」

悔しがる蓮に、真白さんは整理したプリントをカバンにしまいながら、ふっと小さく微笑んだ。

「平気じゃないよ? 宮本くんが目をそらしてくれなかったら、私、心臓が破裂しそうだったもん。……先にそらしてくれて、ありがとう、宮本くん」

真白さんはそう言うと、カバンを肩にかけて「じゃあね」と教室を出て行った。

残された蓮は、彼女の言葉の「本気度」を測りかねたまま、夕日に染まる誰もいない教室で、ただただ呆然と立ち尽くすのだった。

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