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週間ランキング49位、月間ランキング74位『となりの席の真白さん』  作者: S.S
中学生 いたずらやからかい

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第28話:教科書の落書き

次の授業の準備中、蓮が国語の教科書を開くと、前のページの端に、見覚えのない小さなイラストが描かれているのに気づいた。

シャーペンで描かれた、眠そうな顔をしたデフォルメされた男子の絵。その下には『みやもとくん』と書かれている。

「おい、真白さん。これ、お前が書いたろ」

「えー? 何のこと?」

真白さんはすっとぼけた顔で、自分の教科書を読んでいる。

「何のことって、これだよ。俺の教科書に落書きするなよな。しかも、なんか不細工だし」

「えー、可愛く描けたと思ったんだけどな。あ、じゃあ、その絵の隣に、私の絵も描いておいてよ」

「何でだよ」

「だって、2人並んでた方が、寂しくないでしょ?」

真白さんは蓮の教科書を覗き込み、自分のシャーペンで、その男子の絵のすぐ隣に、リボンをつけた女の子の絵をササッと描き足した。2つの絵が、ちょこんと隣り合って並んでいる。

「ほら、これで『となりの席の真白さん』と宮本くんの完成」

「……お前、本当に自由だな」

「ふふ、授業中、寂しくなったらその絵を見てね。私のこと、思い出せるから」

蓮は「消すからな」と言いながらも、結局そのページを消しゴムで消すことはできず、授業中、何度もその2つの小さな絵に視線を落としてしまうのだった。


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