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週間ランキング49位、月間ランキング74位『となりの席の真白さん』  作者: S.S
中学生 いたずらやからかい

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14/1100

第14話:夏休みのプール

夏休み真っ只中。学校のプールが開放される日、蓮は男友達数人と一緒に学校へ向かった。

ギラギラと照りつける太陽の下、冷たいプールに飛び込む瞬間は最高だった。

「おい宮本、あっちに白石さんいねえ?」

友達に小突かれ、蓮がプールの反対側に目をやると、そこには紺色の学校指定の水着を着た真白さんが、プールサイドに座って足を水に浸していた。

(うわ、真白さんだ……)

学校の水着とはいえ、いつもと違う姿に蓮はドギマギしてしまう。友達の手前、意識していない振りをしながら、蓮はそっと真白さんの方へ泳いで近づいた。

「よ、真白さん。来てたんだ」

「あ、宮本くん。お水、気持ちよさそうだね」

真白さんは嬉しそうにパチャパチャと水面を蹴った。その水しぶきが蓮の顔にかかる。

「冷たっ! 何すんだよ。真白さんは泳がないの?」

「私、ちょっと水泳苦手なんだよね。だからここで、宮本くんが泳ぐの見てようと思って」

「見てるだけなんてつまらないだろ。ほら、入ってこいよ」

蓮が冗談半分で真白さんの足首を引っ張るジェスチャーをすると、真白さんは「あ」と小さく声をあげ、自らプールの中へとドボンと飛び込んできた。

ザバーン、と大きな水音がして、真白さんの顔が蓮のすぐ近くに現れる。

濡れた髪が顔に張り付き、いつもより少し大人っぽく見える。

「ちょっと、宮本くんが引っ張るから落ちちゃったじゃん」

「えっ、俺、触ってないぞ!?」

「嘘。心の声で引っ張ったでしょ?」

真白さんはぷっと頬を膨らませた。そして、水中で蓮の腕をぎゅっと掴んできた。

「わ、わっ、何だよ!」

「お仕置き。私、泳げないから、宮本くんが支えてて」

水の中とはいえ、密着度が衣服を着ている時とは段違いだった。真白さんの体の柔らかさが、腕を通じてダイレクトに伝わってくる。

「おい、友達が見てるから離れろって!」

「嫌だよ。離したら溺れちゃうもん」

真白さんは悪戯っぽく微笑みながら、さらに蓮の体に体を寄せてきた。

「ねえ、宮本くん。水の中って、外より心臓の音が響くんだって。……宮本くんの音、すっごくよく聞こえるよ?」

「それ、プールの水の音だろ!」

蓮は限界を迎え、真白さんを優しく押し戻すようにして、バシャバシャと勢いよく反対側へ泳いで逃げ出した。

後ろから聞こえる真白さんの楽しそうな笑い声は、夏の青空にどこまでも高く響いていた。


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