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週間ランキング49位、月間ランキング74位『となりの席の真白さん』  作者: S.S
中学生 いたずらやからかい

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第30話:席替えの噂

「来週のホームルームで、席替えを行う」

担任の先生が朝の連絡でそう告げた瞬間、教室中から「よっしゃ!」「えー!」と様々な声があがった。

蓮は一瞬、胸の奥がキュッと締め付けられるような感覚を覚えた。

(席替えか……。真白さんのとなり、じゃなくなっちゃうのかな)

休み時間、蓮がぼんやりしていると、真白さんが机の上のノートを丸めて、蓮の頭をポンと叩いた。

「宮本くん、席替えだって。嬉しそうにニヤニヤしちゃって、私と離れられるからホッとした?」

「ニヤニヤなんてしてないよ! ……まあ、真白さんのからかいから解放されるなら、それもいいかもな」

蓮はわざと強がってそっぽを向いた。

すると、真白さんは少しだけ寂しそうな、拗ねたような顔をして、丸めたノートで蓮の頬をツンツンと突いた。

「ふーん……。宮本くんは、私と離れたいんだ。ひどいな」

「強がりだよ! 本当は離れたくないって顔に書いてあるもん」

「書いてないわ!」

「じゃあさ、もし次の席替えでも、また隣の席になれたら……それって、運命だと思わない?」

真白さんは、いつものいたずらっぽい笑顔に戻って、蓮の目をじっと覗き込んできた。

「う、運命なんて大袈裟だろ……」

「私は信じるよ。もし隣になったら、宮本くん、私にジュース奢ってね」

席替えの不安が、真白さんの一言で、なんだか少しだけ楽しみなイベントに変わっていく。蓮は彼女の魔法のような言葉に、今日もまた、完全に降伏するしかなかった。

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