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週間ランキング49位、月間ランキング74位『となりの席の真白さん』  作者: S.S
中学生 いたずらやからかい

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第21話:夏休み最終日

長い夏休みも、今日でついに終わりを迎える。

蓮は部屋の机で、全く終わっていない「自由研究」のレポート用紙を前に頭を抱えていた。

「やばい、本当に終わらない……。明日提出なのに……」

その時、スマホがブブッと震えた。真白さんからのメッセージだった。

『宿題、終わった? もし終わってないなら、いつもの公園のベンチで、ヒント教えてあげようか?』

(救世主……!)

蓮は大急ぎで道具をカバンに詰め込み、公園へと走った。

夕暮れ時の公園。ベンチには、薄手のサマーニットを着た真白さんが座っていた。あの夜の事件以来、初めて会う。蓮は少し緊張しながら近づいた。

「真白さん! 悪い、助けてくれ!」

「ふふ、やっぱり終わってなかったんだ。宮本くんは本当に計画性がないなぁ」

真白さんはいつもの調子でクスクスと笑った。その笑顔を見て、蓮は心の底からホッとした。あの夜の恐怖は、もう彼女の中に残っていないようだった。

「ほら、どこが残ってるの?」

2人はベンチで並んでノートを広げた。真白さんは的確にアドバイスをくれ、蓮のペンはどんどん進んでいく。

気づけば、周囲はすっかりオレンジ色の夕焼けに包まれていた。

「よし、これで終わり! できたー!」

「お疲れ様、宮本くん。がんばったね」

真白さんはパチパチと拍手をしてくれた。蓮はノートを片付けながら、遠くで鳴くツクツクボウシの声を聞いていた。

「明日から、また学校か。席替え、ないよね?」

蓮がふと呟いた。

「え? 宮本くん、私と席が離れたくないの?」

真白さんがすかさず意地悪そうな目で見てくる。

「ち、違うよ! 席替えがあると、また新しい席のやつと仲良くしなきゃいけないから面倒だろ!」

「ふーん……。私は、宮本くんの隣がいいな」

真白さんはベンチに深く腰掛け、夕日を見つめた。

「あの夜、助けてくれたお礼。明日からの二学期も、たくさんからかってあげるから、覚悟しててね」

「手加減してくれよ」と蓮は苦笑いした。恋の進展はカメのように遅いけれど、2人の絆は、この夏休みで確実に、ほんの少しだけ深まっていた。


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